そういえば「生きづらさ」にもいろいろあるしある意味「支援」にもいろいろあるんだな
昨日は、僕の地域ではまだあまり行われていない「障がい者の婚活支援」のインフラを作るべく、夜な夜なオンラインコミュニティのメンバーと地域の支援者との打ち合わせでした。
現状では、支援者側での検討事項と、実際にプログラムを組んでくれる友人の結婚相談所の方との検討事項とをごちゃまぜにするとややこしくなるので僕が中継してそれぞれとミーティングをしている、という状況なんですが。
あ、どうでもいい話ですが、オンラインのミーティング、という概念が一般化してくれたおかげで、正直こういう打ち合わせなどはものすごくフットワークが軽く行えるようになりましたね。実感します。直接顔を合わせる機会にプラスして結果としてコミュニケーションの量が増えるので、ある一面では人との接点を身近に感じられるようになったのでこれは本当に時代の変化だなぁ、と思います。
ごめんなさい、話を戻しますね。
おそらくこれから5月あたりにはいよいよ相談所の方と支援者とで顔を突き合わせてミーティングをしながら具体的に婚活支援のプロジェクトを固めていくようになると思います。
とは言え、多分最初から上手くカタチに出来るわけではないと思うので、少しプロトタイプ的に試しながら少しずつプログラムとして固めていくようになるんじゃないかと思います。
内容についてはおいおいお伝えしていければいいかな、と思っているんですが、我ながら言い得て妙だな、と思うのは「婚活支援」という考え方。
これは友人の結婚相談所の方と打ち合わせている中でものすごく自分達がやっている役割とリンクするなぁ、と感じたことなんですが。
彼らは当然ながら、相談に来られたお客さんが成婚するために様々なアプローチを行ってらっしゃるんです。
あまり異性との交際経験がない方は、そもそも出会いの場にどんな自分の見せ方をしていけばいいか分からないし、どう構えていいか戸惑われる方もいらっしゃるので、人によってはそういう場面用の服を選ぶためのファッション同行サービスを行っていたり、女性の方で普段あまり着飾らない方、でも異性と出会い結婚はしたいので、いわゆるデートメイクみたいなものからお教えしたり。
はたまた出会った後の関わりを交際につなげていくために「LINE」でのトーク術についてセミナーしたり、初デートでの振る舞いやデートのプランについて助言したりしているそうです。
こと異性とのお付き合い、なんてものは学校で教わるものではないし、正直僕らだって雑誌やテレビ、友達からの情報などを自分なりに組み合わせながらさらに経験をいくつか積みながら身につけてきたわけで、なんとなくやってはきていたけど確かにこれはある種の難易度のあることなんだなぁ、と思います。
苦手な人は当然苦手でしょうから、そういった方は語弊を恐れずに言うと「異性交際についての生きづらさ」を抱えているのと同じで、つまりはそういった方が無事結婚を迎えるまでのプロセスを支える、というのはもう立派な支援なんです。
僕らも普段、例えば一般就労をしたい、という方に身だしなみや立ち居振る舞い、ビジネスマナーや対人コミュニケーションについて助言をして、時には面接用のスーツを一緒に買いに行ったりビジネスメイクを教えたりしています。
面接や実習、なんてのはもはや企業さんとの出会いのマッチングそのものじゃないですか。
こんな風に置き換えるのはもちろん不謹慎なのは分かっているんですが、なるほどそう考えてみると世の中にはいろんなカタチの「生きづらさ」が大なり小なりあって、特に人に根ざしているものはやっぱりその生きづらさにつながるものが自分の肯定感を下げたり、人生の楽しみみたいなものを損ねたり、ということに繋がったりしているんだろうな、と思うと余計に親近感が湧きます。
ここしばらく何度か打ち合わせを双方としているんですが、最初は発起しておきながら「それでも障がい者の婚活支援って言ってもなかなかカタチを作るのにすり合わせないといけないことが多いよなぁ」と思っていたのに、蓋を開けてみると時々視点や言っていることが
完全に共通の概念を持っていることに気づいて、遠いと思っていた領域がこんなに近くにあったんだ、と思いました。
普段自分達のフィールドにいると気づけない、社会との接点みたいなものに触れられるのはめちゃくちゃ面白いですね。
改めて、職業の中に引きこもらずに垣根を越えてみることや、業界や職種でセパレートする時代ではないんだな、ということを感じました。
「福祉 ✕ ◯◯」の可能性はもっとありそうですね。