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「喋るように書いて伝える」ための練習Vol.2〜向き合う一瞬編〜

前回、「どうも喋るように文章を書けない」葛藤と分析を書いたんです。

前回の記事ね


と、いう事で今回からこれを踏まえて「僕の練習のための記事」を書こうと思います。
短いものから書いて、だんだんと長文でもいけるように書きます。

でもテーマはいい加減なものは選ばないので、よかったらお付き合い、ご指導ご鞭撻よろしくお願いしますm(_ _)m


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仕事で利用者と関わる上で絶対に欠かさない事があって。

大人だろうが若かろうが、程度が軽かろうが重かろうが、障がい種別が何だろうが必ず欠かさない事なんですけど、基本中の基本だけど絶対通じる事なんです。


それは「大事な話は必ず目を合わせてする」事です。


現場に立つタイプの管理者なので、大体僕に回ってくる役回りって、スタッフが手に負えなくなった事柄だったり、いくら言っても聞いてくれない方の対応だったり、まぁお説教役だったりする訳です。

だから大体「叱る」ような案件が自然と多くなって、「怖い佐藤さん」になりかねない。

でも、僕がやらないといけないことって「叱って」、つまり「怒るような」態度を表に出して、手に負えなかったり言うことを聞かない人を押さえつけることが目的じゃないんですよね。
もちろんそうすれば手っ取り早く言うことは聞かせられるんです。場合によっては「怒るような態度」が有効なケースももちろんあるんですが、大事なのはそこじゃなくて、

伝えないといけないことをきちんと「伝える」


ということです。

僕もあまり叱るというか「怒るような態度」は好きじゃない。胃が痛くなる思いがするので嫌なんです。僕自身叱られるの嫌いなんで笑


じゃあどうやったら伝わるのかな、と考えて、言葉の選び方や伝える順序とかもいろいろと工夫したんですが、どうもそれだけじゃ足りない。
あれこれと考えていたときに、ある自閉傾向のある利用者とのやりとりの中で、その方にきちんと何かを伝えようとする時には必ず「目を合わせて」話をしないと届いていないことが多いことに気づいたんです。

あ、これ、大事かも!!


珍しいことでも新しいことでもないんです。
少なくともその子にとっては、自分の視野に入るものが情報の全てになってしまうので、視野に入って、なんなら視野のど真ん中に立って話してはじめて「聞く」モードに入るんですね。

でもそれって僕らも含めて他の人にも同じようなことが多分言えて、物理的な視野、というよりも「意識」とか「気持ち」の視野に入らないと、こちらが伝えたいことじゃないところをキャッチされたり、故意にではなくても意識の視野から外すことで自身が「耳障りの悪い」話を逸らそうとしてしまうことがあるんじゃないだろうか、ってことをふと思ったんです。


だからそれ以来、僕はどんな特性の方であっても、程度が軽くても重くても、もちろん利用者が対象じゃなくても、大事なことは「目を合わせて」話します。


「怒るような」態度で声を荒げたり大きくしたり、で伝わることって大体「恐怖」「威圧」くらいなんじゃないかな。
でも、伝え手として伝えたいことってそんなことじゃなくて、きちんと理解をしてもらうことで、そのメッセージは単純に言葉だけで伝わるものじゃないんだな、ということを勉強させてもらいました。


不思議なもので、目を合わせて大事なコミュニケーションを図るようになると、目を合わせるだけで話をする姿勢になってもらえたり、ほとんどの方が「アイコンタクト」というコミュニケーションをとって下さるようになるんですね。


「眼力(めぢから)じゃねーか」 と言われるとそうかも知れませんが、どうもそうじゃないみたいで、人によっては僕の目線を見て自分とは関係ないことでも察知して例えば他者のフォローをしに行く方、何か物の準備に動かれる方とかもいるんです。僕はその方を見ていないのに。


「目は口ほどに物を言う」の諺じゃないですが、基本中の基本かもしれないんだけど、きちんと「目を合わせながら」伝える、ということは、少なくとも支援の現場においてはとても大事なスキルなんだと実感しました。

利用者さんの理解力とかの問題ももちろんあると思いますが、曲がりなりにも僕らはプロなので、どんな利用者さんにも「伝える」事ができる力は磨いていかないと嘘ですよね。


僕ら自身の「伝える力」をとことんまで磨いて初めて、利用者さんの理解力などの評価もできるんだと思うから、まずは文字通り「向き合って目を合わせて伝える」から始めてみるといいかもしれません。


今日はそんなところです。


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