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形の無い「楽」と引き換えに


人が幸せを望むのは
幸せになれば
苦しみから逃れて
楽になれると思うから。

人が幸せになれないのは
楽になりたいと望みながら
「楽をしたら幸せになれない」と
矛盾した思考を抱いて

もっと忙しいほうへ苦しいほうへ
自らを追い込んで行くから。


高価なものがいくらでも
美味しいものがいくらでも
魅力的な人がいくらでも
地位や名声がいくらでも

手に入る状態だとしても
ただ一つ自分の心と体が

「死ぬほどキツイ」

というだけで
上記の全てを台無しにできる。


健やかな体と心と
いくらでも自由になる時間を持つ人は
上記の全てが手に入るなら
いま自分が持っている無形の財産など
少しも惜しくないと思うかもしれない。

でも上記の全てを手に入れようと
無形の財産を手放して
「楽」も「余裕」も無い生活をしている人は
そのうち気づく。

上記のうちのいくらかは
手に入れたはずなのに
「まだ私、幸せじゃない」
「苦しいままだ」って。


人が幸せになりたいのは
もう苦しみたくないから
楽をしたいからなのに
人は形あるものと引き換えに
大事な「楽」を手放して行く。


幸せになるためには
ずっと「何か」が必要だと
思っていた人が
形の無い「楽」と引き換えに
「何か」を手放すのは怖いだろう。


でもあなたが「楽」と
引き換えに手に入れた
全てを手放す必要は無いから

「ちょっとだけ。
このくらいなら無くてもいいかも?」

ってものから少しずつ手放して
自分に「楽」を与えてみよう。

すぐには幸せを感じられなくても
楽になった分
明らかに苦しみは和らいでいく。


せっかく体が楽になっても
「何か」を手に入れるために
「何か」をしなきゃダメだ
という頭の声が心を苛み
苦痛が生じるかもしれない。


だけどそれは
自分の心が作り出している
焦燥感という名の架空の苦しみ。

体の痛い辛いと違い
実態の無い苦しみはあなたが

「楽でいいじゃん」

って笑えばそれで消えてしまう。


もう一度確認しよう。
あなたが幸せを望むのは
「何か」が欲しいからか?

それとも
ただ生きるだけのことが
苦痛って状態を終えて
「楽」になりたいからか?


「楽」になりたいなら
ちゃんと「楽」を選ぼう。

「何か」があるから幸せって
言葉に惑わされて
「楽をしたら幸せになれない」と

手元に残った僅かな「楽」も
「怠惰」と嫌って捨てないように。


🌸最後までご覧くださり、ありがとうございました🌸