見出し画像

人付き合いに疲れた方へ【心のドアを閉ざしてみれば】

ご覧くださり、ありがとうございます! ウィッシュノートです。前回のポエムにも、スキをありがとうございました。

今日は傷ついて人と話したくないのに、「人を拒絶している状態はダメ」「早く立ち直らなきゃダメ」と焦っている方が居たので、そういう方に向けて詩を書きました。

「怖がらずに心を開いてごらん」と言う人は多そうですが、「怖がらずに心を閉じてごらん」と言う人は、あまり居ない気がするので。いま休みたい人が、安心してドアを閉じられるように。


心のドアを閉ざしてみれば


辛いことがあって
心が擦り切れて
人前で笑うことが難しくなって
誰とも話したくなくなった時
人はそっと心を閉ざして
自分の世界に入り込む。

でもね、それをどうやら
人は逃げだと思ってしまう。

心のドアを開いて
人と繋がるのが幸せの秘訣だって
世間では言われているから
逆のことをするのが怖いんだね。
だから涙が止まらなくなるまで
がんばっちゃったんだね。


でもさ、私たちは人間だから
どうしても気分に波があるよ。
疲れた。
今日は誰の相手もしたくないって時が
普通にあるよ。

外の世界に通じるドアを
かたく閉ざして引きこもって
まーるく寝転がっていたい時が
誰にだってあるよ。
あっていいんだよ。


だから
「心のドアを開いて、皆と繋がろう」って
前向きで正しそうな台詞が辛く感じる時は
そっとドアを閉じたらいい。

目を開いたままでは眠れないように
心を開いたままでは気持ちが休まらないから。

人と繋がる時間と同じくらい
自分を癒やす時間は大切だから。

そういう時間を逃げだとか無駄だとか責めて
早く立ち直れ、早く脱しろと
自分を追い立てなくていいんだ。

君がちょっとの間ドアを閉ざして
自分の世界にこもっていたって

「そんな無愛想な子は二度と入れてあげない」

なんて、世界は意地悪を言わないから。
君が再びドアを開けば、いつでも笑って迎えてくれるから。

だから今は、ゆっくり休もう。
閉じたドアの内側、自分しか居ない世界で。

「自分を見せなきゃ」が「自分を見せたい」に
「人に会わなきゃ」が「人に会いたい」って
素直な希望に変わるまで。