noteへの毎日更新を止めて、「マイペースを大事にしよう」と考えた。

　「毎日、noteページ右上にある『投稿』ボタンを一回は押す」
　と決めてから、5日ほど連続で新しい文章を公開していた。

　でも6日目、いつものように「投稿」ボタンをクリックし、下書きに入れている文章の手直しをしたけど、公開はしなかった。

　なぜなら、「毎日、noteのエディタで文章を書く」と「毎日、noteで新しい文章を公開する」は別物だと気づいたからだ。
　前者は自分一人しか読まないで終わることもできるけど、後者は人様にお見せすることとなる。
　「とにかく毎日、新しい文章を書いて公開する」ことに執着しすぎると、書いた文章のクオリティよりも、「”今日中”という締め切りに間に合う」という物理的な利点を重視することもあるかもしれない。
　それにより、「読者の方々が読んでどう思うだろうか」という想像力を欠いた文章ですら、平気で更新してしまう気がして、怖くなった。

　誤解されないようにハッキリ言っておくが、noteの中には「毎日更新」を自ら謳い文句にした上で、思慮にあふれた文章を日々、公開されている方もたくさんいらっしゃる。
　その方々を揶揄するつもりは全くない。
　今回の話は、あくまでも私個人の問題である。

　でも正直なところ、私はnoteの中で毎日更新をしている方々に、ちょっと憧れていたんだと思う。
　そして「自分もやってみよっかな」という軽いノリで始めたものの、そのうち「始めたからには続けなきゃ」と強迫観念に囚われ、辛さを感じるようになってしまった気がする。

　でも、noteは戦場じゃない。
　だから、他人と競う必要なんて全くない。
　「自分のペースで書いて、公開していけばいいじゃないか」と思い直した。
　これからも毎日noteを開き、「投稿」ボタンを押すとしても、書いた文章を公開することまで義務にすると苦しくなってしまう。

　連続更新を止めて気づいたが、私は自分の頭の中にある想いを、じっくりと時間をかけて言語化していきたいタイプなのかもしれない。
　まずは紙のノートや手帳などに自分の思いを書きつけていき、そこからゆっくりと、人様に読んでいただく「文章」という形に整えていくのが向いている気がする。

　というわけで、このスタンスでしばらくやってみることにする。
　今後、また毎日更新することはあるかもしれないけど、それはあくまでも「たまたま」であり、義務にしないことにする。