見出し画像

『ファクトフルネス』を読んで、人間の愛おしさを知った

 昨年の7月、札幌の大きな本屋さんで買っておきながら、ずっと積読状態だった本を昨日、読み終えた。

 今年の2月ぐらいから、この本を1章ごとに要約と感想を書きながらゆっくりと読み進めていった。訳者あとがきまで読み終えて今、思うことは「人間は愛おしい」ということだ。
 人は完璧じゃない、ゆえに間違いを起こしやすい。でも、だからこそ、人間は憎めなくて、面白い存在なんじゃないかな、って思った。
 でも、正直なことを言えば、なるべく間違いは起こしたくない。そしてより良い人生を送れるようになりたい。
 この本はより間違いを減らし、楽しく生きれるようにする方法を教えてくれた。

 私は自分自身に対してたぶん、他人がドン引きするほど厳しい人だ。気がつけばすぐダメ出しをしてしまう。「もっとより良い人にならなきゃ!」「もっとより良い人生を送らなきゃ!」と勝手に切羽詰まって、眉間にしわを寄せ、いちいち考え込んで動きを止めながら生きてきた。
 でも、そんなこと考えてたって無駄なんだ。だって人は誰でも間違いを起こしやすいものだなのだから。
 自分自身を許せるようになってきたら、他人に対するまなざしも少し緩まってきた気がする。他人の間違いや失敗にも、少しは笑ってスルーできるようになった。
 これが生きやすくなるってことなのか、って思う。

 この本を読んでいるうち、私が幼少の頃から長年、植え付けられていた強迫観念というか、呪いがどんどん溶けていくような気がした。

ここから先は

2,231字

¥ 300

この記事が参加している募集

もしサポートをいただければ、とても嬉しいです。自分の幸せ度を上げてくれる何かに使いたいと思います。