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社会保障制度に関する正しい知識によってもたらされる変化

社会保障制度の利用が権利であることを踏まえた社会保障制度の正しい知識は、個人やそのまわりにいる人を助けるだけでなく、制度を利用する他者への差別偏見を払拭することに寄与する。

結果、社会保障制度を利用する他者へのパブリック・スティグマを軽減し、ゆえに、自身が制度を利用する際にセルフスティグマを抱えづらくなる。

というサイクルを考えたならば、正しい社会保障制度の知識を有する機会を作っていくことは、単に「知っている状態」という利用準備性を高めるだけでなく「それを利用するための心理的障壁が低い/無い状態」にもなり得るわけなので、SWの介入の焦点として選定するに値すると考えている。

・システムの変革によって、必要なものを容易に選択できる状態にすること。

・規範の変革によって、選択したものを迷わず掴み取れる状態(それを阻む心理の出現を封ずること。意識にあがらないほど後景に沈める)にすること。

よく言われるシステムの変革が焦点を置くラストワンマイルだけでは片手落ちだからこそ、システムと規範両者の変革が必要であると思う。

併せて、システムの変革を希求する”ロジック”が、”規範”の望まない強化に加担していないかを慎重に点検しながらこれからの道程をすすめていく必要があるように思う。

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