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AYA世代のがん闘病中の方への子育て支援の脆弱さについて(がん ママカフェ調査報告書から)


自身のソーシャルワーカーのロールモデルであり、19、20歳の自分をサポートしてくださったソーシャルワーカーの井上さんが中心となって行われている、癌に罹患した子育て中の母親や父親へのサポートを通して行った調査結果をまとめた冊子があります。(リンク先参照ください)

冊子の内容からは、当事者の人たちのがん闘病×子育てのしんどさの語り、そして、闘病中のしんどい体調で家事や育児をすることの負担を軽減する施策が少ない現状についても示されています

・40歳以上の特定疾病による介護保険利用の場合であっても、訪問介護の家事援助は子育てに関することは制度上行えなかったり、

・自治体によっては「子育てヘルパー」と称し、産前産後ヘルパーの利用要件を「一歳から小学校6年生までの児童を養育しているが、体調不良のため家事等が困難な保護者」と拡大しているところもありますがそのような自治体ばかりではなかったり、

・ファミサポも地域差があり、安定的な日常生活を支える資源たり得る地域ばかりではないことなど


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介護保険の件については、例えば、厚労省から基礎自治体に通知を出してもらうよう働きかける(がんで2号被保険者で介護保険サービスを利用しており、子どもがいる場合の在宅介護サービスの弾力的運用を可能にするように等)などがあるかもしれません。

産前産後ヘルパーも自治体によって対象が異なるので、この点についても焦点にして、多くの基礎自治体で、利用要件の緩和がされるように訴えていくこともできるのではないかと思いました。

医療機関に勤務されているソーシャルワーカーの皆さんで、がん罹患している子育て世代の方への支援について、具体的にこういった資源を活用された、などのご経験があれば、ぜひ教えていただけるとありがたいです。
また、ぜひ冊子にも目を通していただけますと幸いです。


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