見出し画像

Let's play video game!

ぼくたち一九八〇年代生まれはテレビゲーム世代だ。小学生の時分、仲の良い友だちのほとんどがファミコンをはじめとしたテレビゲーム機を持っていた。ちょっと尖った子の家にはメガドライブがあり、裕福な家庭の子はネオジオを持っていた。中学生や高校生の頃には、スーパーファミコンやセガサターン、プレイステーションが登場していたと思う。

ぼくはというと、両親の頭が固かったおかげで、テレビゲーム機の類は一切買ってもらえず、友だちの家にお邪魔して遊ばせてもらうばかりで、いつも肩身が狭い思いをしていた。「勉強をしなくなるから」というのが大義名分だったけれど、ゲーム機があろうと無かろうと、家で勉強なんてほとんどしなかったから、全く意味の無い教育方針だったと思う。「うちにはお金がないから」と、お年玉で買うのも禁じられていて、今思い返せば勝手に買ってしまえば良かったと思うけれど、小中学生の頃は律儀に従っていた。

初めて手に入れたゲーム機は、高校生になってアルバイトをして貯めたお金で買ったゲームボーイカラーだった。据え置き型のゲーム機にしなかったのは、高校に持って行って友だちと麻雀ゲームの対戦をしたかったからで、その頃、麻雀漫画がぼくたちの間では空前の大ブームだった。退屈な授業の時には、前後の席で通信ケーブルを繋いでポンとかチーとかやっていたのが懐かしい。工業高校だったので、専門科目以外は教師も生徒もまともに授業をやる気が無く、地理の授業内容なんて国名とその首都を暗記しなさいという酷い有様だった。

何だったんだろ、あの授業。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?