自分との対話、そして自己理解を深める

私って、どんな人？と聞かれたら、真っ先に思いつくのが、セラピスト、治療家、ということ。あとは、ハッ！とするのが好き。
すごく飽き性なんだけど、いまだにこの仕事に飽きていない、というのが、自分でもすごく不思議だ。
趣味も仕事も、３年もやっていたら、違うことをやりたくなってしまう。
それなのに、この仕事には日々新しい発見があり、それはハッ！とすることにつながっている。
施術することで、変化や調和が生まれる。
それはお客様や患者様の声から生まれたことを実感したり、施術中に私が気づいたり、または、突然天啓のように降りてきて、突然わかったり、それを伝えたりする。そして、こんな症状にはこんな施術と、色々対応できるようになっても、まだまだわからないことがたくさんある。わからないことがあるせいでハッ！とできる余地がある。そのすべてが、他には代えがたい魅力がある。

仕事というより、天職（calling）だと、私は思っている。この世界に入ってから、20年以上の月日が流れた。私はありがたいことに若く見えるようで、20年以上というと、「ずいぶん若い時から始められたのね」と、異口同音に言っていただくのだが、私が始めたのは26歳の時である。お客様のニュアンス的に、どうも、18や20とかに思われているような気がしてならない。
26歳までの私は、まさに地に足がついていない人で、思い立ったが吉日とばかりに動く人だったので、家族からは糸の切れたタコと言われていた。最近、そう言われることがなくなったので感慨深く思うが、考えすぎてほんとうにやりたいことができなくなっているので、あいだぐらいが丁度いいのだろうと思う。

お客様のことは、わかるのに、自分のこととなるとそうはいかない。常にいくつかやりたいことがあるのに、なかなか思い通りに体が動かないという話を、少し前に弟にしたら、あなたは体力ないからできることが限られている、という話をされて、ハッ！とした。
確かに…そうかもしれない。
体力がないとは思っていたけど、1日2日の無理は効くので、自分のことをふつうの人だと思っていたわ
…。
私は今、高級ホテルでセラピストをしているのだけど、お昼に来るお客様と、夜に来るお客様で客層が全く違うのが面白いと思っていて、どちらも施術したいからと１日だけ無茶な入り方をしている。
私は、スパと客室両方で働いている。
高級ホテルで働き始めてわかったことだが、ホテルのスパにスポーツクラブが併設されていて、昼（スポーツクラブの運営時間）は、クラブメンバー会員様（富裕層）、又は一般のお客様がいらっしゃる。結婚記念日やお誕生日など記念日も多い。
夜は客室にて芸能人や有名人、VIP、ビジネスで出張の方、一般の方と色々お見えになる。スパルームも大変素敵なので、好みもあると思うのだが、芸能人有名人VIP系は、人目を引くのを嫌うので、スパにはお見えにならないので、全く客層が変わるのである。そんなわけで、客層が違うので、昼も夜も捨てがたいのである。
昼も夜も捨てがたいせいもあり、月の半分位しか働いてないのに、疲れているのだ。新しいことをしようと思って、月の半分しか働いてないのに!
ユーチューブで、ビジネス系の動画で睡眠の大切さを語っているのを複数見て、まずは、睡眠を優先しようと思い、先月は寝れるだけ寝た。でも、どこまでも眠れてしまうので、しかもこの数ヶ月何をしていたか、ほとんど記憶があやふやなので、実はすごく疲れていたのだということに気がついたのだった。自分の1番元気ないい時間を仕事に使っているので、お客様もスタッフも私のことをすごく元気だと思っているけど、私は他のことを何もせずに仕事だけして、この疲れだということに気付いたのだった!
結局は、夜にホテルで待機して、働くということが、私の体力的には無理だと、判断したのだった。

ほんとうに、ここ数ヶ月、めちゃめちゃ寝たなぁと思うのだけど、そのおかげで数年分の老化を防げたのではないかと、密かに思っている。気づけたことに感謝である。

あと、飽き性な私は、芸能人や有名人、富裕層な方々をたくさん施術して、こんな感じ、というのがわかって満足した。全然ミーハーじゃないので、こんな感じというのがわかれば満足なのよね。こんな感じというのがわかったときはハッ！とするので、おもしろくて好きだったのだ。あと、高級ホテルの接客を学びたかった。でも、満足したので、働くのは高級ホテルじゃなくてもいいのかもしれない。

やりたいことは、からだの変化と調和を伝えるイベントで、週末にやろうと思っている。鍼やお灸、整体などでその場で変化を感じてもらうというものだ。私はハッ！とすることが好きで、そういうのを気軽にお客様にも味わってもらいたいと思っているので、そういうイベントが開けたら、と思っている。高級ホテルの夜勤を辞められたらやりたいなと思っているので、からだの変化と調和を感じることや、自分との対話に興味がある人。ハッ！とするのが好きな人は良かったら足を運んでほしい。大阪の谷町六丁目あたりで始める予定だ。