ドル建て保険はやめたほうがいい?メリットとデメリット完全解説

  • ドル建て保険をやたらオススメされる

  • 銀行に貯金してるなら、高金利のドルがいいと言われてドル建て保険に入ろうか迷っている

  • NISAの方がいいと思うけど、ドル建て保険

  • ドル建て保険に入っているが円安すぎて支払いが厳しく解約しようか検討中

このようにドル建て保険についての悩みを持つ人は多いです。

現役FPである筆者の元にも、自分で決断を下せずドル建て保険のセカンドオピニオンや解約相談が相次いでいます。

そこでこの記事では、ドル建て保険に入ろうか考えている人、解約しようか考えている人向けに基礎部分から要点を記事にまとめてみました。

最後まで読めば、ドル建て保険に入るべきか続けるべきかがわかります。



【結論】リスクにリターンが見合わないので入らない方がいい

ドル建て保険は為替リスク、解約控除ペナルティなど様々なリスクがある割に期待リターンが低いです。

現役FPから客観的にみてドル建て保険をオススメすることはないですし、筆者の家族や友人が入ろうとしていたら止めます。

保障としてなら掛捨て保険、貯金・投資としてならNISAなど保険以外で考えた方がドル建て保険より保障が手厚く、期待リターンが高い運用ができます。


ドル建て保険の解約を考える前に知っておくべきこと

ドル建て保険は、保険料および給付金が米ドルで支払われる保険商品です。為替レートの変動が直接的に資産価値に影響を及ぼすため、リスクを理解し、慎重に考慮する必要があります。

ドル建て保険の基本的な仕組みとは?

ドル建て保険では、全ての取引がドルで行われます。これにより、為替レートの変動が保険の価値に大きく影響します。


ドル建て保険の種類と特徴

ドル建て保険にはいくつか種類がありますが、最も一般的なのは終身保険です。

終身保険は、主に死亡時の家族の生活を保障するために利用されます。


どのように運用されるのか?

ドル建て保険の積立金は、保険会社が債券運用に回します。

この運用によって得られた収益は、保険の価値を増加させる要素となりますが、市場の変動によるリスクも伴います。

運用の仕組みを理解しておくことで、投資リスクを予測し、より合理的な判断ができるようになります。


なぜ「ドル建て保険やめたほうがいい」と言われるのか?

為替変動のリスクがある

為替変動のリスクは、ドル建て保険の最も大きなリスクの一つです。

為替レートは、各国の経済状況や金利政策、政治情勢など、多くの要因によって変動します。これにより、円高が進むと、ドル建ての保険金額が円換算で減少する可能性があります。


手数料や運用成績の透明性問題

ドル建て保険には手数料が高いという問題があります。

保険会社は、積立金を運用する際に手数料を徴収しますがその詳細が不透明であり、この手数料は、運用成績に大きく影響し、最終的な受取金額を減少させる要因になります。

手数料の透明性が低い場合、加入者は実際のコストや運用状況を把握しづらくなります。

加入者が知らない間に高額な手数料が引かれていることもあり、結果として期待していたほどのリターンが得られないという問題が生じることがあります。


ドル建て保険を続けるメリット

為替差益が期待できるケース

ドルの価値が上がると、保険の給付金の価値も増加します。

たとえば、ドル高が進行し、1ドル120円になった場合、10,000ドルの保険金は1,200,000円になります。

このような為替差益は、円建ての資産では得られないメリットです。

しかし、将来的に為替がどう動くかの予測は誰にもできません。


アメリカ経済の影響を受けるメリット

アメリカ経済は世界経済において中心であり、その成長がドルの価値を高める要因となります。

アメリカ経済が好調な場合、ドル建て保険の価値も向上し、経済的な利益を享受できます。


解約を検討すべきデメリットと具体的リスク

解約返戻金の問題点

解約返戻金は、保険を解約した際に受け取ることができる金額です。

多くのドル建て保険では、保険関係費(手数料)や解約控除ペナルティなど早期に解約すると返戻金が低くなる可能性があります。

このため、保険に加入する際には見積書で返戻金の推移を確認しておくことが重要です。

また、長期的に保険を継続することで、返戻金が上がる可能性があります。


円高時の損失リスク

円高が進行すると、ドル建ての保険金の価値が減少し、特に解約時には元本割れを起こす可能性があります。

リスクを軽減するためには解約時の為替レートの動向を注視し、適切なタイミングで保険の解約を行うことが重要です。

また、専門家のアドバイスを受けることで、為替変動のリスクを回避するための戦略を立てることができます。


解約前に考慮すべきポイント

解約タイミングの重要性

解約時の為替レートは、運用成果に大きな影響を与えます。

円高時に解約すると損失を被る可能性が高いため、解約のタイミングは非常に重要です。

例えば、1ドル=110円の時に解約するのと、1ドル=100円の時に解約するのでは、受け取る金額に大きな差が生じます。

適切なタイミングを見極めるためには、為替相場の動向や、今後の見通しを予測することが必要です。。


代替の金融商品と比較検討

解約返戻金を再投資に充てるなら、他の金融商品との比較検討が重要です。

特に、NISAなどの税制優遇を受ける投資手段は、ドル建て保険の代替として有力な選択肢となります。

幅広い金融商品の情報を得ながら、あなたの資産状況、考え方に最適なものに投資したいなら無料FP相談がおすすめです。

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NISAの特徴とメリット

NISA(少額投資非課税制度)は、投資による利益が非課税となる制度で、通常の投資よりも効率的に資産を増やすことが可能です。

また、NISAはリスク分散のための様々な金融商品に投資できるため、長期的な資産形成に適しています。

掛け捨て保険の合理性

保障が必要な場合には、掛け捨て保険の方がコストは低く、実質的に不要な保険料を払うことなく、必要な保障を得ることができるので合理的な場合が多いです。

掛け捨て保険は、保険金を受け取るための純粋な保障目的であり、保険関係費が高額なドル建て保険とは異なります。


加入者の体験談と専門家の意見

リアルなトラブル事例

ドル建て保険は為替変動や手数料の高さによるトラブルを経験した加入者も多くおり、金融庁から特別注意喚起がでるほど注意が必要な保険です。

例えば、急激な円高により期待していたほどの返戻金が得られず、損失を被るケースや、運用成績が不透明なままに手数料を払っていると感じるケースが報告されています。


専門家によるアドバイス

専門家は、為替の動向や保険の特徴を踏まえて、最適なアドバイスを提供します。

ファイナンシャルプランナーによる無料相談は、自分の状況に合ったアドバイスを得る絶好の機会です。

専門家のアドバイスにより、長期的な資産形成やリスクの管理に役立つ戦略をノーリスクで立てることができます。

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まとめと今後のドル建て保険の見通し

今後の為替はどうなるか誰にもわからない

為替レートの予測は難しく、将来の予測は誰にもできません。

ドル建て保険は為替リスクを含む保険商品なので、元本割れリスクや為替変動リスクを許容できないなら、入るのはやめましょう。


オンラインでの無料FP相談がオススメ

保険や資産運用に関する疑問や不安がある場合は、オンラインでの無料相談を利用することをお勧めします。

多くのファイナンシャルプランナーや保険の専門家がオンラインでの相談を提供しており、個々の状況に応じたアドバイスを受けることができます。

無料FP相談はノーリスクで適切な保険戦略や資産運用計画を立てることを手伝ってくれるので、まずは気軽に相談しましょう。

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