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フィルム写真 冬でも春でもない季節の北舟岡駅

(前にも記事で載せたり書いたり
したけど「アルバム」として
もう一度、まとめとして。)

2024年3月。

Google mapで
ずっと見てきた憧れの駅。
きたふなおか。
私の街からは
少し遠い。



北海道の3月下旬。
雪はもうない。
でもまだ木々に新芽が見える程
春ではない。
雪がとけてから
花が咲き始めるまでの約1ヶ月間。
この時期は
道外の人たちからすると
謎の季節と期間らしい。
冬と春の間にもう1つ季節が
挟まっている。
この「何か」の季節が
とても好きだ。

この時期の木も草も土も
みんな乾いて透けたような茶色で
でも明らかに秋や冬とは
雪で湿った土や道路が
日差しで乾いていく匂いや
日差しの眩しさ、明るさ、
量、高さが違う。
言葉にできない
秋冬のあの切ない午後2時半頃の
日差しよりも
ずっと前向きな気持ちになれる。

日々少しづつ少しづつ
新芽をつける姿や
真っ黒になった雪の横の土から
ふきのとうが見えていたり
厳しい雪が嘘みたいに
なかったことになって
とけていくのも寂しいけど
この冬と春の間は
明けない冬はないし
春が来ないこともないということを
ゆっくりゆっくり
確かめさせてくれる
なんだか尊い時間でもある。

噴火湾の海は
ちょっとうつむき加減の
無口なイメージ。
見ると落ち着くありのままの
嘘のない海。
赤ちゃんの頃から見てきた海。
ずっと側にいたことはないけど
春夏秋冬の姿は見てきた。
でもこの伊達市の海を
こんなに近くで見たのは初めてで
北舟岡駅近くから見る
この噴火湾の海は
水色にキラキラ光っていて
クラスの人気者の女の子みたいに
特別すぎる存在に見えた。
同じ噴火湾でも
こんなに違う海の姿なのか…
いいな
こんな色の海の街に住みたいな…
伊達は雪も少ない
「北の湘南」
そういうことか…と
なんとなく
理由がわかった気がした。
湘南、行ったことないけど…笑

北舟岡駅
色んな季節の
色んな時間の姿を見てみたい。

でもなんだかんだ結局
地味な噴火湾が
好きだよ。

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