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今後の日本医療の見通しと、在宅医療という選択肢

やれ、在宅医療だ。超高齢社会の介護だ。医療保険の維持が難しくなっているだ。

様々な、問題が今後迫っているという話をよく耳にするようになった。

一体、現在の日本と今後の日本はどのようになっていくのだろうか。。。

今後の日本医療に、在宅医療という選択肢がなぜ有効なのかを綴る。

 

現在の日本の状況

世界各国でも高齢社会が始まっている国はいくつもある。その中で日本は、高齢化のスピードが世界一というデータが示されている。

これは、やはりというか、高齢になれば医療費はかかる。見事に成人以降は年齢に比例して増加しているのが解る。

 

これらのことを、単純に踏まえても、日本の医療費は瞬く間に膨れ上がっていくことが想像できるであろう。

では、どうしたらいいのか・・・。

 

医療費削減のために入院に着目

高齢の方の入院にはある特徴が見られた。

●1日あたりの入院の医療費は下がる

●入院の機会は増える

●一度の入院の期間が長引く

あまり医療費がかからないような原因で、何度も入院を繰り返し、一度入院すると長く病院にいるというように解釈できる内容だ。

 

医療費がかからないことから、大した病気ではないと関連付けることは適切ではないが、例えば特殊な機材を用いて行う治療とそうでない治療とで分けると、比較的簡単な治療が多いかもしれない。

 

例:肺炎=適切に治療を行わなければ高齢者にとって死に至るリスクは高いが、原則的な治療の仕方は抗生剤の投与。

 

在宅医療というニーズ

ここで、閑話休題。

高齢者に対して、どこで療養をしたいかというアンケートを取った結果がある。約6割の方が自宅での療養を希望している。

ある見方では、在宅療養はとても難しいこと、家族に迷惑をかけたくないという考えをもつ方も多く、純粋にご自宅での療養を希望する方は潜在的にもっと多いともいわれている。

 

在宅医療という選択

ここまでくると、お気づきになられたと思うが、入院はいったい誰のためのものだったのかという疑問が出てしまう。

病院でお亡くなりになる方は、在宅でお亡くなりになる方を1970年後半に越え、現在では圧倒的に病院でお亡くなりになる。

これは当然、最後の時を病院で過ごしているということであり、前述の高齢者と入院の特徴ともつじつまが合う。

おそらく、病院でお亡くなりになるまでのある一定の期間は、何度も入院を繰り返していることであろう。

そこに、ご自宅で療養したいという願いは実現していないことになる。

もし、諸問題が解決されて在宅療養という選択ができるとしたら・・・。

 

在宅医療の普及は国民の願いであり、満足して暮らすための社会づくりである

伸び続ける医療費は、やがて満足のいく医療が受けられない皆保険制度の破綻を引き起こす。

そして、そのXデーへ 世界一のスピードで向っている日本。

回避するための一つの選択肢としての ”在宅医療”

それは、入院費用を抑えることは元ながら、国民が満足して暮らすために必要な選択肢である。

出展:がん末期における在宅ホスピス・外来・入院医療費の比較分析と評価蘆野吉和*1 大村すみゑ*2 蛭田理絵*2* 1 福島労災病院外科 *2福島労災病院看護部

すでに、在宅療養は入院よりも医療費が低くて済むというデータも出ている。

今後の日本を考えていくうえで、”在宅医療”を選択できる状態をまず作らなければならないのだ。

 

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WISE株式会社 山内伴紀

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