生活時間帯

 私が最近読んでいる小説には、時刻がこまめに書いてある。「時計を見ると10時だった」とか、「まだ午後4時で、夕飯までにはまだ時間がある」とか書いてある。11時になったのでもう寝ようかとなったり、時間をかけて朝食をとってから、家を出て8時ごろに駅に着いたりするのである。この小説の主人公は朝型みたいだ。散々お酒を飲んでもまだ夜10時にしかなってない。夜10時くらいからが1日の本番、みたいな自分からすると羨ましい限りだ。日付が変わる前に寝たことなんて、3年前に上京してきてから多分一回もない。一応学校には通っているので、午前中の授業に出るために早起きしたりするが、出席しているだけで頭はそんなに回ってない。
 ない、ない、と自慢しているが、私は結構不安である。この前の木曜日は、早起きできたは良いものの、いつも以上に頭が働いておらず、昼休みの後の3限は、内容を理解するのは潔く諦めてノート取りマシーンと化していた。スマホで漫画を読んだりして眠気を覚ましていたら、二行くらい書き逃した。中学生の一番眠かった頃を思い出した。8時間寝ているのに、毎日全く頭が働かなくて、ノートもあんまり取らず、授業も全く聞いていなかったなあ、と思う。大袈裟でなく、全く聞いていなかった。
 もし、このまま就職したら、多分毎日7時には起きて会社に行かないといけない。10時から本番の私の1日は、11時には布団に入らないといけなくて、でも結局入らないで、2時くらいになる気がする。毎日眠くて頭は全く働かないに違いない。中学生に逆戻りだ。
 しかし、中学生の時の私はなぜあんなに眠かったのだろう?中学時代を思い出したこの前の木曜日は特に眠い日だっただけで、いつもはそこまでではないから、寝不足だけではなくもっと他の「ホルモンバランス」とか「ストレス」とかが関係しているのではないかと思っている。というか、私はそう思いたいのであった。

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