父と8歳息子の東南アジア&アフリカ旅行~憧れのコタキナバル~Vol. 4
黄熱病の予防注射を打ってからワクチンが有効化するまでの10日間、ずっとバンコクにもいられない。どうやら息子共々ワクチンの副作用もなさそうなので、ずっと行きたかったコタキナバルへ行く。
「KOTA KINABALU」。そのボルネオ島にあるエキゾチックな地名は、ここ数年僕の好奇心を刺激している。まさにジャングルの奥まで連れて行かれるような、どっぷりとして甘えたくなるような南国の魅力を感じさせるネーミングだ。やっと行ける。
ドンムアン空港からAir Asia で約1.5h。
ホテルは空港近くのC'haya Hotel (チハヤホテル) で500リンギット(3泊)。予約した後に街の中心からは遠いのではと少し後悔していたが、特に不便さは感じなかった。ホテルから街の一番端の船着き場であるJesselton Point まではGrab で15分位と、コタキナバルは意外と小さな街だったからだ。しかもホテルのすぐ近くにローカル食堂が幾つかあったので、安くて美味しい食事を気軽に楽しむことができた。
中華・マレー・インド系が揃う食の都マレーシアは、何を食べても美味いし飽きない。難点はイスラム教の国なので酒が安くないところ。スーパーで買っても350MLのビールで200円位はする。
夜は一日だけ豪華に、有名なシーフードレストランの双天海鮮楼(Suang Tain Seafood) へ行った。と言っても、蟹のタマリンドソース炒めと空心菜の炒め物とチャーハン、ビールとジュースで88リンギット。タマリンドソースは美味しかったが、息子の口には合わなかったようだ。
周りは全て韓国人観光客で、全て聞こえるのは韓国語。
完全にソウルのレストランに来ている感じである。
ここ以外でも、コタキナバルではどこでも「アニョハセヨ」「コリア?」と良く言われた。昔は「コンニチハ」だったのだろうか。もしくは、元々日本人の観光客は少ない土地なのだろうか。
毎回否定するのも面倒なので「ネー」と答える。
相手も韓国語を話せないので大体それで終わる。
韓国人は海外に出ていくマインドが強い。
僕の知り合いでも、子供3人を全て外国で学ばせている韓国人がいた。
内需が期待できない自国を諦め、若いうちから外国で働く事を意識づけられている韓国人。ケンカしている場合ではなく、日本人もそのタフなマインドを見習うべきではないだろうか。
さて、コタキナバルといったら海である。しかしコタキナバルのビーチは汚いので、観光には離島へ行く事になる。僕らはサピ島とマヌカン島へ行った。朝8:30にJesseltin Point の船着き場へ集合し、帰りは13:30、14:30、15:30 の好きな時間のボートが選べる。最初の島で20リンギットの入場料を払うと、残りの島は無料で入場できる。
島めぐりのツアーは事前にネットで予約しようと思ったが、現地へ行った方が安いと思ったので敢えてしなかった。17:00頃にJesselton Pointの旅行会社が集まるホールへ行ったら、案の定翌日の船のスペースを埋めたかったらしく、かなり値切れて2人で120リンギットで買うことができた。(ウェットスーツ、シュノーケルセットなど全てレンタル込み)
島へ行くツアーではビュッフェランチ込みの高いプランもあるが、スタッフ曰く「食事は大したもの出ないし、マズイので辞めた方が良い。通常のプランで十分だから、パンと水でも持って来いや!」と言われたのでそうする事にした。
サピ島、マヌカン島共に期待をはるかに上回る透明な海!
魚も間近にたくさん見られて大満足。オオトカゲも見られてラッキー!!
しかし島から島を移動する時に乗るボートが、えげつなくスピードを出すので本気で怖かった。船首はかなり浮いてるし、お尻もバンバン跳ねる。
未就学児は気を付けないと、海へ吹っ飛んでしまうと思うくらいだ。
コタキナバルでは3泊滞在したが、のんびりできてちょうど良かった。
街もそれほど大きくなく、都会と違ってゆるやかに流れる空気。
離島の海は素晴らしく美しく、潜れば見たことのないたくさんの魚達に会うことができた。
そしてマレー・中華・インド、新鮮なシーフードも楽しめるバラエティ豊富な料理。色とりどりのフルーツ。
コタキナバルは、やっぱり甘えたくなるいいトコだった。
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