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「ソーシャルビジネス、SDGsを知るメディア」 ドイツの環境保全に関する新たな研究(10/20)

こんにちは!

初めましての方は初めまして。
ウィズスクエア福岡店のスタッフです。
https://wissquare-fukuoka.com/

以前記事として掲載した
【スイスでゴミのリサイクルに対して新しい技術発展】

に引き続き今回はドイツ編になりました。

ドイツの現在行っている研究やそれと併用してどのような活動や、ソーシャルビジネスが行われているのか見ていきましょう。



ドイツは環境先進国として一歩前に出ようとしている

ドイツの基本法の中に

「次世代のために自然を守る責任がある」という法律が存在します。

これは環境保護に対して前向きに取り組みを進めているという世界へのアプローチも兼ねている。

ちなみにこの法律ができたのは1994年で日本の憲法と同様の効果を有しています。

さらに環境税という税金があり、
石油や電力に対する課税を行っていて。

現在、温暖化に影響がある既存のエネルギーよりも太陽光風力地熱などの再生可能エネルギーへの移行を徐々に行っています。

特にドイツは大きな自然から生まれる絶景が多く、地下に沢山の水源を所持している国の内の一つ(他の国ではフランス,イギリス,ベルギー,オランダ,スイス,オーストリアも地下水源が存在する)でもあるため、その景観を保護するためにもなるべく環境に負荷が少ないエネルギーにシフトチェンジを行っているようですね。

地熱発電に関しては2003 年11 月にはじめて地熱発電施設が稼動し、当時は効率もあまり良くなく、0.2GWしか生産されなかったようです。

しかしその後も研究を続け2012年を境目に急速に発電量の増加を成し遂げました。

2020年度では217GWもの発電を地熱発電のみで可能にしました。

ドイツの地下水水質保全に力を注ぐ

どういうことかというと、ドイツでは毎日、1人あたり約120リットルのきれいな飲料水が消費されていて、この量の3分の2以上は地下水から来ています。

さらにドイツでは水道水の地下水依存率は85%以上にも達していて
地下水は飲料水などの主要な公共用水源として重要な役割を果たしています。


個人的な疑問として
1人当たりの水が多くないか?と思い調べてみると

ドイツの地下水の多くは世界的にも高水準で飲料水として飲める状態で巨大な地下水がいくつもあり、トイレの水もそのまま飲めるようになっているようですね。なので1人当たりの飲料水となってます。

水質に関しては消毒を行わなくても飲める状態になっているため消毒する工程も必要ないそうです。

この高品質な状態の大規模な地下水を保護するために様々なプロジェクトが行われていまして、いくつか紹介します。

ヨーロッパのプロジェクトPromisces開始

2021年11月1日
EUは、環境中に容易に分布し、非常に持続性のある汚染物質の起源、分布、および運命を理解するという目標を設定しました。

ドイツでは不法投棄された汚染物質などが地下水に浸食しないように様々な場所で水質調査を行っています。



アクアディーバによる貯水池の水質調査

気候変動は地下水に影響を及ぼします
イエナ大学の科学者に加えて、このグループには、マックスプランク生物地球化学研究所(MPI-BGC)、ライプニッツフォトニックテクノロジー研究所(IPHT)、ヘルムホルツ環境研究所(UFZ)の研究者も含まれています。Aqua Divaは、水( "Aqua")と多様性( "Diva")の両方を表します。特に、地面に近い大気から始まり帯水層に至る、いわゆる「臨界域」の部分は、研究者たちが見ているものです。「この生息地はまだほとんど探索されていません」と説明します。スーザントランボア教授。しかし、水と物質の輸送、ひいては地下水の水質に決定的な役割を果たすのは、まさにこの地下生物と地下の物理的および地球化学的条件との相互関係です。

水質調査の他にもマイクロプラスチックの回収に役立てる技術を模索しているようで

サバのエラの形を応用してフィルターの研究

この研究は洗濯した際に服と服がこすり合わされた時に出来る合成繊維のマイクロプラスチック粒子が下水を通り海に流れるの防ぐ為のフィルターのモデルを研究しています。

魚のえらのモデルに基づく新しいフィルターシステムによって将来的に防止出来る可能性があるようです。

この技術が成功しモデル化し応用ができれば海に新たに大規模なマイクロプラスチックの回収装置が出来るのでは?と思います、楽しみです。


水にこだわるお国柄だからこそ脱ペットボトル

ドイツでは水道水を飲むためにわざわざペットボトルに詰めて、飲み終わったら途中で捨てて帰る。

そんな日常からペットボトルを減らそうとsoulbottlesからプラスチックを使わないボトルが誕生。

年間1億6700万本のペットボトルの使用を回避
Co2を35,000tを回避
購入された金額の一部がViva conAguaの飲料水プロジェクトに寄付

ドイツでもソーシャルビジネスが浸透し始めて色々な方が環境に配慮した商品を使いプラスチックの使用を回避しています。


今回はいかがでしたでしょうか、ドイツの環境、特に水質や、地下水の汚染を防ぐためにドイツでは様々な技術が今も研究されています、その研究が成功すれば世界でも大きく環境の水質問題のある国にも役立てる技術になると考えています。


参照
主要国の市場動向
https://www.env.go.jp/earth/report/h26-08/05.pdf
ヨーロッパにおける地下水の水源保護についてhttps://www.jstage.jst.go.jp/article/suirikagaku/38/1/38_31/_pdf
ドイツ連邦環境省、世界の水問題の現状と今後の取り組みを報告
https://tenbou.nies.go.jp/news/fnews/detail.php?i=31450
動き出したドイツの地熱発電計画
https://www.nedo.go.jp/content/100106130.pdf
2003年から2020年までのドイツの総発電のための地熱利用
https://de.statista.com/statistik/daten/studie/233222/umfrage/stromerzeugung-aus-geothermie-in-deutschland/

EU-Projekt schreibt sich Entfernung von Schadstoffen aus der Umwelt auf die Fahnen
https://www.laborpraxis.vogel.de/eu-projekt-schreibt-sich-entfernung-von-schadstoffen-aus-der-umwelt-auf-die-fahnen-a-1067500/

Makrelen für die Waschmaschine? Team forscht an neuen Mikroplastik-Filtern
https://www.laborpraxis.vogel.de/makrelen-fuer-die-waschmaschine-team-forscht-an-neuen-mikroplastik-filtern-a-1062434/

Soziale Frage
https://learnattack.de/schuelerlexikon/geschichte/soziale-frage
Waste Policy
https://www.bmu.de/en/topics/water-resources-waste/circular-economy/waste-policy

本日は以上になります。


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