市場は利上げ停止を織り込む
米連邦準備理事会(FRB)は22日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げを決め、政策金利を4.75~5.00%としました。
今回は、米地域銀行の破綻が中小銀行の経営懸念につながっており、スイス金融大手クレディ・スイス・グループの危機も重なっていました。
FRBは緩やかな利上げを継続することで「金融システム不安が広がっていないとの自信を示す」との意味合いもあったと思われます。
今回は「ハト派寄りの利上げ」となったと言われています。
フォワードガイダンスにあたる文言は前回の「継続的な利上げが適切になる」を「いくらかの追加の金融引き締めが適切になるかもしれない」と置き換え、利上げ停止の可能性をにじませています。
パウエルFRB議長は記者会見で、「今回の会合で利上げ停止を考えた」とも述べ、慎重に判断したことを明らかにしました。
FRB内も利上げ局面が終盤を迎えたとの認識に傾きつつあるようです。
政策金利見通しは23年末の利上げの最終的な到達点は5.1%となり、あと1回(0.25%)の利上げで打ち止めになるとの見通しです。
市場では、利上げ停止を織り込み、米国債利回りは低下しました。外国為替市場では対円や対ユーロでドルが売られました。
投資家の方におかれましては、利上げも本格的な最終局面になっているため、先を見込んだポジションを準備するタイミングだと思われます。
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