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駄洒落番長のOMG⑤ 越中五箇山「こきりこ節」 そういえばエヴァも"14歳"

隠すつもりは毛頭ないのですが、何を隠そう私は荒井&松任谷由実さんのファンです。

 2023年5月14日のユーミンのインスタです。

これを見て、思い出したことがありました。


皆さんは「こきりこ節」をご存知ですか?
富山県の民謡です。
消滅する寸前に復元できた、日本で一番古い民謡だそうです。

私は富山県には縁もゆかりもありませんが、何故か「こきりこ節」をそらで歌えます。そしてユーミンの楽曲と同じくらいこの民謡が大好きです。

なぜ? 私はそらで唄えるのか?
どうやら昭和時代の中学生の教科書に「こきりこ節」が掲載されていたからのようです。
が、学校でこの民謡を唄った記憶は皆無です。
何で唄えるのかしら???
NHK「みんなの歌」で放映されていた時期もあるようなのですが、それを聞いたのかな??
うーむ🤔謎。。。


それでは御一行様、準備はよろしいでしょうか?
今回はタイムスリップ旅行でございます。


時計を30年前に戻します。。。


20代後半の私です。
金沢に泊まりで仕事に行くことになりました。
折角ですから、前日の移動日はちょこっと観光もしたいですよね〜〜
当時はインターネットなんぞありゃしません。旅行となると本屋さんでガイドブックを購入、旅行会社の支店に置いてある無料パンフレットを持ち帰るなどして情報収集にあたります。
その中に、富山県の五箇山では年に一度「こきりこ節」が奉納される、という記載がありました。

そして、なななんと、その日は金沢出張の前日!!


大好きな「こきりこ節」
しかも年に一度しかない「本物の」こきりこ節?!
観たい、観たい!どうしても観た〜い!!


今でこそ市民権を得た「おひとりさま」。
当時はまだ、うら若き女性の一人旅はお転婆だと思われた時代でした。
でもね、行きたいんだから行っちゃうもんねー! 

問題は、こきりこ節の奉納は五箇山の白山宮本殿で  "夜間" 行われるということです。
アナログを駆使して得た情報では、五箇山は高岡から運行が1日に何本かしかないバスで行くしかなく、夜の便はありません。
その日は金沢ではなく五箇山に泊まって、翌日は仕事先に間に合うよう、朝一番のバスで金沢に戻るしかありません。
ガイドブックに書いてあった観光組合に電話をかけます。女子1人で泊まれる所があるかを問い合わせるためです。


観光組合の方から絶望的な回答がありました。
白山宮がある五箇山上梨には国民宿舎か合掌造りの民宿に宿泊することになるが、奉納の日は予約がいっぱいだと。。。

「私はこきりこ節が大好きで、どうしても本物を観たい、でも日々忙しくて、たぶん今回が人生一度きりのチャンスなんです!!なんとかなりませんか?!」
と、かなり大袈裟に交渉した記憶があります。

すると、優しい組合の方が「〇〇さんの所に聞いてみましょう」と言って下さいました。
待つこと数十分、〇〇さんから電話がかかってきました。
「納戸みたいな所?なら1人だけ泊まれるが、そこでよろしければどうぞ」とのこと!!!
叫ぶように「ありがとうございますっ!お願いしますっ!!」と電話口でお辞儀しました。

さぁ、いざ参らん。
民謡の里、30年前の越中五箇山へ!!


時空を飛び越えて!!
着きましたよ。

時期は9月。
いけばなで言う"枯れもの"と化した紫陽花が趣深い。

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