建長寺さんで聴いた「いつもなんどでも」ーナターシャ・グジー

まだ母と鎌倉に越す少し前のこと

建長寺さんでナターシャ・グジーさんのミニライブに行きました

ナターシャさんはウクライナ人のバンドゥーラ奏者、そして歌い手

とても寒い冬の日でした

彼女が歌う「いつも何度でも」が聴きたくて

「千と千尋の神隠し」で木村弓さんが歌うこの名曲が

実は人をとむらう歌だと知ったのはそのコンサートの時でした

「さよならの時の静かな胸 ゼロになるからだが 耳をすませる」

父を見送ったときも、

それまでせわしく動いていた胸が

急に静かになったときのことを思いだします

母の時は間に合わなかったけれど

静かになった後、きっと迎えにきた天使や

もう天国にいる家族の声を聴くのでしょう

生きていることも不思議なら 死に行くことも

同じくらい不思議

人だけでなくて 花も嵐も街も

みんなおなじ

チェルノブイリの原発事故で

ふるさとを失ったナターシャさんの「いつも何度でも」は

木村弓さんの原曲とはまたちがう魅力で

祈らずにはいられない響きがあります

出逢えてよかった

そのミニコンサートは最後に集まった人たちも

一緒に

「ふるさと」を歌いました。


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