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ふみひらいて。

はじめに

 気づいたら2022年上半期も終わって、8月に突入していたのだけど、これといって振り返ることもない。
 強いて言えば、4月のずっと真夜中でいいのに。のライブに参加してから、ほぼずとまよを追っかけるために仕事をしていると言ってもいいかもしれない。
 まあ他にお金を遣う用事もないんで、いいんじゃないかな。あんとき無理してでも行きゃよかったな、って思うのはカラカラブ~@札幌の時だけで充分。

 ところで、大学の後輩が3000万のマンション買ったらしいんですよ。
 だからなんだってのよ! 人は人、ウチはウチ!(肝っ玉母さんの口調で

#文披31題

 さて、今回のnoteでまとめる作品を執筆した経緯は、たまたまこのハッシュタグをTwitterで見つけたことがはじまり。
 詳しい内容説明は主催者さまのtweetをご覧いただきたいが、だいたいこんな感じ。

・7/1~31の間、毎日設定されているお題に沿った小説を投稿する。
・どこに上げてもいいし、長さも問わない。お題の解釈も各自で自由に。
・過去のお題への追っかけ参加はOKだけど、先のお題に投稿するのは×。

綺想編纂館(朧)様のTwitter(@Fictionarys

 レギュレーションが厳しくなればなるほど「あ、めんどくせ止めとこ」と尻尾を巻いて逃げ出す私でも、これなら参加できそう。
 そういう軽いノリで始めたことほど、長続きする。小説を書くということ自体もそうだし。

 まあ割と書いたよ読んでってよ、というまとめを作りたかったのと、自分を勇気づけるためだけにこのnoteを書いている。
 お時間の許す限り、お付き合いいただけるとありがたし 何卒何卒



day01「黄昏」

黄昏ブレイク

 開始初日なんで、結構おっかなびっくり書いた。
 黄昏ってことはもう夜になるんだろ……っていうくだりは、以前にTwitterのハッシュタグで「いいねした人とのありもしない思い出を考える」みたいなのをやったときにも似たようなことを書いた。振られてヤケ酒している西野が、杏仁五月さんに諭されるという内容のやつ。

 まあしょっぱなで書いたので、わりと大味になってるのは許してほしい。

 いつも通りだろ、っていま呟いたやつはちょっとこっち来い



day02「金魚」

金魚彗星

 金魚が出てくる話は、先日のPrologueの時にも書いた。
 なんの取り柄もない、と言いながら実はある分野にめっちゃ秀でている……みたいなのは本当に読んでて「あー、そっかあんたも『持ってる人』ですか」と思ってしまう。いい大学出たけどすごい貧乏でホームレス経験までしました、と言いながら「そこから起業して」って言われると(どうやって資金集めたんだろう。やっぱそのへんのノウハウとか、コネとかが最初からあったんだろうな)って思ってしまうタイプの人間が私。って言うか大抵の場合その通りなんだよ。

 あっ作品の中身になんも触れてなかった。
 要は「自分には何もない……と思っているあなただって、どこで誰からあたたかく見つめられているかわかんないよ」みたいなことを書きたかったんだよね。自分もそうであるといいな、と思いながら。



day03「謎」

(タイトルなし)

 正直、ツイノベ形式で書いたので、自分でも今の今まで存在を忘れていた

 何回つらい別れを経験しても誰かのことを好きになってしまうなんて、人間って超面倒くせえなと思っていたときに書いた。だからこんな中身になったわけで。
 恋愛小説を主戦場にしているくせにもう恋とかしゃらくさいからそういうのすっ飛ばして結婚してほしい。ほしい? いや、しなくていいや。自分一人の命だけ引きずるのだけでも精いっぱいだし。

 マジで最近こんな解釈になってるので割とどうしよう、とは思う。誰かに居てほしいときもあるけど、一人で好きにさせてほしいときもあるんだよな。人間ってどこも面白くないじゃん。リュークの嘘つき。



day04「滴る」

ティアドロップ

 強気な女性がふいにこぼす弱さ、みたいなのにグッとくるんだよな。
 ただその一心で書いてたら、いかにも西野らしい終わり方になった。後悔はしてないっていうか、自分でもわりと好きなほうだよ、これ。



day10「くらげ」

海月

 day05~09は当時勉強していた資格試験の受験日が迫っていたので飛ばした。たった数日書かないだけでこんなに書くのしんどくなるのか……と思いながら書いた作品。
 あとTwitterでも述べたとおり、同じくらげが出てくる作品ならば、西野がガチ推しの脆衣はがねさんがすごくイイ作品を公開されているので、そっち読んだほうがいいかもしんない。ぶっちゃけた話。そんくらいしんどかった。

 ……なんで今そんな話を、って?
 作品を書いている途中についての言及がここまであまりにも少ないことに気づいたからだよ。言わせんな恥ずかしい



day16「錆び」

自転車泥棒

 day03のあたりの気持ちをまだ引きずって書いてた。
 でも今は別に誰か恋人がほしいとかじゃなくて、何度か雨に濡れてしまった自転車のネジ山が茶色くなってるのを「あーあー。錆びてきちったよみっともない」みたいに見つめているような段階なんだよな……と思ったら、自転車の話が浮かんできた。なので書いた。それだけ。

 せめて文章を書く腕は(あるのかは知らんけど)錆びつかせたくないもんだなあ、と思いながら最近布団に潜るのでやばいかもしれない。皆様におかれましては、西野にコメントや拍手などのクレ556を吹き付けていただきたくお願い申し上げます すりすり



day17「その名前」

ネーミングセンス

 これと、次のday19は所謂「追っかけ投稿」。当日中には公開できなかった。書きたい内容が思いつかなかったという理由と(あとで書いてもいいならそれでいいや)というものぐさが頭をもたげてきたからである。

 さて、私は物語の展開とかそういうのより、登場人物の名前を決めるのに悩む時間がとても長い。名前があまりキラキラし過ぎていると現実味が薄れるし、とはいえ最近はこういうタイプの名前の人少ないよな……などといろいろ考えてしまう。

 困っているのは、最近はそれに加えて「なにか登場人物の名前に法則性を持たせよう」などと一丁前に考えてしまうことだ。たとえば、先日エブリスタの妄想コンテストで優秀作品に選出いただいたこの作品の登場人物は、苗字がみんな東京都千代田区の町名になっている。だから何だ、と言われればそれまでなんだけれど、分かる人が「ああああああ!!!!」と声を上げたくなるような細かいつながりを持たせたいのだ。
 完全に自己満の世界だが、正直言うと個人的には頼まれてもないのに金ももらわずwebに書く小説なんてそんなもんだろと思ってる。

 そんな感じで、名前のつながりがある二人の話を書いた。



day19「氷」

アイスキューブ

 19日に誕生日を迎えた私はまたひとつ人生の終着駅に近づいたのだけど、今年は友達からプレゼントとして結構高いウイスキーを頂いた。私がただの酒飲み妖怪だということをよくわかってくれている。自分は別にたいしたことをしてあげられてないのになあ……

 お題が「氷」というところで察してくださった方もいるかと思うが、ロックでそれを飲んでたら思いついた話がこれ。
 今回で言うと自分のPCに入ってただけだからいいけど、本当、若気の至りっていうのは怖い。webに載せたらアーカイブ残っちゃうし。

 ……と、小学生の頃に個人情報を垂れ流しにした自分のHPアーカイブが未だに電子の海を漂っている事実を把握して感じる。おっかない話だね。



day22「メッセージ」

無言のメッセージ

 大学生の頃とか特にもっとでかい派手なことやっとけばよかったな、ってどうせできもしないくせによく考えるので書いた作品。

 でも冷静に考えたら、ペンネームとはいえ自分の考えた作り話を恥ずかしげもなくwebに投稿し続けている時点でだいぶ派手か。そうか。



day26「標本」

恋愛プラスティネーション

 恋愛感情ってどうしてもすぐ腐っちゃうよなー、と思ったときに考えた作品。

 自分だってそうだし他の人もそうなのかもしんないけど、かつて恋人ができたときは本当に幸せだった。相手が他の異性と話してんのもなんか癪だし、髪の毛一本だって他人に触れさせてやりたくなくなった。
 でも付き合う期間が長くなるにつれてそれが薄れて、そして結婚したら「ダンナの顔も見たくない」「嫁が面倒臭い」とか寝ぼけたことを言う夫婦が出来上がるのってすごく不思議じゃない? その状態が腐ってんのか慣れてんのかは人それぞれだと思うけど、だったら本当に最初の状態で保存してやりたいと思う人だっているんじゃないのか……という着想。

 ※個人の感想です。効果には個人差があります。
 ※詳しくはオペレーターにお尋ねください。



day31「夏祭り」

夏は夜

 ぐんにゃりひん曲がった話ばっかり書いてたなー、と思ったのでわりと分かりやすい素直な話を書いたつもりでいる。

 ※個人の感想です。効果には個人差があります。
 ※詳しくはオペレーターにお尋ねください。

 夏祭りで食べるものって、なんであんなに美味しいんだろう。ああいう非日常の場所だから特別に感じるってことは、さながら偽薬みたいなものかな。少し気が大きくなっちゃって、普段なら物怖じしちゃってできないことでも実行に移せてしまう……みたいな感じなんだろうか。夏祭りでカップルが誕生する確率と、あした雨が降る確率のどっちが高いんだろう。

 ……という、くそ恥ずかしい下書きが発掘されたので供養しておく



番外編 day25「キラキラ」

正誤表

 これを投稿したのは7/24(日)なのだけど、書いたお題はday25の「キラキラ」。
 つまりは日付を勘違いして翌日のお題で書いてアップしてしまった。フライング投稿は×だったので、これにはハッシュタグをつけないでtweetした。
 まあもう全日程終わったから時効だよな、ということでせめてこのまとめには仲間入りをさせてあげたい。

 投稿しなおすのが面倒だった……というのは言わぬがflower。



さいごに

 特に参加登録なども必要なく、どこのサイトで書いてもよくて字数制限も特にないという自由さの中で物語を考えるのは結構やりやすくて楽しかった。ウゲー無理書けない、というお題は今回飛ばしたけれど、また機会があればなんの気なしに書いてみたい。

 そういえば最近は、少し前にmonogataryから作品を下げて「卒業しました」とか言ってみたりしたんだけど、フォロワーさんがコンテストでキャイキャイしてるのをTLで観てると急に羨ましくなったので「なんスか? 自分なんもしてないっスよ」みたいな顔をして、モノコン2022の参加作品を書いている。
 一度「やめます」って言ったのに戻るのって、キャストに給料を払えなくて潰したコンカフェを看板だけ掛け替えて再オープンさせるような感覚があって複雑だったんだけど、今は書いていて楽しい。
 そろそろmonogataryでも入賞してみたいんだけどなー。


 んで、その悪趣味な喩えはなんなの? >西野

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