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金融緩和の黄昏時【ヤマエツの処方箋】


 

バブル

 

🔶1🔶ハイテクグロースバブルの崩壊の序章?


ハイグロバブルの崩壊がどうやら迫ってきている、、というよりすでに始まっている。


 米国のカリスママネーマネージャーの puru saxena氏のコメント

『これは、以前のすべての資産バブルがどのように終了したかを示すチャート(数か月前)です。

現在のバブルは今年の初めにもう少し上昇しましたが、はじけたようです。それが初期のバブルであることに気づいていましたが、QEが終了する前にそれがポップすることに気づいていませんでした。』

  


🔶2🔶 金融引き締め前だがバブルは既に崩壊しているのでは?

 彼の発言に対して Dr.BKLZさんやBadgerさんよりいただいたコメント

   ・バブルは破裂するのではなく、既に破裂したと取っている。

   ・金融引き締め前の破裂は想定していなかったが過ちだった?

   ・ハイテクバブルは2月がピークでそこから徐々に始まっている。

   

 

🔶3🔶 ハイテクグロースがピークをつけている

 単純なセクターローテーションでハイグロースから資金が抜けている短期的なものではなく、ハイテクグロースバブル自体がピークをつけて崩壊しつつある序章であると感じています

     




   

🔶4🔶 過去の類似 ITバブルの状況

 

 かしわみちさんのプログ記事より



今回のハイテクバブルを考える、20世紀末のITバブル時が思い浮かびます。

1990年代のパソコンやインターネットの普及で、ITへの期待が大きく高まり、大きなきっかけとなったのが、1995年のWindows95の発売で、Microsoftは成功例として世界中から注目を集めて投資家はIT関連銘柄に熱狂し、インターネット系企業というだけで、収益や将来性とは無関係に株価が暴騰するようになったあの時です。ITバブル崩壊の原因は、単純に投資家が根拠なき熱狂から目覚めたためですが、インターネット関連というだけで、赤字ベンチャー企業の株価がPER100倍以上にも高騰しているのは、明らかな異常事態でした。

FRBの金融引き締めをきっかけとして売り優勢の相場になると、投資家は売り抜けを目指して一気に資金を引き上げていきました。


🔶5🔶 過去の類似 ITバブル時の暴落状況

ITバブル崩壊での米国株の下落率は、株価指数であるS&P500で-49%でした。株価の急落に伴い、多くのIT関連ベンチャー企業は倒産へと追い込まれていきました。Google、Amazonなど一部のベンチャー企業はITバブル崩壊を乗り越えて、今ではプラットフォーマーとして世界を支配しています。

ITバブル崩壊での日本株の下落率は、株価指数である日経平均で-63%でした。日本経済はアメリカ経済の影響を受けやすいと言われていますが、本家アメリカよりも大きい株価下落率を記録してしまいます。日本でも、楽天、ソフトバンク、ライブドアなどのIT企業が天国と地獄を経験しました。

ITバブルピークの2000年に113ドルだった株価は、2001年の同時多発テロ事件の直後には5.51ドルと、約1/20に下落してしまいます。ただし、その後Amazonは株価2000ドル以上まで成長を続けるので、米国IT銘柄への投資には大きな夢があります。


NUKさんのプログでもちょうど代表的なマルチバガーの調整の大きさと期間について特集されてありました。

AAPL 最長調整期間:8年5ヶ月 最大ドローダウン:‐81.8%
ADBE 最長調整期間:6年 最大ドローダウン:‐79.9%
AMZN 最長調整期間:9年10ヶ月 最大ドローダウン:‐94.4%
NFLX 最長調整期間:4年3ヶ月 最大ドローダウン:-82.0%
NVDA 最長調整期間:9年6ヶ月 最大ドローダウン:‐89.7%

平均 最長調整期間:7年7ヶ月 最大ドローダウン:‐85.6%

なんと、この超優良盤石企業たちでさえ、-80%前後、4年以上の大きな大きな調整を経験して来ているのです。


🔶6🔶 ハイテクグロースバブルへの処方箋

 

 ・既に崩壊が始まっているのか、または盛り返すのかはわからないが、崩壊している可能性が高い。調整ならば絶好の押し目だが、非常にリスクが高いため、ここはいったんPERが高いものや、そもそも赤字でPSRでしかはかれないハイグロのポジションは手仕舞うか、最小にとどめるべきと考える。今ならまだまだ十分、史上最高値付近なので痛手もなくむしろ絶好の利益確定場と考える。

・資金管理ポジション管理が重要な局面である。全力株式投資は、投資信託やインデックスなどセクターや地域が広範囲に分散されたものでも今は危険である。いくら分散しても下がる時は全てのセクター、地域の株式が急落するためである。

株式全力ではなく、債券、金、cashなど資産カテゴリー自体を分散すべき局面であると考える。

株式からの完全撤退はまだまだバブルが続く可能性もありおすすめしないが、ヤマエツカウチポートフォリオではまずは、米国株をリバランスし、cashに替えている。また、日本株のポジションも落としている。今は株式全体で約70:キャッシュ約30であるが、今後は全体で50:50くらいまで株式資産とその他資産をもっていきたいと思っている。

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