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初めてプロオケ(アカデミー)のオーディションを受けてきた話。 op.7

さてさて。前回の記事から4ヶ月ほど経ってしまったが、私は今日もなんとかヨーロッパで生きのびている。

この4ヶ月は試験を始め、色々なことがあってポジティブとネガティブの間を行ったり来たりする日々だった。……という話はまた別の機会に語るとして。

ついに、プロオケのオーディション受けてきました(といってもアカデミーなのだが)。

オーケストラに入りたい一心でヴァイオリンを始めて、早10年。やっとこさここまで漕ぎ着けましたよ……というか、やっっっっっとスタート地点の手前に来ました、という感じなのだが。プロオケ入るにはまずオーディション突破せねばいけないワケですけども、まあそれが受けられるくらいヴァイオリン弾けるようになったんだな自分、などと帰りの電車の中でしみじみと思ったりなどした。

今回受けてきたのは私が住んでいるベルギーのお隣の小国、ルクセンブルクのルクセンブルクフィルハーモニー管弦楽団のオーケストラアカデミー。
実は私のマブダチ(これって死語かな?笑)がこのオケで働いていて、オケの内部の感じやオケアカの話はよく聞いていたし、聴きに行ったこともあって前々から興味はあった。本来私は5月に別のオケのオーディションを受ける予定だったのだが、個人的な事情でやむ無くキャンセルせざるを得なくて、ちょっと落ち込んでいた時にここのアカデミーのヴァイオリンのオーディションがあると知って、すぐ応募した。

結論から言いますと、私は一次審査で落ちた。
初めてだし、当然といえば当然なんだろうけど、まあやっぱり悔しいよね。普通に。
弾く順番決めるくじ引きで、1番引いちゃったのも、ある意味私は何か持ってるのかもしれん。笑

まだまだ練習が甘いのはもちろんわかっているし、オーディションの後にそのマブダチと話して、もっと詰めてやってかなきゃなあというのは痛感した。けれど、今の自分ができることは全部やったし、それがきちんと出し切れたと思ったので、いつもの不完全燃焼感はなかった。そこが自分にとっては一番の収穫だったし、少しだけ自信にもなった。
何より、ここ最近ソロで弾いた機会の中で、一番楽しかった。
1番に弾かなきゃいけなくて緊張する暇もなかったといえばそうかもしれないけれど、6月の自分の実技試験の時より断然平気だった。
なんか、いつかの学生コンの時もこんな感じだったな、と思い出した。

オーディションの係の人や審査員の団員さんたちも優しい感じで、何より伴奏員の先生が最高だった。本拠地のホールも、オケの音もルクセンブルクという国も私は好きなので、また機会があったらチャレンジしに来たい。次は、正団員のオーディションで。

それから、他に受けていた人とも話す機会があったけど、みんな人間良さげな雰囲気の人ばかりで安心した。オーディションとかコンクールとか、怖いイメージしかなかったので。笑 (他のところはどうか知らない。あとアジア人(系)の受験者が少なかったからかな)

今回のオーディションは私にとっては本当にはじまりでしかなく、他人からしてみれば大したことではないけれど、はじめての記録はちゃんと残しておこうと思った。オーディションの合否はもはや運ゲーなところが正直あるけど、これからチャンスさえあれば積極的にオーディション受けて、1日でも早くプロオケに入れるように、また精進していこうと思う。タイムリミットもあと1年だしね。
早くここに嬉しいご報告が書けるように、練習しよ。


(P.S. オーディション受けるにあたって、マブダチには本当にお世話になりました。心から感謝してます。本当にありがとう。この記事読んでるか知らんけど。笑)


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