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「好き」とはなんなんでしょうね。

この人が好き。

人としては好きだけど、恋愛対象ではない。

べつに好きとかじゃない。

好きとはなんなんでしょうね。


私はここ2年くらい、愛とはなんぞやっていう疑問とかなり真剣に向き合っている。
恋愛の優先順位があまり高くない人には甚だバカバカしいかもしれないが、恋愛こそ最高のエンタメであり、本能的でありながら人間が人間たる部分だと思っている。

エーリッヒフロムの『愛するということ』、岸見一郎の『愛とためらいの哲学』、瀬戸内寂聴の『愛の倫理』、サン=テグジュペリの『星の王子さま』

全部読み漁ったけれど、いまいちストンと落ちたものはない。
きっと、愛は感じる物であって、感覚的にわかるものであって、頭で考えて答えが出るものではないからだろうということにはなんとなく気づいてはいる。

中学生の時に、同級生が言っていた。
「こんな三角形見れば同じってわかるのにいちいち証明させんな」っていうあの文句と一緒なんだろう。

わかる人にはわかるもので、人に言語を用いて証明しようとすると、急に難しくなる。
しかも愛なんて高次元なものを、言語という最小公倍数の道具でしかないものに落とし込もうとするからわからなくなるのだろう。

けど、まぁ今日はそんな文句が書きたいわけではない。
なんとなく、私なりの「好き」を説明する言葉をいくつか見つけたから書いておこうと思ったのだ。

ここからだいぶ断片的に綴る。
私の中の好きってこういうことなのかもなぁって思った瞬間。

「その人の話をしている時が1番楽しそうだよ」と親友に言われた時。

自分が忘れそうになっていた自分の好きな部分を、好きな人のなかに見た時。

この人には敵わないなと思った時。

私の中で好きな人って天敵で。

どうしても嘘がつけないし演技や駆け引きができなくなる。
かといって、ありのままの私そのままでぶつかれるわけでもない。
大切にしたいし、可愛いと思われたいのに、素直になれない。

どこが好きなのかって言われたら、本当にどこが好きなんだろうって悩むほどだけど、どんだけムカついたとしても、笑ってる顔を見たらこっちまで笑ってしまう。

恋愛において、親や友達の助言は聞いた方が良いという人もよくいる。
一理あると思う。
恋は盲目というか、考えすぎて好きかどうかもよくわからなくなる時がある。

「その人が本当に好きなんだね」
友達に言われてびっくりしたと共にすごい腑に落ちた。
私は好きとは一言も言っていないのに、表情とか声とか内容でそう感じたんだろう。

いつかふとわかる瞬間が来たら良いなと思う。

どう見ても愛じゃんっていう瞬間が。

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