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DCの方法(ざっくり)
電気的除細動(DC)をする場合、患者に苦痛を与えることに注意が必要です。
そのため、後で述べるとおり、意識がある患者さんは「寝かしてあげる」ことが必要になります。もちろん、患者さんが不整脈のせいで意識を失っている場合、失いかけている場合は問答無用でDCしてください。
DCそのものの手技は簡単です。
身体から金属類をすべてはずし、右前胸部と左側胸部にパットを貼り付け(上室性頻拍に対しては、胸部正中と背部正中から挟み込むこともあります)ます。
後は、①心電図を除細動器に表示させる、②同期モードの確認、③指定のJ(ジュール)で除細動を行う。という流れになります。
DCそのものの合併症は、パット貼り付け部位の「軽いやけど」くらいです(後は、心房細動を停止させる場合、脳塞栓リスクがあります)。塗り薬を塗ってあげましょう。そもそもやけどにしないために、「パットをしっかり密着させる」ことが重要です。
万が一、その他の致死的不整脈に移行した場合、あるいは不整脈が停止しなかった場合も、再度電気的除細動を行えば良い、ということになります。心房細動を停止させる場合は、停止後の脳塞栓がないか、粗大な麻痺がないかはチェックしておきましょう。
問題は、電気的除細動をするために「患者を寝かす」必要がある場合です。安全に患者を寝かすこと、これが一番大事で難しい作業になります。鎮静については別の項目で記載したいと思います。
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