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クライストチャーチ#1 (2019.02.26)

NZに戻ってきた。理由はPost-Study Work Visaを有効化するためだ。

ビザを有効化するとは何のことか。自分も最初は良く分からなかったが、日本に帰国してからビザを申請したために、ビザ発行後3ヵ月以内に一度NZに入国しなければならない決まりなのだ。そうしないと、折角発行されたビザも無効になってしまう。

結果、とんでもなく金のかかるビザとなってしまった。しかも、NZに入国すればビザに関しては事足りる訳だが、それでは勿体ないので更なる出費覚悟でNZを観光することにした。

南島のワイン産地ではマールボロとネルソンは訪れたことはあるが、クライストチャーチは初めてだ。最近ここを訪問した友人たちは、街はいまだ2011年の地震から立ち直っていないと言っていたが、まさにその通りだった。

街の中心部もがらんどうした佇まいで、泊まったホテル近くのカテドラルも壊れたままだ。復興も兼ねてか、あちらこちらでビルの建築が進められている。ただ、街の雰囲気自体は悪くない。NZ人のLaid-backな気質によるものかも知れない。

折角なので宿泊するHeritage ChristchurchホテルのバーO.G.Bでディナーを取ることにした。メインディッシュには地元ノースカンタベリー産のaged-rib eyeは注文したので、ワインも地元産で合わせてみた。始めに注文したのはThe Third Man Riesling (ビンテージ不明)だ。

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このワインは酸味が非常に豊かで、バランスを取るためにオフドライで作られている。はちみつ、オレンジピールにジャスミンの香り。後半にフワッと来る苦みもアクセントにちょうど良い。

実は一口飲んだ直後にグラスを落として割ってしまった。本当に申し訳ないことをしたが、店員さんは「自分なんて何度も割っているよ」と言って許してくれた。もう一杯同じものを注文したが、一杯分しか請求されなかった。バーが入っているHeritage Christchurchホテルも含めて、スタッフが親切で本当にお勧めできる場所だ。

画像はないが、リースリングの後に同じく地元産のMuddy Water Pinot Noir (ビンテージ不明)を頼んだ。しかし、これが意外なことに地元産の上品な肉には合わなかった。

予想だにしなかったが、この赤ワインがあまりにパワフルで肉を圧倒してしまったのだ。少なくとも自分はNZ産のピノが肉を凌駕するような経験をしたことがなかったので驚いた。結構分かり易くバター風味を呈していたことも意外だった。

この旅でも色々なワインと出会うことだろう。良い意味で予想を裏切られたことで、この先の旅が一層楽しみになった。

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