出会いと別れ
これまでワインの本、雑誌は沢山読んできた。一番ハマったのは間違いなく「CREA eats」の2冊だが、ほぼ同時期に読んでいたのがヴィノスやまざきの種本祐子さんが著した「初歩からわかる超ワイン入門」だった。
イラスト、写真、文章のバランスが良く、初心者が家で寛ぎながら読むには格好の本だった。この本がきっかけで一時期ヴィノスやまざきの店舗にはよく足を運んだものだ。手頃な価格帯の品揃えが豊富だったことも嬉しかった。店舗によってはバーカウンターも併設されていたので、何度か”勉強”に利用した。
「同じワインでもエチケットで売上が変る」
ある時種本さんがTVか雑誌で仰っていた言葉だ。確かにその通りだと思う。自分はあまりマーケティングの方に気が向かないのだが、自分のワインができたらどういうエチケットにするか考えるのは楽しい。だだし、必要記載事項(亜硫酸添加有無 等)や瓶の色(紫外線透過量に関係)など、デザインだけでなく法律や機能性など総合的に検討すべき事項が山盛りで、実際には間違いなく苦しいだろう。
暫く利用していたが、あの本のおかげで私の知識も増えたことやその他幾つか思うことがあり、いつの間にか通わなくなってしまった。またいつか利用する機会は訪れるだろうか。
人もワインも出会いと別れを繰り返す。妻からコミュ障という烙印を押され、引き籠りがちな生活を送る私ですらそう感じる。「人は必要な人には必ず出会える」、誰かが言ったのか自分が妄想で作り上げた言葉なのか定かではないが、今日もこの言葉を信じて狭小な世界で夢を生きよう。
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