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シャーウッド・エステート セミナー (2019.03.24)

ニュージーランドのシャーウッド・エステートの生産者来日セミナーに参加してきた。

シャーウッド・エステートは私が1ヶ月程前に訪れたクライストチャーチ北部のワイパラ地区にあるワイナリーだ。実際私がバスツアーで訪問したワイナリーの近くにあるようだ。バスツアーの訪問は受け付けていないが、個人で訪問することは可能とのこと。

今回はそのワイナリーからオーナーが来日し、午後3時からセミナーが開かれる予定だったが...オーナーには個人的にお話を伺うことができたが、何故か時間になってもセミナーは開かれず、客が個々に話をしてサインを貰うという場になっていた。

私は正直運営側の不味さが気になったが、客は入れ代わり立ち代わり訪れ、会場は盛り上がっていた。また、本日はベーシックライン5種(2千円台)、プレミアムライン2種(4千円台)をテイスティングしたが、全体としては価格以上の価値があると感じた。

配布されたパンフレットの情報によると、サステナビリティに力を入れていることが分かる。NZではわりと一般的だが、雨が非常に少ない地域ということで、雨水を灌漑に利用している。面白いところでは、ワカメなどの海藻を樹木の下に敷いて肥料にしているようだ。

個人的には、ベーシックラインの赤とロゼ(共にピノノワール)も気に入ったが、1つ選ぶとしたらプレミアムラインのワイパラコレクション・シラーを措いて他にない。

溌剌としたガーネット色の外観に違わずフレッシュな口当たり。しかし、そこからピノノワールを思わせる杉の香りや、タイムやペッパーなどのスパイスが顔をのぞかせる。ブラックチェリーやスミレ、ハーブのニュアンスも複雑さを引き立てている。新樽比率は聞けなかったが、樽の効かせ方が絶妙で、嫌みのない甘さが憎い。ミディアムボディで全体のバランスが取れており、飲み疲れしない秀逸なワインだ。

当初は先日発生したクライストチャーチのテロが間接的に産業/このワイナリーに影響があるかとかそういう話も聞きたかったのだが、テクニカルな話を聞いてる間に失念してしまった。無念。最後はセミナー料金に含まれているソービニヨンブランのボトルにサインをして貰って会場を後にした。

なお、このソービニヨンは過去のビンテージではマールボロ産の葡萄が主体のようだが、現行の2018では現場にいたインポーターの話とNZの原産地呼称制度を鑑みるとワイパラ産の葡萄が少なくとも85%は使われているようだ。NZのソービニヨンにしては酸が穏やかな点が私には嬉しい。

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