仙台牛タンとホヤ ~日伊の料理とワイン⑦サルディーニャの赤ワイン~
新年三が日は、風邪をひいて寝正月でした。
遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします!
先週、出張で仙台へ行ってきました。
東京から新幹線で1時間半。意外と近いですよね。でも、6年ぶりの仙台でした。
昼前に西口を出て仙台朝市や仙台銀座に行ってみると、平日でも人通りがあり店先には並んでいる方々も。
並ぶ時間がなかったので、壱弐参横丁まで行って、ランチ営業をしている居酒屋で「銀タラ煮」定食をいただきました。
大将と常連さんの
「こないだの夜、席なくてごめんね。」
「大将は人気があるから、仕方ないですよ。」
なんていう会話にもほっこり。
脂ののった甘辛い銀ダラ煮と、玉子焼き、ポテサラも付いたランチが美味しかったです。
仕事を終えた後。
帰りの新幹線に乗る直前に牛タン専門店で焼きたての芯タンを購入。
自宅に持って帰って、ストックしてあるワインと合わせてみました!
サルディーニャワインと仙台牛タン
買って帰った焼き牛タン塩味に、簡単なサラダや味噌汁も用意。
極厚の牛タンに、南蛮味噌漬け、しそ巻、牛タン時雨煮も添えられている。
付属の唐辛子をかけていただく。
厚みのあるタンは芯の柔らかい部位を選んだこともあり、歯切れよく柔らかい。
久しぶりの牛タン美味しい!
合わせるのは、サルディーニャ島の赤ワイン。
「リッローヴェ」は畑の名前。
ジュゼッペ・ガッバスは家族経営のワイナリーで、代表であるジュゼッペさんはブドウの栽培者としてイタリアで高く評価されている。
サルデーニャは火山が隆起してできた島とのことで、ほとんどが火山性土壌。
ジュゼッペ・ガッバスの土壌を調べてみると、マグマに由来する花崗岩質で、地球のミネラルがワインに影響しているよう。
ブドウの品種はカンノナウ100%。
カンノナウは以前に紹介したとおり、フランスのグルナッシュ、スペインのガルナッチャと同じ品種である。
さあ、ワインを開栓。
色調は透明感のあるレッド、ラズベリーやブラックチェリーのような赤い果実の香り、干し草やチョコレートのようなニュアンス、ミネラル感もある。
重すぎずフレンドリーな印象。
雨の少ないサルディーニャ島のからりと乾いた気候と、丁寧に栽培され熟した果実の力を感じる。
旨味のある牛タンに合わせると、深みや複雑さを与えてくれ、箸が進む。
また、唐辛子や南蛮味噌漬けの風味にもよく合う。
ホヤのおにぎり
さて、牛タンに赤ワインが合うだろうというのは想定内。
もう1つ、島の赤ワインに合わせてみたいものを仙台で買ってきた。
ほやは海のパイナップルとも言われ、独特の風味のある海産物。
東北で初夏に食べられる珍味で、ほやむすびは宮城県民のソウルフードと聞く。
ほやむすびに、ピリ辛の乾燥ほやをのせて食べてみると、磯の香りやほやの風味が豊かに感じられる。
そこに、期待半分、反発する可能性半分で、赤ワインを合わせてみると…。
なんと、意外と合う!
ほやのパイナップルのような、ジューシーな甘味が増すではないか。
(あくまでも個人的な感覚。)
サルディーニャの赤ワインが青魚にも合うことは体験済みだか、ほやまでOKとは恐るべし。
🍇 🍇 🍇
ということで、今回は出張土産との組み合わせを楽しみました。
東北は美味しいものが多いので、現地の産品とワインについては、またご紹介したいと思います。
さて、今年の元日、能登で大きな震災が発生してしまいました。
今回訪れた東北でも、心を寄せるコメントを聞きました。
能登については、あとで別の記事をアップしたいと思います。
今回もお読みいただきありがとうございます🍷