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たとえば、ショパンを弾くということ

ショパン

フレデリック・フランソワ・ショパンは、ポーランドの前期ロマン派音楽を代表する作曲家。当時のヨーロッパにおいてもピアニストとして、また作曲家として有名だった。
ウィキペディアより

『譜面通りに弾くだけではダメ。上手に弾いてもらわないと、僕の曲の良さは伝わらない』


『ただ弾くだけでは面白くない。色気がないんですよね』


5歳から高校を卒業するまで
ピアノを習っていた
それは『お稽古事』として

社宅に暮らしていたときに
同い年の子が習い始めたのがきっかけ

ピアノが弾けたらすてきだなぁ
そんな無邪気な憧れの気持ちが
芽生えたから

母が作ってくれた
楽譜を入れる手提のカバンは
オランダのデルフト陶器の色調に似た
とても素敵な柄で

ピアノのレッスンに提げていくのに
その大人っぽい柄が相応しくて
とても気に入っていた

いつしかショパンを弾くようになり
幼い頃に憧れた
『ピアノを弾けるお姉さん』に
近づけたような気がして 嬉しかった

高校卒業に合わせて
ピアノのレッスンも卒業しよう
そんな気持ちに自然になれたのは

ピアノを弾くということに満足したから

卒業するにあたり
自分で決めた課題曲はショパンの
「幻想即興曲』と『革命のエチュード』

この2つの楽曲を弾けるようになったら
思い残すことはない

ピアノを弾く ただそれだけ
ピアノが弾ける喜び ただそれだけ

ピアノを弾くことができるわたしになれた

練習を重ねてその目標は達成し
毎日ピアノを弾く生活に
清々しい気持ちでピリオドをうった

いつも褒めてくれる優しい人柄と
黒髪のストレートロングが素敵な
先生とのお別れは寂しかったけれど

ある夜
有名なピアニストの方の
SNS上のライブを聴いていた
演奏は素晴らしくトークも楽しい

プロならではの余裕のある雰囲気と
リラックスした演奏が心地よい
演奏していたのはショパンの楽曲

ショパンがよく言っていたという言葉

『譜面通りに弾くだけではダメ。上手に弾いてもらわないと、僕の曲の良さは伝わらない』

このエピソードを話された後
譜面通りに弾いて聴かせながら

『ただ弾くだけでは面白くない。色気がないんですよね』

と語った後
命を宿した艶っぽい音色が奏でられた

あぁ。。。

自身がショパンの魂と同調するように
何度も何度も向き合って
音符に込められた
ショパンからのメッセージを
読み解いて音にしていく

ピアノの音色だからこそ伝わる
ショパンと演奏者のエネルギー
生まれては流れていく音の粒たちは
意志を持つ生命体のようだ

ただ弾くことに満足だったわたしは
その先の感情を伴うような
ピアノと楽曲とその作者と
心を合わせて弾くということを
自分がするなんて到底出来ないし
その世界に足を踏み入れるなんて
とんでもない!と思っていた

そんな風にピアノが弾けたら素敵だ

そんな風に自分と繋がって
人生を歩んでいけたら幸せだ
ふと そんな思いが浮かんだ

ピアノの音色はわたしにとって
自分の要に戻してくれる
ニュートラルな感覚になれる
チューニングをしてくれる存在

丁寧に丁寧に
自分との対話を深めていける

わたしがわたしに伝えたいことを
どれだけ受け入れているのだろうか
それを上手に表現できているのだろうか

自分の喜びを知り 
それを叶えていってあげよう


たとえば、ショパンを弾くように・・・✨



今回の画像は長谷川晃子/happiness music stさんの作品です♪
ありがとうございました✨



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#ショパン #ピアノ#仲間 #対話 #人生の喜び

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