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岡本太郎展に行ってきた。

初note、投稿します。

私は高校生の頃からかれこれ20年ほど、太陽の塔と岡本太郎が好きな、岡本太郎ガチ勢です。

そんなガチ勢が、初対面のさぼっちさんもろこしさんと、上野で開催されている岡本太郎展に行ってきました。

当日まで少し不安でした。
初対面の方と美術館に行くのは生まれて初めて。また自分は、己の気持ちを絶望的に他人にうまく説明できないポンコツ語彙力。だけど、できたら2人に私の推しの良さを知ってもらいたい(オタクの性)。どうして岡本太郎を好きなのか?当日語れるようにと事前に考えました。

まとまったのが、
 
『でっかくて、混沌としてて、生き生きしてて、そしてかわいいから(語彙力)』

終わってるよ、、、この語彙力、、、


そういう訳で、推しの魅力を何も伝えられないんじゃないかと不安な鑑賞会だったのですが、


結果、
いやーーーーーーすごかった。

展示ももちろん良かった(大阪のあいつと渋谷のあいつが一堂に会する部屋は本当に圧巻)のですが、それよりもすごかったのが、一緒に見てくれたさぼっちさんでした(もろこしさんは所用発生してしまい途中でログアウト、2人で鑑賞しました)。

「岡本太郎は学校の社会科見学で見たっきり、20年ぶり」と仰っていたものの、いやいやいやいや、履修済ですよね?それもかなり深く。とガチ勢がビビるくらい、とんでもなく解像度高く、作品の意味を言語化してくれました。

推しをうまく語れないかも・伝えられないかも、、という私の不安は杞憂で、私が何も語らなくとも、作品と直で対峙して、作品に対する解釈を私に贈与してくれました。

特にざわついたのが「呪い」について。
芸術は呪術である、と岡本太郎が言っていたのはもともと知っていたけれど、その言葉から、マルセルモースの贈与論(※岡本太郎はマルセルモースに師事していた)を持ちだして、そして『岡本太郎は現代に続く呪いをかけてるんですね』と。その解釈が、言葉にできないけど感じていた感覚と合っていて、パズルのピースがはまった感じでした。

大阪の万博記念公園にたたずむ太陽の塔は、あれは巨大な特級呪物で、脈々と過去から現在進行形で、街の人々に呪いをかけている。
おそらくこれは、本当にその通りだと思うし、それを意図したような岡本太郎の言葉も残っています。

1964年に『人類の進歩と調和』に真っ向から対立するために生まれた「呪い」が、岡本太郎没後、いまもあの公園に存在して、人々に呪いをかけ続けている‥というのを想像して、ああその様子を大阪に観に行きたいな、やっぱ好っきゃねん太陽の塔、と、推しの良さを再確認させてもらえました。

そういえば、今度の大阪万博のキャラの「ミャクミャク様」らしきものも、岡本太郎展で展示されている絵の中に見えるようです。
岡本太郎のかけた呪いは何なのか、ミャクミャク様がどこにいるのか気になるはぜひ、さぼっちさんと鑑賞してみてください。
(ハンターライセンス持ちだそうで、特に上野エリアで一緒に行くといいことあるかも)


今回の鑑賞会をしてみて。
岡本太郎展以外のもっと別の土俵でも、色々な解釈をする方々と接点を持って、語彙力という筋肉を鍛えていきたいと感じた1日でした。

おしまい


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