ワイナリー訪問記 〜長野・高山村〜


先日、飲食人に声をかけて長野県のワイナリー3軒に足を運んだ。
その中でも、北部で標高差のある高山村へ。



訪問先はこちら
・信州たかやまワイナリー
・佐藤果樹園
・カンティーナ・リエゾー

どこのワイナリーもそれぞれ特徴が違い、とても良い見学になった。
せっかくなので、アウトプットも兼ねて何件か投稿。

○信州高山村の畑条件
今回向かった高山村は、長野の千曲川ワインバレーに位置する。
上田盆地の土地の影響を強く受け、標高が高く冷涼な気候で年間降水量が少なく、長い日照時間などのブドウ作りにおける好条件な土地。
砂礫質で水はけのよい土壌でもあるので、ヨーロッパ系の品種の栽培に適している。(シャルドネ・メルローなどが主流)



高山村は標高差も激しく、その土地を生かしてさまざまな品種の葡萄の栽培を可能にしている。
数値で言うと、このエリアでは100mの標高が変わると±0.6度も気温が変わるらしい。
この寒暖差は、ワイン生産地におけるアメリン&ウィンクラー博士による気候区分でも広域に分類される。
「Region1〜5」までの分類の中で、1から4までの気候区分が存在すると言うのはとてもユニークなテロワールで、これは例に挙げるとドイツからイタリア南部までの気候条件に当てはまると言うことだ。

また盆地特有の夜が冷え込む土地性によって、ブドウ木は夜間にエネルギーを溜め込み、お昼になると活発に活動を始める。
この昼夜の寒暖差は、ワイン用のブドウを栽培するに当たって非常に効果的で、果実に凝縮感を与えることになる。

●総括
ワイナリー詳細に関しては、次回以降の投稿にする事にして、今回の記事では訪問記の私個人の感想を話したいと思う。

後述しますが、今回何よりも面白かったのは、伺った3箇所のワイナリーさんがそれぞれ全く異なる条件でワインを造っている事でした。
自分らの飲んでいるワインは、前提として醸造家、栽培家の方々の努力のもとにあって、
大事にしていることも生活や信念ごとに違っているのが、ワインを通して覗けたような感覚が味わえました。

ワイナリーの方々のお話を聞いていると情熱がこもっている事を感じさせてもらえるし、そういったワインたちをどうやって販売していくかって言うのは、自分たち次第だなーと。

これはワインに限らず、飲食人である以上は常に考え続けていきたい事で、こう言った経験は行ったことがある人間にしか味わえないと思う。
まだまだ若輩者である自分らの世代にとっては本当に貴重な経験だったし、こう言った経験値は自分だけではなく、周囲にも伝播させて飲食業のクオリティ向上に繋げていきたい。

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