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魅惑の香り〜ネッビオーロ〜

私がワインを販売しておりますCasamiaでも人気のネッビオーロを使ったワイン。しっかりタイプで、樽の香りが控えめの赤ワインが好きなお客様に支持されております。今回はそんなネッビオーロについて掘り下げていきます。


1.ネッビオーロとは?

ネッビオーロとはイタリア北部を代表するワイン用ブドウ品種でD.O.C.GバローロやD.O.C.Gバルバレスコといった長期熟成型の高品質ワインの原料として有名な品種です。
ネッビオーロは収穫時期がかなり遅く、9月ごろに収穫するブドウが多い中で11月頃に成熟を迎える晩生種。ネッビオーロの語源はイタリア語でネッビア(霧)の意からからきており、生産地域は収穫時期の11月ごろ霧に覆われることからきていると言われます。

イタリアワインの帝王GAJAのバローロ


2.ネッビオーロの生産地域

ネッビオーロはイタリアのピエモンテ州ランゲ地域や北ピエモンテ地域、お隣ロンバルディア州のヴァルテッリーナ地域などで栽培され、地域によってシノニム(方言)によってキアヴェンナスカやスパンナなどと呼ばれています。
ネッビオーロから醸造される赤ワインは高価格帯のD.O.C.GバローロやD.O.C.Gバルバレスコだけではなく、D.O.C.GガッティナーラやD.O.C.Gゲンメ、ヴァルテッリーナ地域でD.O.C.Gヴァルテッリーナなどが生産されており、D.O.C.Gランゲ・ネッビオーロですと2,000円〜3,000円台で購入できるワインも沢山あります。


3.ネッビオーロの特徴

ネッビオーロの特徴は何と言ってもタンニンの強さ。世界中のワイン用ブドウ品種の中でも一番と言っていいほどタンニンが強く、収斂性があります。
色調は薄く、ルビーレッド。若いうちから縁がオレンジがかってることもあり、熟成に伴って縁のオレンジが強くなっていきます。
香りは独特で樹脂のような香りがあります。この魅惑の香りにアルコールのボリューム感が加わり、うっとり。私はこの香りこそネッビオーロ!と毎回心踊らされます。

4. 料理とのペアリング

さて料理とのペアリングですが、現地ではネッビオーロを使ったワインを牛肉のタリアータや煮込み。仔牛、キノコやトリュフなどと使った料理と合わせることが多いです。

しかし、ネッビオーロといってもバローロやバルバレスコといった長期熟成型の高級ワインから比較的若いうちから美味しく飲めるネッビオーロもありますので、今回は比較的お買い求めやすいD.O.C.Gランゲ・ネッビオーロとのペアリングについて考えて見ましょう。

ランゲ・ネッビオーロ“チャボットルス”はリリースも若いので第一印象は非常に軽快なイメージ。カシス、ブラックベリーの香りに上品な樹脂香がまとう。口に含むと紅茶のような茶葉の香りが抜ける。タンニンは収斂性はしっかりとしているのだが、それを感じさせない滑らかさがある。カジュアルにネッビオーロの良さを楽しめるワイン。

ネッビオーロというと、脂分もしっかり、咀嚼回数の多い料理と合わせたくなるのだが、このワインなら、そこまでの重量感はいらない。ローストビーフのサラダや、しゃぶしゃぶ。意外に思うかもしれないが、鮪の漬けもよいだろう。

5.まとめ

このようにネッビオーロはイタリアワインを代表する品種であり、その品種的特性は世界中のワイン品種の中でも特徴的な品種です。また、近年では長期熟成型のワインだけでなく比較的に早めに飲み頃を迎えるネッビオーロのワインが出てきており、現代の料理とマッチしやすく気軽に飲める仕上がりのワインになってきています。
価格の幅も比較的大きいので、先ず一本ネッビオーロを飲んでみて魅惑の香りに踊らされてみてはいかがでしょうか?


Casamiaではネッビオーロまつり

ソムリエと一緒に比較テイスティングできる

Casamiaでは10/20(金)よりネッビオーロのシークレット試飲会を開催します。
Casamiaプレミアムワインクラブに加入のお客様とnoteをご覧になった方だけへの告知になります。5〜7種ほどのネッビオーロを一緒に比較テイスティングできます。
さらに、最後までブログを読んで頂いた方へ、シークレットワイン!1981
年のネッビオーロワインも登場します!

マウロ・ヴェリオの父アンジェロ・ヴェリオが40年以上前にリリース



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