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筑波大学ILCを受講した感想

日本におけるダイバーシティを数字で捉える

ダイバーシティ&インクルージョンってなんぞや?ざっくりいうと男女、性的指向、国籍、障害、病気とか関係なくみんな共生できたらいいよね。ということ。いまいちよくわからないので数字にしてみました。

生涯未婚率 男性28.3%、女性17.8%
 ※中年以上の女性に「奥さん」という呼称使う人まだいるよね。
大学進学率 男性57.7%、女性50.9%
賃金格差 男性を100とした場合、女性は75.2
LGBTQの数 約1150万人(8.9%)

 ※カミングアウトしていない人もいるはず。
外国人の数 約296万人(2.3%)
障害者の数 約962万人(7.4%)

 ※障害者手帳を持っていない人を入れたらもっと多い。
認知症の数 約600万人(4.6%)
 ※全国の小学生の数と同じ。
上半期のスマートフォン出荷数 1400万台
 ※日本の人口増加より遥かに多い。デジタル化に対応できる?

たったこれだけでも、どうですか?
今まで雲を掴むような漠然とした概念が、数字になったとたんにリアリティを持って飛び込んできませんか?
そして、重要なのはわたしたちはどれか一つに分類されるのではなく、複数の属性を持って存在しているということ。
例えば、わたしは女性で未婚であるというところを除けば、概ねマジョリティ側の人間として生きてきました。
不思議なもので、学校という枠から離れると友達を選んで人間関係を作っていくので、当然ながら付き合うタイプが似てくるものです。だから、わたしはこの歳になるまでダイバーシティに関心もなかったし、なんのためにやるのかという気持ちでした。

この講座を受講したきっかけは、キャリコンの資格課程のクラスメイトにLGBTQの当事者がいたから。さすがに興味本位で本人に色々聞くのも憚られたので知識として知っておきたいという心理からでした。
講義を通して、様々なデータに触れ、当事者の話を聞き、新しい考えに出会って、差別や偏見というものは無知から始まるということを改めて実感させられました。そして何より傍観者でいることの罪を突きつけられた気分でした。

職場に置き換えてダイバーシティを考えたときどうだろう?


「日本人の10人にひとりがLGBTQの当事者であったら、社内に何人かはいるかもしれない。」セクハラやマタハラは当然浸透しているがSOGIハラを意識したことはあったでしょうか?
もしかしたら、「なんかちょっとミスが多いとか、苦手が多いメンバーは、申告していないけれど何らかの障害を持っているのではないだろうか?」
メンバーだけでなく取引先は?
そんな事を考えるうちに、ダイバーシティ以前に社内環境のバリアフリーすらできていないんじゃないだろうか?と思い至りました。
何より、わたしたちは、お客様に多様な人が存在する可能性を意識してサービスを設計してきただろうか。マーケティングはある意味こうしたマイノリティのお客様を排除するものではないか。
そう思うと、たくさんの市場を投げ捨てていたのだなぁと思ったのです。

チームのリーダーとして、この多様な社会を生きていくために必要なスキルとは?自分ができることは?


個人ができることは少ないかもしれないですが、実践しなければ意味がないと思い、わたしはメンバーとチーム内のルールを決めることにしました。

・誰か不快になる人がいないかを意識して情報を発信すること。
・人権、人格を否定するような発言をしないこと。
・ミスを隠さない。できないことを責めない。
・目標と期限は自分で決めること。

入社の理由は様々なのに退社の理由の多くは人間関係というのはいつの時代も変わらないものです。無知であることがチームのワークエンゲージメントを下げないよう日々アップデートが必要だなと感じた半年でした。

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