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幸せへの旅

世界中、日本中、どの人にも「幸せになりたいか」と聞けば、「イエス」というだろうし、「幸せになる」本はきっと売れているだろうし、ネット記事のコンテンツとしては人気なんだろうと思う。それだけ、幸せになりたい人、あるいは、いま不幸だと思っている人が、幸せを求めているということの現れなんだろう。

幸せとは何か?何を手に入れたら、幸せになるのだろうか?

お金持ち?人間関係(恋人・結婚・出産)?仕事?

大人になった貴方は、子供の頃、憧れていたものを手に入れたとき、思っていた幸せは得られたのであろうか?手に入れた瞬間は、とても幸せを感じたかもしれない(初めての給料・初めての恋人・初めての出産)。

でも、初めての瞬間が、2年後も3年後も10年後も続いたのだろうか。これは断言できることだが、初めての瞬間は2度目にはもはや同じではない。初めてを感動を超えるものはないのではないか。この現象を脳科学者は、初めての瞬間をドーパミンで説明するかもしれないし、心理学者は、順化の法則で説明するかもしれないし、行動経済学者は、限界効用逓減の法則を持ち出すかもしれない。ここでの解釈は、快感・快楽=幸せ・幸福と捉えている。

快楽や快感は一時的なもの・即効性があるものであるが、幸せとはある程度時間的な幅があり、時間が必要なものだといわれる。幸せな家庭を作りたいと考えたら、すぐにできるわけではない(中にはいるかもしれないが)。

幸せとは何か。アウグスティヌスは、幸せについて289個の定義を数えている。それほど多くの幸せを一つずつ精査せずとも、感覚的に何が幸せか、理解したい。

少し世間をみてみると、一見、本人の努力もあるだろうが、人よりも恵まれ、幸せなはずが、幸せを壊すことをしている。有名女優と結婚していた芸人、誰よりも稼ぎ、多くの人から支持されていると公言していた元マジシャン。世間からどれだけ非難されても、それでもまだ現状は圧倒的に世間と比べて恵まれてはいるだろうが。

あなたが幸せだったとしたら、だめだと言われることをするだろうか。人を傷つけるとすることをするだろうか。

誰かによって幸せにされるものではないし、ものによって幸せになるわけではないと思う。何かを得て幸せとするのではあれば、それらは全て快楽ではないのか。

幸せとは旅のようなもので、終わりがきたときに初めてその全貌がみえるのかもしれない。それであっても、幸せとはなにかを探し続けていきたい。


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