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『To The Moon』〜RPGツクール製・最高傑作アドベンチャー〜【インディーゲーム紹介】

この記事は筆者がNintendo Switch『To The Moon』をプレイした感想について書かれています。
RPGツクール製アドベンチャーゲームの中でも、屈指の名作でした。

【ゲームの概要】

これは二人の医者が臨終患者の記憶を替えることによって、彼らの最後の念願を実現してくれる物語であります。(中略)
今回のオファーは、ジョニーという老人からの『月へ行きたい』という願い。2人が老人のところへたどり着いた時には、もう彼はこん睡状態にありました。
どうして彼は、月へ行きたいのか?彼の一生はどのようなものだったのか?そして、彼は月へ行けるのか……。
この切なく美しい物語を、ぜひ体験してみてください。

To The Moon ダウンロード版 - マイニンテンドーストア


(以下、個人の感想です。作者の意図とは異なる可能性がありますので、予めご了承ください。)

【このゲームをおすすめしたい方】

☆ 『アバウト・タイム 愛おしい時間について』のような、観た後に優しい気持ちになれる物語を楽しみたい方

☆ クロノトリガー『風の憧憬』のような、穏やかなゲーム音楽が好きな方

☆ 長時間ゲームをする時間は取れないけど、エンディングまで遊びたい方
  プレイ時間目安:4〜5時間程度

【良かった所その1】

本作は戦闘要素のないアドベンチャーゲームのため、基本的に移動と”調べる”コマンドで物語を進めていく形になります。
また、いくつかのアドベンチャーゲームやノベルゲームのように、複数のエンディングがあるわけでもありません。

しかし、その考え抜かれたシナリオはゲームというより小説や映画に近い体験を得られるほど、洗練されたものでした。

【良かった所その2】

前述のストーリーを更に美しく彩るのが、ゲームの世界観にしっかりとマッチした穏やかなBGM。

本作はこのBGMのクオリティも高く評価されており、ゲーム音楽が好きな方にとっても、印象に残る一作になることと思います。

【筆者雑感】

 RPGツクールで作られた画面をチープだと感じる人もいるかもしれないが,これは短所ではなく,むしろ長所だといえる。この作品は,RPGツクールで作られたからこそ胸を打つ側面がある。限られたシステムの中で,限られた色と音で,できる範囲で限界を尽くした作者の執念を感じるのだ。

4Gamer.net 「To The Moon」プレイレポート

本記事タイトルの通り、『To The Moon』は「RPGツクール」というゲームエンジンで制作されており、精巧なグラフィックや自由度の高い操作を売りとしているわけではありません。

一方で、ゲームの基礎部分をほぼノーコードで制作できるという特色を活かし、シナリオや音楽の優れたゲームを多く生み出してきたツールでもあります(あとはホラー系フリーゲームにもよく使われています)。

【その他情報】

続編となる『Finding Paradise』がSteam(PC版)にて販売中で、日本語版もSwitchにて発売される予定です。

2022年5月現在、詳しい発売日は発表されていませんが、PC版の評価は”圧倒的に好評”で、翻訳版の発売が待ち遠しい限りです!

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