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身体は「リズムの集合体」

今から約2400年前、“西洋医学の父"と称されるヒポクラテスはこう言ったらしい….
「規則性は健康の兆候であり、不規則な身体機能や不規則な習慣は不健康状態をつのらせる」

つまり、健康の維持に生体リズムが重要であることを指摘してた。

この数十年の研究で明らかになった、とりわけ生活習慣や健康との関わりが深い….約24時間周期の「概日リズム(サーカディアンリズム)」が注目されている。

だけど、現在のような西洋医学が発展するずっと以前から、生体リズムと健康の関連性は重要視されていたとは…..驚き!

人間はもちろん、地球上のすべての生物が持っている「体内時計」。

この体内時計によって、昼夜の変化に合わせて体内の環境を変動させる「生体リズム」が生み出されている。

体内時計は、数億年前に地球上に誕生した生物が一番初めに獲得した「生きるために必要な体の仕組み」と考えられている。

例えば、夜になると体温や血圧、脈拍などが低くなり、朝から昼にかけて高くなるという体の仕組みも生体リズムによるもの。

植物は太陽が昇る時間に合わせて効率よく光合成を行うため、
小動物や昆虫は外敵の少ない夜間に行動して、身を守るために太陽光を利用した体内時計を持つ。

人間もまた太陽の動きに伴って生体リズムを刻んでいるが、
その周期は地球の自転より少し長いことが明らかになっている。

体内時計は毎日早い段階で私たちの新陳代謝を高め、
私たちの体に目覚めて輝く時期が来たことを伝える重要な生理学的機能を開始する。

この遺伝子と、それが毎日時計を動かすメカニズムの発見は……
不眠、老化、がんや糖尿病などの慢性疾患の遺伝的基盤の説明に役立つ可能性があり、最終的にはこれらの病気の新しい治療法につながる可能性がおおいにありそうだ。




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