ちょうどいいwebデザインは「光通信」だと思っている

今日はてなブックマークを巡回していたら、ちょうどいいwebデザインギャラリーというサイトをみつけた。

昔からこういうイケてるデザインを集めたサイトはあったし、参考にすることもあった。何よりwebサイトを作る者にとっては見ているだけでやる気がでて来るのが良いところだ。

しかし、これはwebデザイナー向けのデザインである。

私はエンジニア側なので、デザインなんか見やすければそれが一番いいと思っている。伝えたい情報を伝えることが大事なことであり、デザインをこだわるとそっちに意識がいきがち。
見ているとなんか騙されているような感じがしてしまうのだ。
(すごくないのに、凄いと思ってもらいたい的な?)

もちろんこれは私の職業病みたいなところであって一般人とは全く違った感覚かもしれない。


デザイン=空白、余白、行間

私の中ではデザインは空白みたいなところがある。
うまく空白を使い分けていけば、見やすいサイトになる。

詰めすぎだと見にくいし、スカスカだと手抜きに見えるのが難しいところだ。


お手本は光通信

光通信という時価総額が7000億円を超えている大企業のwebサイト。
無駄なものがない。シンプル。
webサイトは企業の顔の1つでもあるのだからいくらでも金を掛けて作ればいいのだが、そんな雰囲気は感じない。潔いというか、ちゃんと見てくれる人のことを考えている。
無駄なデザインで騙そうとしていないとも言える。
これが素晴らしいと思っているのだ。

ほとんど全てのwebサイトはこの形でいいと思っている。デザインにこだわりたいのはwebデザイナーのエゴみたいなもので、金をたくさんもらいたいために無駄なことをしているように感じている。

ごちゃごちゃして見にくいサイトにし、そしてその分データ量が増えサイトが重たくなる。
きっと、「○○はどこから見れますか?」といったような問い合わせがきていることもあるだろうし、もはや問い合わせの方法も分からないからメールすら来ていないかもしれない。


デザインで騙すなよ

シンプルは怖さがある。一瞬で相手に全てを把握されてしまう。そういう気持ちもあるのかもしれない。だが、謎解きゲームをしているわけではないのだ。デザインなんかシンプルである方がいい。広告のチラシも過剰に文字を大きくしたり、赤色にしたりといつまでもやっている。
大して安くもなっていないのに、派手なデザインにすることで消費者を騙そうとしていないだろうか。本当に安いときだけ派手なことをしないと効果は薄くなる。

毎回、毎回味が濃ければそれが普通になってしまうのだ。そういうこと、気付いてやっているのか、バカだから気づかないのか私には分からない。

できるだけシンプルにして、シンプルにし過ぎない

言葉足らずでは困るが、言葉が多くても困る。
これが難しいところ。例えば書籍を作るにはある程度分量というのがあるし、テレビ番組も尺というのがある。

少ないと手抜き間が出てくるが、量が多いと見る気が失せる。

このバランスがとても難しい。だが、それを考えるのがデザイナーの仕事なのではないだろうか。

たくさん画像を使い、カラフルにして、価値を高めようとするのはデザイナーの悪い癖だと思う。できるだけ画像を少なくして色使いも少ない状態でどうやって伝えるかを考えることができればいいと思うんだけどな。

引き算が大事。

まとめ

webデザイナーがやった気になるwebデザインはしょうもないデザインであることが多い。結局お客さんがどう思うかが全てだ。「なんかごちゃごちゃしてよくわかんねー」と一瞬でも思われたら終わり。

そういうごちゃごちゃしたサイトが作りたいなら、そういうサイトがあってもいいが、まずはシンプルに情報だけまとめたサイトを作った上で、ごちゃごちゃしたサイトを作ればいいのではないか。


Amazonで「webデザイン」と検索すると、しょうもない書籍ばかりが並んでいる。紹介なんかせんぞ。

ということで、こっちの本でも紹介しておこう。