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ニンジャスレイヤーを第4部から読みはじめる/シーズン2_11「カウンシル・フジミ」(中)
出戻り初心者ヘッズの望月もなかです。お久しぶりです!
すっかり秋めいてきましたね。ニンジャ休憩もそろそろ終わりにして、また感想を書いていこうと思います。よろしくお願いします。
休憩中は、推しの新ユニット結成に伴う新展開で頭を抱えたり、イベントを走っている間に突如『ID:INVATED』というアニメに夢中になったりなどしていました。
(めちゃくちゃめちゃくちゃ面白かったので観てほしいです)
どちらも暴れ狂う情緒をなだめるために二次創作などして気持ちを落ち着けなければならない凶悪な代物だったので、復帰まで想定以上に時間が掛かってしまいました。
三毛縞斑といい本堂町小春といい、なぜそろいもそろって地獄に落ちる覚悟の人間に情緒を狂わされているんでしょうか私は……地獄に落ちるといえば『誰ソ彼ホテル』の塚原音子も愛しているのでそういう子が好きなんですね多分。いやでも警察官の小春ちゃんはともかく三毛縞斑は職業:アイドルなのにおかしいですよね? ちなみに彼の「新ユニット」=「悪徳プロデューサーを闇で陰惨な私刑に処す裏の顔」であることが判明し、しかもストーリに連動して表の顔であるソロ活動情報が公式サイトから消えたりしました……悲しい……まだ傷が癒えない……。『あんさんぶるスターズ』…………
というわけで、しくしく泣いたりもしてますが私は元気です。AoMシーズン2もいよいよ後半、気合を入れて臨みたいと思います!
前回の感想はこちらです!
【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識
・6年前に書籍第一部を3巻まで読んだところで中断。だいぶ忘れてます。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・2019年11月~2020年3月にかけてAoMシーズン1を読了。
・実況は一度だけ参加しました(20年2月の3部野球回再放送)。
【前提2】感想の方針
・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の前知識はあえて入れないようにしています。よって、単語がわからずよく混乱していますがそっと見守っていただければ幸いです。
◇◇◇
今回のエピソードはこちらです!
シーズン2「カウンシル・フジミ」(中)
フジミ・ストリートの酒場<筋>にて一堂に会したマスラダたち。彼らは各々の情報を持ち寄り話し合う。過冬はなぜゾーイを狙うのか。シトカの街を取り戻すにはどうするべきか。エッジカム火山には何があるのか? 情報のピースが<筋>の卓上でぱちぱちと組み合わされて、一枚の絵画を作りあげていく……。
♯2
ゾーイの「力」を目の当たりにした一行。
「このガキを消すか一生閉じ込めるかしねえと、鉱脈をシメてる奴は眠れねえよ。いや、はっきり言って今オレがこの話をIRCに流したら相場に影響が……」「やらないですよね」コトブキがロボを見た。
かわいいwww
「ア!待てよ」「どうした」マスラダもタキを見た。
ここ好き~!
行動派の二人(コトブキ&マスラダ)が、情報を引っ張ってくるタキさんの方を見ておとなしく待ってる図、That’sピザタキって感じでニヤニヤしちゃいます。ふふふ。再会した瞬間からずっとピザタキ組の空気感が変わらないの嬉しい……!
◆
「施設。実験」その横で、フジキドが呟いた。その語気は底知れぬ憤りをはらみ、ジゴクめいた。「……過冬……!」
あーあ……過冬も短い繁栄でしたね……。
オマーク動画を観たフジキドさん怖すぎて笑っちゃいました。フジキドさんの目の前で軽率に邪悪する動画を流した時点で、壊滅はほぼ確定だなって感じます。こわいこわい!
◆
しかし、謎は深まるいっぽうです。
S2前の時系列『エリミネイト・アナイアレイター』でDZさんが「オマーク」を調べていた件とも関係がありそうですね。結局、DZさんの依頼主は誰だったんでしょう。順当にチバさんなのか、もしくは既出のメガコーポである可能性もあります。「オマーク」システムを過冬が単独開発したとも思えないので、どこかしらのメガコーポがかかわっていると考えた方が自然でしょう。
ソウカイヤの戦争も、ひょっとしたらエメツの利権獲得は隠れ蓑に過ぎなくて、真の目的は「オマーク」事業潰しだったりするってこともあるんでしょうか……。
まだまだ分からないことだらけですね。
◆
なんにしても今回のお話、ピザタキ組が持ち寄った情報に、ゾーイちゃんの話、スーサイド&フジキドの経験ピースを合わせて、一枚の絵が完成していく様子がすごくいいですね! わくわくします!
◆
ゾーイは「風にあたりたい」と言った。マスラダは椅子を立った。他の者が目で追った。「おれも、これ以上アンタらと話す事はない」ゾーイに付き添い、階段を上がる。
怯えたゾーイちゃんを真っ先に追いかけていくマスラダ~~! 優しい!! 足バタバタしちゃいますね、好き好き。
さらに「話は私が聞いておきます」って声かけてくれるコトブキちゃんと「すまねえな」ってマスラダの代わりに謝るタキさんの役割分担、もう最高すぎてだめ(私が)。ピザタキ組のチームワークを存分に見せつけられている……嬉しい……。
◆
謎ニンジャのクローザーが再登場。こいつなんなんでしょうね(一同が警戒するなか椅子ごと後ずさるシキベさんKAWAII)。
フジキドは無言。じっとクローザーを見据え、己のニンジャ第六感を研ぎ澄ませていた。まともな相手ではない。そして……ニンジャソウル憑依者でもない……恐らく。恐らくというのは、何故か確信がもてないのだ。だが、恐らくは、リアルニンジャである……!
リアルニンジャなのか。。
ひょっとしてケイトー・ニンジャ本人だったりする? ただフジキドさんと岡山県で面識があるはずなので、気づかないのも不自然かなぁ……。「惑乱と欺きのジツを得意とする」(byレッドドラゴン氏)そうなので正体を隠すくらい普通に出来ちゃう可能性も高いですけど。
♯3
シンウインター襲来! 一気に緊張感の高まるフジミ・ストリート。一方その頃、過冬とソウカイヤの抗争は激化の一途をたどっていた。シトカ市内のあらゆる場所で飛び交う銃声! 逃げ惑う市民! 拮抗する戦況ははたしてどちらに傾くのか……!?
◆
カシマールさんのナァグナァグジツが怖くてちょっと泣きそう。もなかさんはホラー全般を苦手としているので……、はやく誰かカシマールさんを倒してほしい。
そしてもうひとりのワイズマン・スノーマン氏。彼、マスラダくんと会ったときもそうでしたが情に流されず理性的なのでかなりの強敵ですよね。
「イヤーッ!」「グワーッ!」手首、ケジメ!
「手首、ケジメ」の7文字で「彼の手首が無残に根元から千切れた」ことを余すことなく表現しているの素晴らしいと思うんですが、それはそれとして(お、おう……)ってなってしまうのも仕方がないことなのです。
規則正しい足音が響き、次いでシガーカッターが闇のなかから現れる描写が非常に良いです。映像と音を活字に映し出す手腕が冴え渡っています。
♯4
過冬幹部・ワイズマンが一人、巨体のスノーマン。ソウカイ・シックスゲイツ、イアイの達人シガーカッター。シャッター商店街にて、二者は激突する。
◆
イアイのタツジンはカタナの触れぬ距離にすら斬撃を届かせ、ショウジ戸の奥の敵を真っ二つに切り裂き、しかしショウジ戸にはささくれ一つ生じないという。
?
さすがにダウトでは??
◆
スノーマンvsシガーカッター戦、すごい戦いでドキドキしました……。読んでてめちゃくちゃ緊張した……。
視点の移動とか、戦闘中の体感時間を自在に読者とシンクロさせてくる描写力とか、文章技術がすごすぎてどうやったら書けるのかさっぱりわかりません。はてしない気持ちになる……。
◆
彼はザンシンするシガーカッターの肩越しにオーロラ輝く空を見た。「ザルニーツァ=サン。お前が心配だ」彼は呟いた。
お、おお? 名指しで心配してるぞ。
スノーマンさんの強さの秘密=カタナ社特性装束だったので、それを無効化しうるシガーカッター氏の存在に脅威を感じた、ということでしょうか。
しかし『ハート・オブ・ダウンロッテン・ソウルズ』でマスラダくんに「今すぐお前を殺したい」て言い残した件など思い返すと
「ザルニーツァ=サンを殺す事はボスが許さん」無表情のスノーマンは無感情に言った。「ニンジャスレイヤー=サン。俺は今すぐお前を殺したい。残念だ」「それは貴様が決める事ではない」ニンジャスレイヤーは言った。スノーマンのメンポの顎が獣めいて開く。彼は口からスリケンを吐いて捨てた。 32
— ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer (@NJSLYR) May 7, 2018
ひょっとしてスノーマンからザルニーツァに対するなにか深い感情でもあったのだろうか、と深読みもできそうです。
◆
一方、ゾーイちゃんを見守るマスラダくんは。
「平気か」マスラダは横の椅子に座り、尋ねた。「平気」ゾーイは答えた。マスラダは重ねて尋ねた。「どうした」
ああああ、あ、あのマスラダが、気遣いの会話を、あの傍若無人で人の迷惑とか気にしない若者のマスラダくんが……あわわ、慰め方は下手だし対応もぶっきらぼうがすぎるけどでも、彼なりに気遣ってくれているのがわかってしまう……。いい……優しい……。
マスラダはメモ用紙を折りたたみ、整え、ゾーイに手渡した。「ここに息を吹き込む」「……」ゾーイは言われたとおりにした。ツルのオリガミになった。「すごい」「覚えれば難しくない。いちいち取り出さなくても作れる」
言葉が足りない分、慰めようと思ったときにオリガミを使う男、、マスラダ……!!! もう、どうしてそう、ねえ、不器用だけど器用なそういうところがさあ!!! 「おれにはいらないものだ」にちょっと泣きそうになります、オリガミ・アーティストとしての道は断たれてしまった、だからマスラダ・カイは売り物にならない折り紙をもう燃やすことはない。でもオリガミもおまえの一部なんだよおおお……!
「多分、これが、アタシの……?……?」ゾーイは目を上げた。石めいて凍り付いた沈黙。やがて彼は言葉をしぼりだした。「サツガイを……知っているか」
ああああ……ああ……、だめでしょだめでしょゾーイちゃんにそんなこと聞いたらだめでしょ……!
とハラハラ最高潮のところでついにシンウインターのヘリコプターが到着。波乱の戦闘が幕を開けることになります。
と、長くなりそうなのでここでいったん区切ります。
ではでは、また次回の感想記事でお会いいたしましょう!
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次の感想はこちら。
楽しいことに使ったり楽しいお話を読んだり書いたり、作業のおともの飲食代にしたり、おすすめ作品を鑑賞するのに使わせていただきます。