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ニンジャスレイヤーを第4部から読みはじめる/幕間_3「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」(前)

出戻り初心者ヘッズの望月もなかです。こんばんは!

夏至ですね! このくらいの明るさならまだ夕方だな~なんて油断しているとあっという間に7時半とかになっていて驚きます。時間の感覚がおかしくなる……。山形の庄内地方はきれいに晴れています。7月になり梅雨前線が北上してくるまでは、さわやかな初夏が続きます。そんな土地にも人はいます。そう、梅雨のないジャングルにもね。


前回の感想はこちらです。


【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識

・6年前に書籍第一部を3巻まで読んだところで中断。だいぶ忘れてます。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・2019年11月~2020年3月にかけてAoMシーズン1を読了。
・実況は一度だけ参加しました(20年2月の3部野球回再放送)。

【前提2】感想の方針

・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の前知識はあえて入れないようにしています。よって、単語がわからずよく混乱していますがそっと見守っていただければ幸いです。

◇◇◇

今回のエピソードはこちらです。ジャングル!


プレシーズン:シーズン2「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」(前)

ナスカ消失――。サツガイの出現、地響き、濁流、あの時いったい何が起こったのか。ニンジャスレイヤーを見失ったコトブキは、彼の生存を祈り、信じ、遥か遠き故郷・ネオサイタマを目指す。だが彼女自身の損傷も激しく、ジャングルで行き倒れてしまうのであった。彼女を救ったのは……。

♯1

エメツ採掘場で働く少年が、深夜に用足しして戻る途中、行き倒れた人に躓いた。それは、

星明かりの下で明るいオレンジの髪がわかった。

オレンジ、色の、髪~~~~!!!!

コトブキちゃん!?
コトブキちゃんじゃないか!!!
ヤッターーーーーーーーー!!!!

「わたし、アマゾン川を船で移動していました」「船……」「盗賊の襲撃を受けて、船は沈んでしまいました。順調にいけば今頃、都市で情報収集を続けられたのですが」

コトブキちゃん、たくましいです。安心と安全のコトブキちゃん。どんな薄暗い路地裏でだって、ジャングルの奥地だって、我々に平穏と安寧とワクワクとニコニコをプレゼントしてくれる。好き。

相変わらずシチュエーションに合わせたお着替えしてるのも好きです。癒される。コトブキちゃんファッションショー待ってたよ~。探検ユニフォーム姿カワイイ!

「スシ」コトブキは抑揚のない声を出した。「スシ、ヲ、クダサイ」キュウーン……奇妙な音が聞こえ、開いた瞳孔に「欠」「乏」の漢字が表示された。
「…クダサイ…スシ、ヲ…クダサイ…」揺れるジープの荷台から電子マイコ音声が聞こえる。

なんと、スシを食べないとコトブキちゃん(オイランドロイドみんな?)こんな風になってしまうんですか……。忍殺世界のスシと私の知ってるスシは別物なんじゃないかって気がしてきたぞ?

引きこもり時代のコトブキちゃんは栄養補給どうしていたんでしょうね。盆菓子食べてる描写はありましたけど、盆菓子とスシの栄養素は同じなのでしょうか。盆菓子と……スシ…………?

コトブキはスシを咀嚼し、「ウウウマーイ」という電子音を発した。

カカカカワイーイ!!!

か、かわいい、かわいいよお……「はしたない状態を晒してしまいましたか?」って訊き方も可愛いよ可愛いカワイイ!!!!

前回のエピソードで存在そのものが成人向けみたいな殿方を鑑賞したあとだからこそ染みわたるものがありますよ……コトブキちゃんの全年齢向けのカワイイが浄化の波動を放ち私の心を潤していく……。ウウウマーイ……カカカカワイーイ……夜の世界は去り暖かな陽射しが降り注ぐ全年齢向けタイムがやってきましたよ。はぁ。カワイイ。好き。

そして出ましたサワタリ・カンパニー! 実在していた!!


♯2

エネルギー欠乏で動作停止したコトブキは、なすすべなく麻薬組織「エル・キケン」の手に落ちた……かに思われた。だが突如、闇の奥からバイオ少年ニンジャたちが現れ、構成員たちを速やかに殺害する。少年K2、K3はコトブキにスシを与え「サワタリ・カンパニー」と名乗るのであった。

「サワタリ・カンパニーのCEO兼主任技術者の、フォレスト・サワタリよ」モニカが言った。「社長で、大将で、CEOで、主任技術者ですね!」コトブキが感心した。

サワタリさん! 肩書きが多い!!

普通に落ち着いたいい人でちょっと驚きました。(うろ覚えなりに、サワタリさん=変な人、的な印象があったので)
自分の城を持てたみたいでよかったです。

「キューン」ピンクのイルカは長い口を突き出し、水面を立ち泳ぎした。このイルカの名はマインドキル。社員である。イルカはヘッドギアをしており、そこから空中にホロ文字が投射された。「謙虚」。

ピンクのイルカだ。カワイイ……。


これかな?

マスラダくんが死んだんじゃないかとションボリして泣いちゃうコトブキちゃん……。愛おしいな……。スシ食べてね。プリンもあるよ。

「大丈夫です!行けばなんとかなります。だって、いつも……わたし……」コトブキの顔が歪み、手で顔を覆い、震え出した。

そうだよね、コトブキちゃんはいつもマスラダくんと一緒だったんだもんね……。しょんぼりしてる……(かわいいな……)。本当にマスラダくんのことが大好きだったんだなあ。早く再会させてあげたい。

ところで大好きといえばディスカバリー氏からサワタリ氏への何かこうデカい感情を感じるんですけど「大将」呼びに尊敬と信頼と恭順とが愛をベースにブレンドした芳醇な香りを感じるといいますか、私のセンサーが反応するんですよね(ろくろを回す手)。

「代価は労働だ。貴様、フォートの為に何が出来る?」「ううん、機械修理は得意です。ハンマーと釘も上手です。木材でテレビ台も作ります

やけに具体的なお仕事例だーッ!? さてはピザタキで作ったことがあるんだな!? そうなんだな!? ナスカ消失のニュースを映してタキさんを動揺させた、テレビ! あのテレビを支えていたのがコトブキちゃんお手製の木製テレビ台だったってことですか~!? 盛り上がってきた盛り上がってきましたよ~~~~、私の中のピザタキゲージが上昇してきました!!! ヤッターーー!!!!


♯3

サワタリ・カンパニーに一時滞在を許されたコトブキ。物資調達でマナウスに行く社員が、修理用品を買ってきてくれるというのだ。コトブキちゃんはえらいのでお仕事で対価を払う。機械修理にDIY、アコーディオン演奏だってできるのだ!

麻薬組織エル・キケン、怖すぎる。

これは実際危険なオスモウ・トレーニング、シコである。

は? 

シコ? いや、これなに?

「オスモウはいい。故郷の風に吹かれるようだ」

オスモウじゃないよこんなの。さすがにだめ。いくら忍殺世界でも許されない。これはオスモウじゃない。

エル・キケン、ツッコミどころが多すぎてヤバいな……。みんな本当は薄々この日本観おかしいでしょって思ってるんですよね? 怖いから言い出せないだけだよね? そう信じていいよね? そうじゃなかったら私が何を信じていいのかわからなくなる……。

スシはコトブキのみならず、ニンジャにとっても貴重なエネルギー源だ。

? そ、そうなの? スシとは…………なんだ?

哲学的な気持ちになる……。

加えてフォートのニンジャ達は元々ヨロシサン製薬によって生み出されたバイオニンジャであり、本来バイオインゴットの摂取を必要とする。かつて彼らは生きる為にヨロシサンのプラントを襲撃し、インゴット収奪に明け暮れた。

ああ、あった! ありましたね、そんな設定! 言われてみればそうだった気がする。

しかしインゴットは彼らを闘争に駆り立て、摂取時のニンジャアドレナリン過剰分泌が時として過剰な暴力に結び付く事もあった。

なるほどなるほど。今のサワタリさんが私の持っていたイメージより落ち着いて見えるのは、代替薬のおかげで精神が安定したせいもあるんですね。納得しました。

月破砕以後の現在。新資源エメツを巡る争いは絶えませんが、それでも確かに新資源によって救われている人々がいるんですね。そういえばニューログラ(急性自我希薄症の特効薬)の主原料もエメツなのでした。ニンジャスレイヤーという世界にとって、エメツはどういう意味を持つのか……。


♯4

麻薬組織「エル・キケン」は、「サワタリ・カンパニー」を潰して不純エメツを独占しようと目論む。だが不純エメツの確保は、サワタリ・カンパニーのバイオニンジャたちにとって死活問題である。激突は必至。そうとは知らず、罠の待つ都市マナウスへサワタリ・カンパニーの社員たちは出掛けていくのだった……。

「ヤーチマ、ヤーチマイナ、ヤーチマ、ヤーチマイナ……」

な、なんじゃこりゃ。

でもこういう、絵と音楽を活字の中で再生させる手腕がすごい。いつもすごいと思う。

少年たちにモテモテのコトブキちゃんは良いものです。絵画に残そう。

「ニンジャスレイヤー=サンは死んでしまいましたが……それでも生きていると……確率論は冷たく彼の死亡を裏付けます。でも、わたしはそれでも信じたいんです。彼の生存を」 

健気だ……。忍殺無形文化遺産に認定しよう……。

「フジキド?」コトブキは眉根を寄せた。「彼の名はマスラダ・カイです。

ってああああああああああああ?!?!?!??!?!ええtななな、なにになになになに、コトブキちゃんマスラダくんの本名知ってたんですか、うそ、なに、聞いてないんですけど!!? どどどうして、どのタイミングで、どこでそれを?! いやだってマスラダ本人が口を滑らせないかぎり知る機会はないはずでしょドウシテ!? あ、あとあと、タキさんは、タキさんはその本名知ってるんですかどうやって知ったんですかいつ教えてもらったんですか私に今すぐ今すぐ教えてくださいPLEASE、今すぐ情報をください!!!!!!

…それが偽名で、本名がフジキド・ケンジでしょうか?でも彼は無頓着なのです。己の名前を秘する事などに興味が無いようで、偽名という事は考えにくく……」

興奮しすぎてセリフの後半が目に入ってなかった(すみません)。

そ、そうか、そっちの方向か……無頓着で聞かれるがままに喋ってた的な。潜入用のIDカードとか作るときに本名サクッと伝えてた可能性が高そうですね。そっか……ふぅ……(それはそれで幻覚がキマる)。

え、じゃあアレ? タキさんはマスラダくんの行方を捜すのに本名で検索して過去のオリガミ・アーティストの名前の中に見つけたりする可能性がある? そんな素敵な世界線が今目の前に顕現した? ピザタキゲージがまだ上昇する??

フジキド・ケンジの名前を耳にした途端、急に様子のおかしくなったサワタリ社長。国交ってなんだ。フジキドさんは国家だった……? 朕は国家である?
でもこれが私の記憶の中にいたサワタリさんでした。うん。確かにこういう人だった気がします! 私の知ってるニンジャさんと同一人物だった!

「修理は間に合わせます。わたしも行きます」「何と言った?」「わたしも行きます!」

はあああぁぁコトブキちゃんカッコイイ! 「わたしはブチギレました」最高……惚れる……これでこそコトブキちゃんですよ。君は君であるだけで優勝! カッコイイ!!!

一気に書き上げちゃいたい気持ちはあるんですが、さすがに文字数が増えてきたのでここでいったん区切ります!
続く!!

また次回お会いいたしましょう!

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