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ニンジャスレイヤーを第4部から読みはじめる/サブストーリーS1_10「シャード・オブ・マッポーカリプス:ネオサイタマのアクション映画とVHSテープ」

出戻り初心者ヘッズの望月もなかです。
こんばんは。私は正気です。そう言い張っている人間に正気な奴などいない。

前回の感想はこちら

前回の正気じゃないシャード(ピザタキ)感想

【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識

・6年前に書籍第一部を3巻まで読んだところで中断。だいぶ忘れてます。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・2019年11月~2020年3月にかけてAoMシーズン1を読了。
・実況は一度だけ参加しました(20年2月の3部野球回再放送)。

【前提2】感想の方針

・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の前知識はあえて入れないようにしています。よって、単語がわからずよく混乱していますがそっと見守っていただければ幸いです。

◇◇◇

今回のエピソードはこちらです。

サブストーリー_S1「シャード・オブ・マッポーカリプス:ネオサイタマのアクション映画とVHSテープ」

今読んでいるAoM本編エピソードがとてもピンチで殺伐としているので(シーズン2:ラストエピソード直前)、平和なピザタキをここらで浴びてリフレッシュしておきたいですね。温泉! 露天! 朝日にきらめく湯の花!

甲高い電動ドライバーの音が、タキを二日酔いの眠りから叩き起こした。
毛布を被った覚えは無いが、目の前のカウンターには薄汚いノート型UNIXと、さらに薄汚い灰皿と、空のビール瓶と、黒い粉の入ったジップロックと、溶けた氷水の溜まったグラスが置かれている。

「毛布を被った覚えは無いが」
 =「タキが目覚めると毛布が掛けられていた」

という理解でOK? 寝ているタキさんに誰か(コトブキちゃんしかいません)が毛布を掛けてくれてたってことですよね……はぁ……は~~~~……(深呼吸)(クウキ、オイシイ!)


コトブキちゃんがテレビ台作っとる~~!!?

前に感想で深夜テレビのような妄想を垂れ流してたんですけど、

やけに具体的なお仕事例だーッ!? さてはピザタキで作ったことがあるんだな!? そうなんだな!? ナスカ消失のニュースを映してタキさんを動揺させた、テレビ! あのテレビを支えていたのがコトブキちゃんお手製の木製テレビ台だったってことですか~!?(『ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル♯2』の感想より)

夢だけど、夢じゃなかったってことですか。へえ。つまり私には妄想を具現化する力があると……なるほどね(偶然)

「ビデオテープ再生機能付きのテレビを、バイト代で買ったんですよ! VHSのアクション映画ビデオも何本かついてきました!」

ちゃんとバイト代を支払うタキ=サンえらい!!

でもこれ、タキさんが最初から自発的に払ってたかは疑問。
忙しくて(またはダルくて)コトブキに店を手伝わせたら、後日、純真な瞳で「お給料の支給日を教えてください! 私、○○を買おうと思うんです。お店にも取り置いてもらっているので……具体的な日付を教えてください!」ってにっこり告げられて、「ハァッ!?(居候の家賃代わりに働かせたつもりだった)ふざけ……」→商品を取り置いてもらっているお店の名前を聞く(※ヤクザにミカジメ払ってる店)→頭をかいて呻く →なし崩し的にバイト代支払いへ…… → 劇終……

みたいな展開だったんじゃないかと妄想しますね。

「ノパン・ピザ」(ノーパン=はいてないのことですよね?)「駄目です」のやりとりもいつものようにって書いてあるということは少なくとも3回以上このやりとりしてるということで、カワイイね。フフフフフ。全体的にタキさんとコトブキちゃん仲良くなっていてカワイイ。この話の時系列が『ダメージド・グッズ』の前か後かは悩ましいところですけど、こんな日々の積み重ねのむこうに、ウキヨポリスよりもネオサイタマを選ぶコトブキちゃんがいたんだな~と思うと感慨深いです。

ちゃんと回転率のこと考えているタキさん見直しました。経営者ですな。

ネオサイタマの映画いろいろ、解説付き!

【タケシコップ】わかりやすい(というかこれ以外ぜんぶ……)

【ハッカー吸血鬼シドヤマ】「吸血鬼ものとハッカーの要素を上手く組み合わせた」と書かれていますが棺桶に落雷してハッカーに目覚めるのは果たして上手いといえるのか、私はちょっと懐疑的ですね

【ジーザス】このタイトルで「あの男」って……荊の冠……ちょっと…ねぇ……

【スーパーソードファンタジー剣聖 -Kensai-】山形電影公司ってなに?この世界にも……山形県が……存在している? 

って映画解説読んでたらマスラダくんが帰ってきたあ!

と、というか地の文で「帰ってきた」って書かれているの破壊力が、破壊力が……これぜったい絶対絶対『ストーム・イナ・ユノミ』以降でしょ賭けてもいい!!!!

閉店施錠中のはずの扉が、暗号コード入力を受けて開く。

あとこれ……暗号コード入力して入ってくるマスラダ……合鍵をもらっているようなもんじゃないですかこれ……すごい、すごい衝撃ですよ、ピザタキの合鍵をもらっているマスラダ・カイ!!

「またラリっていたのか」すれ違いざまニンジャスレイヤーは、イディオットめいて中空をぽかんと見つめるタキと、カウンターの上のゴミクズを一瞥しながら言った。「どうしようもない奴だ」 

コラーーッ!!!!www ゴミクズと見比べないの!wwww

いやあのでもこれ、繰り返しますがぜったい『ストーム・イナ・ユノミ』を経てる。この二人の会話の距離感はマスラダがモップを掛けたあとの距離感で……、あ、そうそう床も張り替えてますよね。タキさんが「床材も総取り替えだぞ畜生」って言ってたから、コトブキちゃんが作業してた以上、床は治っているはず。しかも壊れたコトブキと骨折したタキの代わりにマスラダがやるしかなかったはずです。ウフフフ……

つまりマスラダがモップをかけ、床材を張り替え、その床の上にコトブキちゃんのお手製テレビ台を設置したピザタキですよ。どんどん三人の家になってきている……ありがとうありがとう……。

「お前は、映画観ないのか? 好きな映画スターとか居ないのかよ?」「映画?」ニンジャスレイヤーは振り返り、店内の隅を見上げた。


(感極まって顔を覆っている)


マスラダくん……マスラダくんわかる? これだよ。これ。こういう日常会話の積み重ね、人と人との愛をつないでいくのはこういうなんでもない会話なんだってことを、ちゃんとタキに教わってほしい。タキさんの会話、しょーもない自慢話も多いですけど、ちゃんと相手(マスラダやコトブキ)のことを知りたいという会話のボールも投げてくれるのがすごくいい……。そしてマスラダも、「どうでもいい」とボールを無視するんじゃなく、質問をいぶかしく思いながらも受け止めて、タキの視線を辿ってテレビを見つける、という「受け止める」行為ができてるの、すごく親密度が上がってるのがわかってああああああああああぁ~~~~~~~!

「そうです!台は私が作ったんですよ。一緒に観ませんか?」コトブキが呼びかけた。「いや、いい」マスラダは素っ気なく手で合図し、ピザタキの奥へと向かった。

映画は観てくれないけどお返事をして「手で合図」するところ、コトブキちゃん相手にはほんのちょっとだけコミュニケーションが丁寧なの最高。

良………。

溜息が出る。お茶飲もう、お茶。ゆっくり味わいたい。

「ピザもありますよ」「ほっとけほっとけ、あいつワーカホリックなんだよ」マスラダが居なくなるのを見計らってから、タキは残念そうな表情のコトブキに言った。

…………これ、冒頭の

オレはこのところ相当働いている。ワーカホリックかもしれない。

と対になっていますよね……。意識的に書かれてますよね……

(たいへん!もなかさん、HPのバーが黄色くなっているよ)
(坊や、それは枯れた柳の幹だよ)

つまり、死線を共に潜るうちに、似てきてるんですよね……二人……

(もなかさん、もなかさん、HPのバーが赤くなっているよ)


次回の感想でお会いいたしましょう。

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次の感想はこちら。


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