出戻り初心者ヘッズが、ニンジャスレイヤーを第4部から読みはじめる／サブストーリーＳ１_４「クルセイド・ワラキア」-２
こんばんは、望月もなかです。
『クルセイド・ワラキア』の感想になってから、なんといいますか、先輩ヘッズのみなさまによる反応の熱量や圧がすごいです！ エピソード人気をひしひしと感じます。感触的にはおそらく、『あんさんぶるスターズ』における『追憶 流星の篝火』みたいな立ち位置なのかなと……。
とりあえず神予告を見てください
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（あんスタの追憶シリーズは高濃度テキストの集合体なので機会がありましたらぜひ）
ではでは、劇場版ニンジャスレイヤーとの声も聞く『クルセイド・ワラキア』、第二回の感想です。ニャーちゃんカワイイ！
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前回の感想はこちらです。
【前提１】望月のニンジャスレイヤー知識
・６年前に書籍第一部を３巻まで読んだところで中断。だいぶ忘れてます。
・２０１９年８月に『スズメバチの黄色』読了。
・２０１９年１１月～２０２０年３月にかけてＡｏＭシーズン１を読了。
・実況は一度だけ参加しました（２０年２月の３部野球回再放送）。
【前提２】感想の方針
・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の前知識はあえて入れないようにしています。よって、単語がわからずよく混乱していますがそっと見守っていただければ幸いです。
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今回のエピソードはこちらです。
サブストーリー：シーズン１「クルセイド・ワラキア」（２）
ドラゴン・ドージョーから「聖なるヌンチャク」が盗まれた。神器を取り戻すため、国際探偵フジキド・ケンジはネオワラキアへ飛ぶ。奇妙な巡りあわせから、彼はドラクル城へ潜入するニンジャ傭兵団に加わることになったのだが……。
♯３（前）
細身で長身の執事がいるなんて、レッドドラゴン氏ずるい。
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ヴァンパイアに憧れてやってきた若者たちを集めて、リアルニンジャ軍団を育成しようとしているネオワラキア。それ自体は面白い試みであり、実現すれば確かな脅威となると思われます。
ただ、レッドドラゴン氏の言い分が引っ掛かる。
「あの者らの胸には、余とワラキアに対する信じがたいほどの忠義と情熱が宿っているのであろう。生まれた土地も、言葉も、肌の色も、信じる神も、何もかも違う者達がだぞ……。何故このようなことが……」「ひとえに、殿がかつて築き上げた武勇伝と伝説の力によるものかと」カシウスは謹んで答えた。
本当にそうなのかなあ。
忠義と情熱、あるのかな。ないと思うなあ。
2048年現在でもなお、吸血鬼は非主流の若者たちにとってアンダーグラウンド文化のアイコンであり、年々新たなフィクションが作られ続けているからだ。もしその祖が実在し、現代に蘇ったとしたら……全てを捨ててネオワラキアを目指す者は、決して少なくなかろう。（♯２ 前編 22）
この世界の「吸血鬼」って、あくまで（私たちの世界と同じように）フィクション上のカッコイイキャラクター概念にすぎないように思えます。
「セクシーな吸血鬼に血を吸われるだけで自分も吸血鬼になれると思っていた」という若者の言葉も示唆的ですね。忍殺世界でも、大衆にとっての吸血鬼は「空想上のつくりもの」「創作のキャラクター」でしかないことがわかります。実際、♯４にも「現実を見ろよ。この世界に吸血鬼やドラゴンが実在するワケねえだろ」というセリフがありましたよね。
つまり、ヴァンパイアワナビーが会いたかったのは「空想上の吸血鬼」であり、モデルになった本人ではないわけです。
そこに、レッドドラゴンの語る「余への忠義」は存在し得るのか。執事のカシウスは気がついていないのでしょうか。気がついているのに黙っているのか、盲目ゆえに見えていないのか。
引っ掛かるポイントです。一見順調に見える支配体制が、一気に崩れかねない危うさを感じます。
気にしすぎなのかもしれませんが……。
しかし多くの者は覚悟を決め、吸血鬼となるためのカラテトレーニングを開始したのだ。
ここも、そう。
彼らはニンジャになりたいわけじゃない。吸血鬼になりたいんですよね。
いくら過酷な修行に堪えたところで、彼らはかつて憧れていた吸血鬼にはなれない。「ニンジャ」と「伝説の吸血鬼」は似て非なるもの。もし何十年もかけて激しい修行に堪えたあげく、リアルニンジャにもなれず、ただのカラテの達人にしかなれなかったら。「裏切られた」と感じる人々も少なくないのでは？（その頃には長年暮らしたワラキアに親しみがわき、実際ブラドニンジャクランの忠実な家臣になる可能性も高いですけどね）
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探してるメガコーポ社の令嬢はゴリラだった。ワオ。
ニャーちゃんが一対一で対峙することになったりしたらヤバそうですね、この子。
♯３（後）
攫われた令嬢を救うため、報奨金目当てでニンジャたちはドラクル城へ潜入しようとしていた。しかし、当のメガコーポ令嬢が、マウントポジションで対戦相手をタコ殴りにしていることはまだ知らない！ どうなるどうする、サツバツナイト！
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ＩＲＣ端末を使いこなす吸血鬼ウケる。
ブラド・ツェペシュは懐からIRC端末を取り出し『スダチカワフ』とタイプした。「殿、もしや……！IRC端末を使いこなしておられるのですか？」
執事に「おじいちゃんＬＩＮＥ使えるようになったんだ！？」みたいな反応されてるの面白すぎません？
ブラドが示す血のように赤いIRC端末には既に、由緒ある赤竜騎士団の紋章すらも刻まれていた。
既にデコってるの笑っちゃいました。見よカシウス、余のテーマカラーとオリジナルマークである。はい。そうですね。イケてるイケてる（死語）。
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「カツ・ワンソー」の名前がまた出てきました。以前『アセイルド・ドージョー』でユカノが言及していましたね。曰く神器は、いざというときカツ・ワンソーの対抗策となるのだとか。名を口にするだけで場に作用を及ぼす力があるって、ヴォルデモート級じゃないですか。
これまでのお話で出てきたのかな。まだであれば、シリーズ全体のラスボス的な存在なのかもしれませんね。ふむ。
聖なるヌンチャクは、ただの強い武器ではなく支配権に正当性を持たせるためのアイテム……なるほどね。ガチで三種の神器ですね。
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それはそれとしてレッドドラゴン=サン、ケイトー・ニンジャにいいように利用されちゃってません？
「彼奴は確かに、惑乱と欺きのジツを得意とする胡乱なニンジャであるが、各時代時代における本質の見立ては大したものだ。…… 14
いやでも、見立てた本質をレッドドラゴンさんに正直に伝えているとは限らないじゃないですか。本質を見ていればこそ、ＩＲＣへの理解が浅いレッドドラゴンさんをいいように利用することもできるのではないかと疑ってしまうんですよね。
「カシウス＝サン、その目を開き、見るがいい。職も家族も国土すらも顧みず、あの者らは海を超え余のワラキアへとやってきた。余に忠誠を近い、この国を暗黒メガコーポの蹂躙から守るために」
あ～、完全に間違ってはいないけどさりとて正しくもないこの認識。やっぱり危うい気がする。レッドドラゴンは堅固な石垣に立っていると信じているようですが、実態は泥壁なのかもしれませんよ、これ。
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ジャイアントバットもカシウスも、この時点では知る由もなかったのだ。猛スピードでカルパチア山脈の斜面を登るトレーラーの中に、月を砕いた張本人が乗っていることを。 31
…………………………。
４部が始まって以降、月が割れてる月が砕けた月が二つになったと散々描写されてはいたんですが、何が起きたのかハッキリとは書かれていなかったんです。はい。感想へいただいた反応とかから、うすうす（フジキドさんがやったんだろうなあ……）とは察していたんですが、初めて地の文ではっきり言及されてしまうと、ウッ……！と固まるしかないんですな。
そうかあ…………。
月、砕いたのか……そうですか………。
♯４（前）
（BGM）（テロップ）
ネオワラキアから、レッドドラゴンの生配信番組、はっじまっるよ～。えー、今日はですね、これ。聖なるヌンチャクの使い方を、ですね、はい。見ていこうと、思います。
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「現実を見ろよ。この世界に吸血鬼やドラゴンが実在するワケねえだろ。この世界に実在するのは、ヤクザとニンジャだけ……」
えっ、これ、どこからつっこんだらいいのかわからない
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それはさておき、始まりました、ブラド公の記念すべき生配信動画。
『……余の名はブラド・ツェペシュ。齢は600を超える。正真正銘のワラキアの王なり。余は長き眠りより目覚めた。そして暗黒メガコーポによって破壊されし、我が国土を目にしたのだ……』彼は立ち上がり、語り始めた。カメラが彼を追って動き、画面下に「ブラド・ツェペシュ」とテロップが入った。 14
テロップｗｗｗｗｗ
ちゃんと締めに「チャネル登録」「良い」とか言い出して笑う。
おじいちゃん動画配信がんばれ、えらいえらい。
（でも真面目な話、「吸血鬼ではなくニンジャ」と顔出しで断言してしまったり、所持していると匂わせるだけで抑止力になるヌンチャクを大々的に見せつけちゃったりして大丈夫なんでしょうか。ぶっちゃけ、覚えたてのＳＮＳに顔写真を位置情報付きで載せて「俺の神器☆」って貴重品を見せびらかしちゃうのって……リテラシー的にアウトでは？）
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「ヌンチャク持ってる……強そう……」
ニャーちゃんのフツーの反応、癒される。かわいいね。偵察用ネコミニオンってなに！？ かわいいね！！！
♯４（後）
レッドドラゴンによる、ＩＲＣ生配信チャンネル！ ワラキア公は、自身が吸血鬼ではなくニンジャであることを告げ、ワラキアが自らの固有領土であると宣言。聖なるヌンチャクを見せつけ、世界中の暗黒メガコーポに宣戦布告したのである！ いっぽうフジキドを含む傭兵ニンジャ部隊は、ついにドラクル城敷地内に突入した！
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めずらしく「ジリー・プアー」のあとに（徐々に不利）ってついてなくて戸惑ってしまいました。どういう法則性なんだ。
「……策はある。より木深い場所へと向かうのだ。フーリンカザンにはフーリンカザンをもって戦うべし」
そもそも「フーリンカザン」の意味がよくわからないのですが……。
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フジキドさんが静かながらナイスプレイしているの、一瞬オー・オーちゃんを助けてくれたのかと思ったのですが、冷静に考えると単に目立たぬよう片っ端からスレイしていただけなのでは？という気もしてきました。フジキドさんにとって上空のニンジャ攻撃をかわしながら狼と戦うのなんて日傘片手に蠅や蚊を追い払うようなものなんでしょうね。おそらく。
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♯５まで読んだので感想もそこまで書こうと思っていたのですが、長くなりそうなのでいったん切ります。既にだいぶ文字数が嵩んでいますし……。
しかし初見のときは動画配信シーンで（おじいちゃんがんばれｗ）みたいに笑ってしまったのですが、冷静に考えてみると笑えないんですよね。だったらおまえは自分で動画配信したことあるのか、やり方知ってるのか？って言われたら、「やったことありませんし方法も知りません……」って項垂れるしかないんですよ。時代についていけてない。もともと動画媒体が得意じゃない（映像処理するのが遅いタイプの脳なので）のを差し引いても、レッドドラゴン=サンに軽蔑されてもしかたがない存在です。はあ。
ちゃんと時代に合わせて自分をアップデートしていかないと駄目ですね。このままじゃパソコンはわからないから……って全部やってもらうタイプの老人になってしまいそうです。動画は無理でも、音声配信くらいならできそうなので、そのうちやってみようかな。このアプリがなんとなく良さそう。
チャレンジチャレンジ。挑戦が精神を若返らせるのです！
お話するとしたらこの件かなぁと（まだそう信じています）
ニンジャ欠乏症気味のTLになら投げてもいいかな…。以前妻（軽度ヘッズ)がふと言ったんだ。「ボンド＆モーゼスはアメリカ人男性と人工知能（男性格）のゲイカップルなのではないか」って。その時の俺の気持ちわかるか？ #njslyr
— バイオバンブー (@biobamboo) August 20, 2016
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余談はここまで！
それより続きを読まねばですね。
ではでは、また次回の感想でお会いいたしましょう！
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次の感想はこちら。
楽しいことに使ったり楽しいお話を読んだり書いたり、作業のおともの飲食代にしたり、おすすめ作品を鑑賞するのに使わせていただきます。