ニンジャスレイヤーを第4部から読みはじめる／シーズン２_１９「フリージング・フジサン」（後）

またTwitterにとつぜんのピザタキがきたのを知って怯えています。読みたい気持ちはすごくあるのですが、心の準備が必要なので……。とりあえず感想書き終えたら覚悟を決めようと思います。がんばります。

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前回の感想はこちらです。

【前提１】望月のニンジャスレイヤー知識

・６年前に書籍第一部を３巻まで読んだところで中断。だいぶ忘れてます。
・２０１９年８月に『スズメバチの黄色』読了。
・２０１９年１１月～２０２０年３月にかけてＡｏＭシーズン１を読了。
・実況は一度だけ参加しました（２０年２月の３部野球回再放送）。

【前提２】感想の方針

・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の前知識はあえて入れないようにしています。よって、単語がわからずよく混乱していますがそっと見守っていただければ幸いです。

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今回のエピソードはこちらです。

「フリージング・フジサン」 - ニンジャスレイヤー Wiki*

シーズン２「フリージング・フジサン」（後）

シトカの民ｖｓ過冬ｖｓソウカイヤ、三つ巴の混戦が勃発。シトカ側のスーサイドは、ソウカイヤとの間に交渉の道を切り開く。コトブキ＆タキは、エメツ抽出装置＜オマーク＞のセキュリティを解除、囚われていた人々は次々に覚醒する。ニンジャスレイヤーたちもワイズマンを打ち倒し、ことは順調に進んでいるかに見えたが……。

♯６

「邪険にすることはない。俺達は友達みたいなものだ。わかってるんじゃないか？わからない？」

えっ、わからない……。

俺と同じ＜洞窟の影＞
俺たちは神の破片、アヴァター
俺たちの自我に意味はない

サツガイさんもゾーイちゃんも、そもそも人間じゃないんでしょうか……。

『エリミネイト・アナイアレイター』♯７によると、アナイアレイターさんの憑依ニンジャが、サツガイから感じた気配は「カツ・ワンソー」のものに近かったんですよね。

そして今目の前に現れたこの者は？フマー・ニンジャのソウルは猛り狂い、肉体を焼き溶かすが如きカラテで、彼の血管を満たした。ニンジャ始祖カツ・ワンソー。最大の敵……恐るべき敵……絶対の恐怖……目の前の「サツガイ」には、微かな、だが決して無視できないエッセンスが含まれていた。　12

— ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer (@NJSLYR) September 25, 2017

ここですね。

ということはこう……偉大なリアルニンジャ、カツ・ワンソーのソウルが……なんかこううまくやって、現世に影を飛ばして尖兵としてサツガイさんとかゾーイちゃんを派遣してて……派遣するときの門が黒いトリイで…、でもゾーイちゃんはダグ達やシルバーキー氏と出会ったことで創造主の意に反する自我を得てしまって……的な現象？ ということです？（あやふや）
『のび太と鉄人兵団』とか、あと最近だと『騎士竜戦隊リュウソウジャー』のエラスが生み出してたドルイドンとか、そういうパターンに近いのでしょうか。謎は深まる……。

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サツガイはゾーイを衣で包み込んだ。悲鳴は消えた。

！？？

えええええ、あ、あああ、ゾーイちゃ、ぶ、無事だよね！？　そうだと言ってほしい……ゾーイちゃんが消える直前、「助けを求めるように」ザルニーツァさんを見たところ胸が痛くなりますね。ザルニーツァの同情はゾーイちゃんへの愛ではなく感傷に過ぎなかった。賢いゾーイちゃんはそれを承知の上でザルニーツァさんに一縷の望みを託したのでしょうし、ザルニーツァさんが受け止められなかったのも罪深い。

ショックを受けている間にサツガイさんがウキヨにニンジャソウルを授けたり（そんなことが可能なのだろうか……わからないからこその「実験」かもしれませんが）、ザルニーツァさんに無理やり祝福を与えたり。どうしましょう、サツガイの気配がしたらマスラダくんのターゲットになってしまいますよ。サイグナスさんのぶんも生きて自由を取り戻してほしいのにそんな……。

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「自分の名前、言えますか？」「ダグ……ダグ」「ダグ＝サンですね。わたしはコトブキです」

ダグ！？　ダグってジェシとリロイと一緒に脱獄したゾーイちゃんの友達のあのダグじゃありませんか、生きてたんですか！　これはゾーイちゃん戻って来なくちゃだめですよ、戻ってきて今度こそ孤児院の壁の外で再会してほしい。ほんとうの自由を分かち合うべき！

コトブキは列になって向かってくるドス突進ヤクザ、抱き着きヤクザ、チャカヤクザを次々に的確なカンフー・カラテで倒してゆく。

わざとやってますよね？
怒らないから前に出て。バケツ持って。廊下に立ってて。

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ニンジャスレイヤーの連続カラテは怒りと性急さを伴い、ウィトルウィウスの鉄壁の古代ローマカラテ式ガードを破壊し、メンポを砕いた。

古代ローマカラテ式ガードってなあに？（焦点の合わない瞳）

そこに広がっているのは黄色い荒野と、空に連なる黒いフスマの光景だった。ニンジャスレイヤーは思わずたたらを踏み、並び立ったサツバツナイトを見た。

ニンジャスレイヤーが！

サツバツナイトを！

見た！！！！！！！！！！！！

ヒューーッ！！　歓声！　口笛！　ドルドルドルバァーンッ！

戸惑ってしまったマスラダが、思わず横に立った先代を「見て」何か知っているか様子を窺うところ、こう、あの、マスラダがフジキドの経験に相応の敬意を払っていることが咄嗟の行動でわかるシーンで私は、とても興奮して、

というかマスラダくんて他人への興味は希薄だし、前だけ見て進む人なのであんまり人のこと見なくないですか？　「コトブキを見た」「タキを見た」とか出てくるのって実はわりと最近になってからのような気がします、ちょっと全話おさらいしてる時間がないのでうろ覚えですけど……そのマスラダがこの短期間で「サツバツナイトを見た」ってなってるのなんかこう味わい深いですよね！！！

「これは……」彼らが目を見合わせる間に、荒野の光景は去った。

目を見合わせてるーーーー！　ワアアアアアアアア！！

「どうした」サツバツナイトが彼をもう一度見た。

もう一度！　見た！！！！！！！！！　

（フジキドさんとマスラダくんがお互いを「見る」だけで私の脳内でファンファーレが鳴り響いてしまう……もうだめだ）

あとここで、様子がおかしいマスラダくんにフジキドさんがもう一度「どうした！」って声を掛けるの「！」の部分から心配する気持ちがすごく伝わってくるのでニヤニヤしてしまいました。フジキドさん、邪悪してる過冬に怒りを感じているのはもちろんなのでしょうけど、シトカに来てから終始（この若者に俺は何をしてやれるだろうか）モードで見守り入ってて笑ってしまいます。微笑ましい……。

などと考えているうちに氷のホールでシンウインターと遭遇。
殺人マグロなんてマグロはないです。ないですよ。

♯７

あらすじを信じたくない。

ゾーイの抵抗虚しく、その存在は異邦人に取り込まれ、消滅した。

嘘だよ……。マスラダは「やる」っていったらやるよ。助けてくれるよ。

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護衛を音もなく消し、静かに部屋に侵入する男が一人。
ガーランドさん優秀ですね。

八つの刃がランダムに飛び出したスリケンには異様なアトモスフィアがあった。（略）彼は沈思黙考ののち、スリケンを懐にしまった。

ガーランドさん、そのスリケンあぶないよ、大丈夫？　気をつけて触ってね……懐に入れてたら火傷しそう。しんぱい。

次に彼は姿見をずらし、後ろの壁を確かめた。手の甲で二度叩き、その後、指で穴を穿った。棚状の空洞が隠されていた。

めっちゃ探偵してますね！？　
フジキドさん見てね、これ、これがね、探偵のお仕事だからね。よく見て覚えていってね。という気持ちになってしまいます。推測を積み上げたり写真の表情からザルニーツァさんの現状を推しはかったり、探偵よりよっぽど探偵してるのでいっそ面白いです。

まだあどけないころのチバさんの写真を大事に隠していたザルニーツァさん……プリントして売ったらソウカイヤの活動資金に……じゃなかった、兄の顔を写真でだけ知っている妹、いいですね。滾ります。いつかネオサイタマに来てほしいな……。

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氷の中に封じられた遺跡と、哀れなニンジャの巨人の死体を。それがユミル・ニンジャだった。

あーあーあーニンジャの巨人の死体なんて存在しないよ。常識に照らし合わせてそんなものを認めるわけにはいないんですよ（往生際が悪い）。

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「ナスカの禍を知っておろう。或いは、我が物顔で北米を蹂躙しておったガルガンチュアは？ヨグヤカルタのムカデ王はどうだ？奴らから家族を守れるのは、俺だけだ」

（あ、ごめんなさい、実は今目の前にいる赤い眼の人、そのムカデ王にあんまりしつこく絡んでドン引きさせた経歴の持ち主なんですよね残念ですけど）という気持ちになりました。知らないって怖いですね。

長話をぶった切る安定のマスラダくんに和みました。コイツほんとに人の話聞かないな……それでいてコトブキちゃんが話してると遮らずに聞いてるんですからね、まったくマスラダくんはそういうところがさ。幻覚ですが。

♯８

マスラダくんは相変わらず人の話を聞かないし、ゾーイちゃんのことを聞いた瞬間まっすぐ最速でシンウインターに飛び掛ってしまう。でもフジキドさんは状況を見ているのでちゃんとマスラダくんのフォローをしてくれるのです。えらい！

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赤黒い血が燃えながら舞い、再びニンジャスレイヤーの腕の中に吸い込まれていった。

この表現かっこいい～！

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ウキヨもニンジャソウルが宿ると爆発四散するんですね。
「カラテミサイル」の単語にちょっと死んだ目になっています。でもこのカラテミサイルって、どう考えてもスーサイドさんのジツと相性最悪では……スーサイドさんが来たら戦況一変するのでは？　と思っていたら本当にスーサイドさんがきて思わず立ち上がりました。

「始まってンじゃねえかよ！とりあえずお前は邪魔くせえな」新手のニンジャは不敵にアイサツした。「ドーモ。スーサイドです」

カッコイイ！！

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ネコ科動物じみて捉えどころがなく、かつ恐るべき不規則攻撃は、全身を駆け巡る邪悪な炎によって更に加速されていた。

マスラダがたびたび地の文で「ネコ科動物」に例えられるの、率直に言って興奮しますね。とてもよいですね。ねこちゃん。

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そして相変わらず余裕のあるフジキドさん。

メイアルーアジコンパッソを躱すと、サツバツナイトは再びジュー・ジツを構え直した。有効打が入っていない。一刻も早くこの者を退け、ニンジャスレイヤーを……「……！」

戦いの始まりからずっと隙あらば（ニンジャスレイヤーに加勢せねば！ ハラハラ）ってよそ見してるのさぁ……ほんと余裕ありますよね……。しかもそれで特に不利になっているわけでもないので面白いですよね……。

シックスゲイツ相手に多対一でなお圧倒していたザルニーツァさんが、さらにサツガイパワーでブーストかかっているにもかかわらずこれですよ。なめてる。戦いに集中してさしあげろよ！　ザルニーツァさん可哀想でしょ！！

しまいに「受け取れ！武器ぽ～い！」してめちゃくちゃ隙を作っておきながらなお致命打を迎撃してザルニーツァさんを怯ませてるの、異常すぎてヤバいです。ほんとにこわいよ

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ならば……ニンジャスレイヤーがナラクに呑まれ、殺戮の怪物と成り果てるならば、それを止めるのは己の役目だ。かつてのドラゴン・ゲンドーソー＝センセイがフジキドに対してしたように。その役目から逃げてはならない……！

「父」としての覚悟が決まっちゃってますね。フジキドさん、立場が変わったことで、これまで持てなかった類の「覚悟」を持つことができるようになったし、また成長しているってことですよね。こわいな。

ザルニーツァさんはといえば、父への信頼は揺らぎまくっているので、覚悟の強さで押されてしまう。ここで、母の係累、弟の使者であるガーランドさんがやってきたら天秤はさらに傾いてしまうのではないでしょうか。

♯９

怒りを漲らせ、シンウインターに真っ向から立ち向かうニンジャスレイヤー！　その手には、サツバツナイトのヌンチャクがある！

彼は既に覚悟を決めていた。ナラクの炎を引き出し、一気に決着をつけることを。サツバツナイトから投げ渡されたヌンチャクは思いがけぬ助けだ。カラテが高速で血中を駆け巡り、力を呼び起こす。

ヌンチャクを手にして死と破滅へひた走る息子（仮）を見つめる見守るフジキドの図、胸が痛くなります。うう……マスラダ死なないでね。

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鋭く速く、力強く、けして怯まず風のようにシンウインターへ攻撃を繰り返すニンジャスレイヤー！ 強い！ すごい！！

KRAAAAASH！二次関数めいた軌道を描いた渦は氷のホールの天井に大穴を開けた！

？

えっなんでここで二次関数が

緊迫する戦闘に手に汗握っていたはずなのに「二次関数」の文字を見た瞬間に緊張感がリセットされ、どこから読んでいたのかわからなくなり、なぞっているうちに再び「二次関数」の文字を見て記憶が飛ぶというループが起こりまして、

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「貴様のカラテはだいたいわかった」ヌンチャク・ワークを継続しながら、ニンジャスレイヤーは言った。

「だいたいわかった」きたァーーーーーーーーーー！

と思ってたら、ヤクザの基本武器ドスが……ま、マスラダくん……。でもシンウインターにスーサイドさんの拳が「届いている」のすごく熱い…『カウンシル・フジミ』では届かなかった拳が……。

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その頃シトカはまったくよくわかりませんが大変なことに。

ヒャッキ・ヤギョ、あるいはワイルドハントと呼ばれる、偉大なるニンジャ達の行進が、このアラスカの地に現出した。

ヒャッキ……百鬼夜行かな。偉大なるニンジャたちの行進はさっぱり理解できませんが……大変なことになっているのはわかる……ような気がしないでもない……大丈夫じゃないですよねシトカ。これ以上荒らされないでほしい。

なおマスラダくんのことはとってもとっても心配していますが、先代つよつよおじさんが（えーとえーとどうするべきかあっちもこっちもたいへんだ、だがあの若者がいちばんしんぱい！）（DASH!!）（この間0.000001秒）みたいな動きをしていたので、あ、だいじょぶかな……という気持ちになりました。まだガーランドさんもいますしね、怪我してるマスラダくんの前で意地悪な顔でスシ食べるんですよね？（？）

どこもかしこも大変ですが、泣いても笑っても次がいよいよシーズン２の最終エピソード。どうなってしまうのでしょうか。
ではまた、次の感想でお会いいたしましょう！

（といいつつ多分次はピザタキVHS回の感想だと思います！）

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次の感想はこちら。

（１）ピザタキVHS鑑賞回の感想

（２）次話の感想