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出戻り初心者ヘッズが、ニンジャスレイヤーを第4部から読みはじめる/シーズン1_22「オラクル・オブ・マッポーカリプス」(前)

こんばんは、望月もなかです。ついに……第1シーズンのラストエピソードとなりました。マスラダはサツガイに辿りつくことができるのでしょうか。長編エピソードなので、まだ半分(♯1~5)までしか読んでいませんが、一度ここで感想を書いておきます。今回も三分割になる予定です。ではでは、カラテレッツゴー(実況で覚えた)。

前回の感想はこちらです。

【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識

・ニンジャスレイヤーは第一部の書籍3巻で止まっています。中断してから6年、内容はだいぶ忘れてしまいました。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・忍殺用語にはいまだにビクッとします。

【前提2】感想の方針

・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・読んだ日だけ感想を書きます(翌日に分割することもあります)。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の前知識はあえて入れないようにしています。よって、単語がわからずよく混乱していますがそっと見守っていただければ幸いです。

◇◇◇

今回はこちら! 行きますよー!

シーズン1「オラクル・オブ・マッポーカリプス」(前)

ついに「二度接触した男」=ブラスハートの情報を掴んだニンジャスレイヤー。着々とサツガイへの距離は縮まっている。しかしまた、サツガイを知れば知るほど謎も増えていく。奴はなぜマスラダを生かし、アユミを殺したのか――混線するマスラダの記憶はどこまで信用できるのだろうか……?

 ♯1

サラリマンはみんな一緒だと思ってるマスラダさん。さすが元・自由業の男。

「サラリマンか」ニンジャスレイヤーは呟いた。タキは唸った。コトブキに向かって言った。「な。わかってねえンだよ」「わたしに話すんですか」

喧嘩中は子どもを介して話す夫婦みたいな会話をやめろ(笑)

この会話を上記設定で変換するとこう。

「ほう、そうか」父は呟いた。母親は唸った。娘に向っていった。「ね、お父さんわかってないでしょ」「なんでわたしにいうの?」

違和感がないぞ。カワイイ。

「お前が何か困難をあげつらうとする。おれが何もせず諦めると思うか」 
「思わねえよ。だがよ……」タキは言葉に詰まった。

なんかこの2人グッと距離感近くなってません?!?!? いやいや、気のせいかもしれませんよ私がピザタキ組好きだから……フィルターが掛かってるだけかも、そうそう、過去のやり取りを見返してみれば冷静になれるはず……! 

・・・しばらくお待ちください・・・


望月もなか=サンが初期エピソードを読み返しています


・・・しばらくお待ちください・・・

いやいやいやいやいや近くなってる、なってるわ、距離感めっちゃ近くなってるわ!!!!

特に「お前が何か困難をあげつらうとする。おれが何もせず諦めると思うか」 の箇所。これ、マスラダ側に「お前だって、そろそろおれのことを理解してきているだろう」という気持ちがあるから出てくる言葉なので、二人の間にある壁が着実に薄くなってる! と感極まってしまいましたね……。赤飯を炊こう……ごま塩もふろうね…!


話は戻りますが、マスラダくんは身内に対してぶっきらぼうというか、仲間意識を言葉に出して伝えないというか、甘えているというか。非常に亭主関白っぽい態度を取ってるなーと思います。特にタキさんに対しては完全にそう。「チャ」といえばお茶を出してもらえるみたいな態度である。関白宣言か?

(『カンパク宣言』歌/マスラダ・カイ)
♪~おまえの家に 留(とど)まる前に 言っておきたい ことがある お前はおれに 借りがあるから スシはうまいのを取れ いつも(戦闘)待機していろ できる範囲で やらなきゃなぐる お前にはお前にしか できないこともあるから それ以外は口出しせず黙って俺についてこい 

みたいな……(私はなにを書いているのだろうか)

「オムラの浮遊要塞だよ」

浮遊要塞!? そんなのもあるのかこの世界には!? さっぱり想像はつかないのですが舞台装置として燃えるということだけはわかる。

リマ、ということはペルーですね。今度は南米ですか。4部は本当に世界のあちらこちらが舞台になるので楽しいです。

オムラの説明、理解できずに頭がまっしろになってしまったんですが……あの………アシガル……とは…………ハ、ハタモト………モーターシュッシャ……。

(目をつむる)

オムラ雷神タイコ………。

オムーはやや怪訝そうにしたが、にこやかに手を振った。「よかったね!ガンバロ!」「はい!」「よせ。来い」もう一人が促した。

絶対マスラダさんじゃん! カワイイーーーーー!!!

飛行機の中で「肘で小突く」のも可愛かった、コトブキちゃんの世話焼きするマスラダさんがあまりにもかわいい。

◇◇

 ♯2

ニンジャスレイヤーとコトブキは足軽社員に変装し、オムラの浮遊要塞に潜入した。タキ情報によると、ブラスハートはこの要塞のどこかに滞在しているはずなのだが……?


(やめろ)ニンジャスレイヤーは囁いた。コトブキは後ろ髪引かれながら、(あれはドロイドの類いでしょうか。それとも、人?)と尋ねた。(どうでもいい)(サーモグラフで確かめようとしたのですが、よくわかりませんでした)(……まっすぐ歩け)(はい)

ディ〇ニーランドで「中に人が入っているんですか?」と赤黒ネズミに問いかけちゃいそうなコトブキちゃんがキュートすぎて私は。

(どうでもいい)という投げやり回答じゃコトブキちゃんが動かないことを学習して少し言い方を変えるマスラダさんも可愛いね……。

(どうでもいい)ニンジャスレイヤーは答えた。(ただの偽装だ。おれ自身と関係のない話だ。構っていられるか)(新しい体験なので、新鮮です)コトブキが述べた。

目的のためなら演技するのも抵抗ないマスラダさんと、いろんな役になり切るたびにワクワクしているコトブキちゃん。二人とも潜入向きメンタリティで良いですね。タキさんは全然向いてないので適材適所だなって思いました。

「ケツァルカトル」というニンジャが、オムラに対抗しているという新情報。ふむふむ……「ケツァルカトル(ケツァルコアトル)」はアステカ神話の神さまの名前ですね。なんか強そう。竜や蛇のような姿で描かれているようですが……どんな能力なのでしょうか。

メガスゴサの武力は実際スゴイ!

頭がおかしくなりそうな一文をカツカレーのような不意打ちで読まされて実際クラクラする。やめてくれ。

「テキ(敵)にカツ(勝つ)!特別なカツカレーを食す光栄に震えなさい!」

ああ……うん。知ってる。「勝つ」と「カツ」の語呂合わせで縁起を担ぐ風習だよね。奇遇だねおじさん、ボクもそれ知ってるよ……(CV.江戸川コナン)。

うう……オムラの社風が私の脳をじわじわと鈍化させていく……。なんて怖い会社なんだ、オムラ。


◇◇

 ♯3

オムラの浮遊要塞に潜入中のコトブキとマスラダ。スシを食べながら見上げたモニターには、仕立ての良いビジネスマン・スーツに身を包んだ一人の男が映っていた。「奴だ」ニンジャスレイヤーは呟いた。……ブラスハート。

現時点でもまだ始業30分前だが、見逃した社員はムラハチとなろう。

ムラハチ?

あぁ、村八分か…………はい……

「アンデスの虎はインヘニオ谷に平安時代のニンジャの化石が存在すると主張し、崇拝している。祭司長にして武装ゲリラ指揮官がケツァルカトルだ。彼らの妨害によって、クラバサINCのテクノロジーを惜しみなく注いだ次世代エメツ・プラントの建造は遅延を極めている。ひどい経済損失だ!」

このエピソード、だいぶ忍殺世界向けに体質改善が進んできた気がする! という私の小さな自信を木っ端微塵に破壊しようとしていませんか? そろそろやめてくれませんか?

平安時代のニンジャの…化石……(うつろな目)

もう私を惑わさないでほしい。

「カタナ・オブ・リバプール社」

おおっ!? 「カタナ」社、見覚えがありますよ!

スズメバチの黄色』に出てきた、安全装置くんもとい氷川くんの雇用主メガコーポ名が《KATANA》でしたよね! 関連会社だったりするのかな? いつか、本編に氷川くんが出てくることもあるんでしょうか。出てきたらいいなあ。ワクワクしてきました!


『何がアンデスのカルトだ。エンパイアの連中だって十分カルトだぜ』タキは毒づいた。『こいつらオムラオムラ言ってやがるが、所詮は磁気嵐で締め出された外様の企業連中だ。日本国内の本社は当時既に倒産しちまってたしよ。』

えっ? ええと……、つまりどういうこと?

えっと。『トーメント・イーブン・アフター・デス』では「磁気嵐が失せて鎖国は解け」とありました。つまりそれまで「外国企業は、磁気嵐のせいで日本国内に入れなかった」ということになりますね。

「(10年前に何かが起こって)磁気嵐が消えたあとで、外国から日本に入ってきた企業」=「外様の企業連中」……という理解で合っているかな……。で、今の「オムラ」はもともとは外国にあった関連会社か別企業であり、本来の「オムラ」とは似て非なる会社だということなのかな。合ってる?
んん、難しいですね。

「この鎧がクソだという意見には同意する」

実感のこもった発言で笑ってしまいました。マスラダくんの美意識的に気に食わないのかな?

今回の可愛いコトブキちゃん。

「ニンジャスレイヤー=サンでも足りません。合計ではダメですよね」
「早く!ハゲミナサイヨ!」冗談めかしてコトブキが叱咤した。

カワイイ!!!! 

コトブキちゃんに叱られたらそりゃはげんじゃうよね!!(なにを?)

「これは!攻撃?飛来物だそうです!」コトブキが言った。ニンジャスレイヤーは走りながら振り返る。「とにかくこの先だ……高年収専用エリアならば。おれの感覚も近い」

走りながら振り返って話しかける動作がヤバい。

マスラダが! まともにコミュニケーションを取っている!!

もはや気のせいではない、コトブキちゃんとの距離も明らかにグッと近づいてますよ!! ヤッターー!! 今夜は祝杯だー!!

はぁはぁ、そしてコトブキちゃんを置いていくのに相変わらず逡巡しちゃうマスラダ……そんなマスラダを叱り飛ばすコトブキちゃんマジ……しかも叱られてもそのまま放置しないで抱っこして「安全な場所に連れてって隠してから」進むところがさいっこーーーーーーーにマスラダ・カイ版ニンジャスレイヤーって感じでした、ありがとう、ありがとう。世界にありがとう。Thank you, world......

(いやフジキドさんだってさすがに放置して進んだりはしないと思うんですが、そもそもフジキドのスピード感だとこの時点でブラスハートさんを2回は殺してると思うので比較対象としてそもそも適切ではないなと……)

パワード鎧を蹴散らし、走る!ニンジャスレイヤーはタキに通信をリクエストした。「第二飛行甲板へのルートをガイドしろ!」『それなら可能だ。オレはテンサイだからな……恩に着ろよ!』「右か!前か!」「前だ!」「イヤーッ!」

このマスラダくん、タキさんが力を貸してくれることを信じ切って通信してるのがめちゃくちゃよくわかって震えるほど滾る。距離が縮まっている。すごい。やっぱり前回の病気疑惑はピザタキ組が一山超えるための試練だったような気がする。すごい。こうふんする。もえつきるほどヒートだよ。

◇◇

 ♯4

オムラ・エンパイア空中要塞メガスゴサが襲撃された! 混乱に乗じ、ニンジャスレイヤーはブラスハート目指してフスマを破壊しひた走る。ゆけ、いざやゆけ、ニンジャスレイヤー! 

あらすじの(出社行為におよんだニンジャスレイヤーは、)という一文に笑ってしまいました。なんともいえない面白みがあってニヤニヤしてしまう。

「ウケテミロ!」「ウケテミロヨロシク!」「ウケテミロアリガトゴザイマス!」

なにこれ?

「既に対空砲火射程内です!キアイ!」「キアイウケテミロ!」「キアイウケテミロヨロシク!」

なにこれ??

ブラスハートさんのジツ……「ムテキ」ってそんな……なんでそんなネーミングを。なぜ。ジツの効果もポーズもネーミングセンスも小学生の「ムテキバリヤー!」とほぼ同じなので出てくるたびウッ……となってしまう。笑ってしまうからやめてくれ。

しかしニンジャスレイヤーの侵入をはっきりと感知していたとは、さすが中ボスです。貫禄があります。只者じゃないぞ。

ブラスハートは常に頭上のキンカク・テンプルに照らされている。電子ネットワークの流れを視認し、強い存在を知覚する。即ち「第三の目」である。

「キンカク・テンプル」ってなに?

いやでもこの単語、最近見ましたね。前エピソードで、タキさんも同じ状態になってませんでしたっけ?

そうそう。ここです。(『ウィア・スラッツ~』♯9)
これが「第三の目」の能力だったんですね。

ブラスハートはニンジャスレイヤーの憎悪を視認し、その身を循環するカラテを、飛行甲板に渦巻く0と1の風を、頭上にキンカク・テンプルのおそるべき光を、遠く蠢く影を感じる。再度の祝福がもたらしたのは新たなジツではない。彼は世界に繋がり、世界を知った。それが第三の目なのだ。

「第三の目」すごいな!

だとすると前回、一時的にでもタキ=サンがキンカク・テンプルの輝きを仰いでいたのって物凄いことなのでは? 実際、ネオサイタマにいながら、遠く離れたニンジャスレイヤーの戦闘をリアルタイムで知覚しているようでした。あれは「第三の目」の力だったんですね。

ブラスハートはサツガイを通じてこの能力を得たわけですが、タキさんはどうしてああなったのでしょうか。バーバヤガと出会ったから?

なるほどなあ……。

いやでもなんでネーミングが金閣寺!? そこは説明がほしいぞ!?

ブラスハートさんの言い方だと、まるでサツガイは「人」でも「ニンジャ」でもないかのようです。「あれ」って言ってるし。「出現アルゴリズム」といい、やはりプログラム的な存在なのかもしれませんね。


それでは、今日はここまで。
また次回の感想でお会いいたしましょう。

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