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出戻り初心者ヘッズが、ニンジャスレイヤーを第4部から読みはじめる/シーズン1_11「ダメージド・グッズ」(前)

こんばんは、望月もなかです。
劇場版 新幹線変形ロボシンカリオン未来からきた神速のALFA-Xを観てください。私は公開初日初回に一度行きまして、先週末は家族連れで公式に2回目の課金をしてきました。劇場版シンカリオンはいいぞ。

ミリしらでも大丈夫とのことです(ありがたや)。
よろしくお願いします。

ミリしら感想を切実に欲する気持ち、ニンジャヘッズの方ならわかっていただけると思う。わかっていただけますよね。
事前予習がしたい方向けの公式動画もありますのでよろしくお願いします。劇場版シンカリオンはいいぞ。


気を取り直して、忍殺4部の感想まいります。
前回の感想はこちらです。


なお、休憩回(コトブキちゃんがなぜ可愛いのか語るだけの記事)はこちら。

◇◇◇

今回はこちらのエピソード。

シーズン1「ダメージド・グッズ」(前)

サンズ・オブ・ケオスの曲者ニンジャ、アモクウェイブ襲来! ピザ・タキはめちゃくちゃだ! 辛くも敵を退けたニンジャスレイヤー=マスラダは、めずらしく反省してモップをかけたり、タキに怒鳴られたり、コトブキとピザを食べたりした……が、平穏な日々はいつまでも続かないのである。

 ♯1

『Dameged Goods』……壊れた道具? 故障品? とタイトルを眺めて考えていたら、ウキヨのお話でしたか。ここでコトブキちゃんにフォーカスされるのは嬉しいですね。

ところで冒頭に流れる「前回のダイジェスト」部分。

「ここはお前の……アレだ。庭か? 大事な大事な?」

改めて抜き出されると破壊力で肺腑抉られて血を吐くくらいにヤベーっスね(ゲンドウポーズ)。大事な大事な……フフッ……フフフフフフフ、、、ところで前回「うるさいぞ。お前もタキも」に興奮しすぎたせいでブラスハートさんの名前完全に忘れていました。ありがとうダイジェスト。

自我に目覚めたオイランドロイド・リンゴアメが主人を殺害。

ただし、その日はフローリングの床を左頬に感じながら。毛細管現象で、己の血液がフローリングの溝を遠くまで走っていくのを見ながら。

ここの文章すごくない?
「シノバキ氏の体勢」「彼の身に起こったこと」さらに「出血後あまり時間が経っていないこと」までもが、この短い二文だけで伝わってきます。うむむむ……ちょっと嫉妬するぞ。こういう文章書いてみたいです。

あと♯1の中で複数回使われている表現に、暗闇でガラスめいて光る「目」の数を描写する、というものがありますよね。これも巧いと思いました。人数が増えたこと、彼らが人に似て人ならざる存在であること、おそらく人に敵意を持っているだろうことが映像的に伝わる効果的な描写だと思いました。


「でも、そう遠くない」「岡山県とか?」「フフ、それは遠いよ」キュナカは笑った。「でも、よく岡山県なんて知っているね」

岡山県…………。

◇◇

 ♯2

主人を殺害し、ウキヨたちは闇に消える。一方コトブキは、ドキュメンタリーチャンネルで観た「ウキヨたちの隠れ里」に興味を持つ。

「ピザ・マルゲリータをくれ」「はン?」タキは顔をしかめて客を見た。「……ああ、あれな、具無しのピザな」「具無し……まあとにかく、それだ」

あんた本当にピザ屋か? マルゲリータなめとんのか? ジョルノ・ジョバァーナ派遣してもいいんだぞあァ~ん? という気持ちになりましたね。

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(『ジョジョの奇妙な冒険』57巻)

マルゲリータはおいしい。

普通にコトブキちゃんを住まわせてる(そのうえ勝手に働くままにさせている)タキ=サン、なんだかんだとお人好しですね。最初は「捨ててこい」って言ってたのにね。

コトブキちゃんの辞表シーン超かわいくて笑いました。
なお私のリアクションはモブ客の方がすべて先取りしてくれたので、大騒ぎしそびれました。わかるよ、頓珍漢なところもタキさんが顎外してそうなところも含めて空間そのものが可愛いよね……またのご来店お待ちしております。次はマスラダさんがモップかけてるタイミングで来てね。

同時にウキヨの起こした陰惨な事件とやらも明らかに。なるほど~。SFのお約束、ロボットの集団蜂起ってやつですね。ところでこの世界のオイランドロイドにはアシモフのロボット三原則って適用されてないのかな?

(ロボットニンジャという怪しい存在を思い出した)

適用されてませんね。

「マジで村が?」 
「マジのような気がするんです」

このやりとりマジかわいくない?

「狼が森に帰る」だとか、コトブキちゃんが『グリックの冒険』みたいなことを言い出してしまった。気持ちはわからないでもない。

「ニンジャスレイヤー=サンにも宜しくお伝えください。寂しくなったときは、星を見上げてください。同じ空の下にいるのです……」

爆笑

「星を見上げるマスラダさん」の図、想像するだけで笑えるのでズルい。特に意味がなくても今後マスラダさんが夜空を見上げただけで笑ってしまいそうなところが最高。

(なおネオサイタマは重金属酸性雨が降り注いでいる=星は見えないんですよね、たぶん)(そこも含めて味がある)

風鈴が鳴り、ドアが開いた。マスラダだ。「タキ=サン。調べ物だ。今すぐだ」

マスラダくん、タキのことドラえもんだと思ってません?

(部屋に入ってくる)
「タキえもーーーん サツガイの情報じら゛べでよぉ~~」
(呆れ顔で諦める)
「まったくキミってやつはいつもいつも……」

ドラえもんだこれ。


バイオパンダらしき動物の声がバンブー林の奥の闇から聴こえてくる。リンゴアメは水面を撥ねるバイオサーモンを目で追った。

バイオパンダとは……? 水牛とサーモンとパンダは同じ都市に共存できないと思うんですよ私は……

なんでもバイオをつければいいってもんじゃないぞ。
「バイオ」がついていたって納得できないことはあるんだッ!(机バンバン)

◇◇

 ♯3

コトブキちゃんは仲間を求めて旅に出た。タキえもんとマスラ太は、なにがなにやらわからない。

「スシ?うん、食べられる」「いいな」キュナカは笑った。「自分には咀嚼機能、無いんだ。スシ、オイシイ?」

「咀嚼機能」、これでコトブキちゃんが屋台飯を食べていた謎が解けました。「オイランドロイドなのに食事できるのか」と地味に謎ポイントだったんですよね。

ん?
いやでも、咀嚼できたところで消化や排泄の問題は解決してないぞ。

『鋼鉄都市』のR.ダニール方式(ネタバレにつき詳細は伏せます)なのかと思っていたのですが、どうなんでしょうね。 それともネオサイタマでは食材も「バイオなんとか」なので、エネルギーに変換してるのかなぁ。

『鋼鉄都市』はいいぞ……(SF×バディ×ミステリが好きな人はぜひ)

自力で到着したコトブキちゃんの情報収集能力&行動力がすごい。

さすがコトブキちゃんです。

◇◇

 ♯4

ウキヨポリスに到着したリンゴアメたち。コトブキもやや遅れて辿り着く。美しき女王・センダイユメコの統治するウキヨポリスには、初めての自由と、自由のための終わらない戦いがあった。一方……ネオサイタマには、ウキヨを執拗に狙うニンジャの影があった。

「遥かに良い。お前は活け造りのエビ・スシだ」

は?

ZBRガム(とは?)の噛みすぎですか?

「餅の剣」「太一と子」「Capote」「せマ」「ミントチャン」

広告のせいで頭が痛い。情報過剰社会、人はあふれかえる情報に脳の処理が追いつかずヘッドホンを装着し音楽に逃げるのであった。しかしそのときヘッドホンがWi-Fi経由で妨害放送にジャックされ人々は聞いた、悪魔の放送を

はっ 私はなにを

どちらにせよまともな探偵ではあるまい。

(マトモに接客してないピザ屋に居候する、マトモじゃないニンジャがそれをいうのか?)とつい思ってしまった。

シキベさんがサザンクラウドに狙われているのを結果的に邪魔する形となったニンジャスレイヤー。こういう、関係性が混線するドラマの作り方がうまいですよね、『ニンジャスレイヤー』。

ニンジャスレイヤーがサザンクラウドを睨んだ。「おれはその女に用がある。お前にはない。だから、お前には殺させない」

(1)おれはその女に用がある。

(2)お前にはない。

(3)だから、お前には殺させない

すっごくわかりやすい三段論法(使い方違うような気がしますがまあいいや)

フジキドさんを摂取したあとの常識的な会話、すごい……。まるでガリガリ君コンポタ味のあとに出されたふわふわかき氷のようです。(= 本当に? これ食べていいの? という気持ちになる)

サザンクラウドさんが撤退した直後に、今度はお久しぶりのガーランドさんが登場。えーと確かシックスゲイツ……だっけ……となった瞬間に地の文が解説してくれてホッとしました。やさしいね……。どうしてたまに優しくしてくれるの?

「久しいな。元気かと聞こうとしたが……実際ブザマな状態よな」
「お前の名は……」

ガーランドさんも優しい……だと?
あ、あの、どうしてそんなお友達みたいに話しかけてくれるの!? 

シキベさんの機転で逃げてしまいましたが、ガーランドさんが何を話そうとしていたのか、とても気になります。ソウカイヤとの話は、次回以降のエピソードに持ち越しでしょうか。気になります。

今日はここまで。
明日か明後日、また次の感想でお会いいたしましょう。おやすみなさい!


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次の感想はこちら。


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