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ニンジャスレイヤーをAoMシリーズから読む/S4_18「テンペスト・オブ・メイヘム」(中)

こんばんは。AoMシリーズから出戻りしました望月もなかです。
寒いですね。あと二週間で今年が終わるだなんて考えたくないです。二週間なんてほぼ一呼吸じゃないですか。

前回の感想はこちら。

【前提】望月のニンジャスレイヤー知識

・書籍第一部を3巻まで(中断)
 →6年経過(ほとんど内容を忘れる)
 →『スズメバチの黄色』読了
 →AoMシーズン1〜3読了+後、PLUS加入
 →AoMシーズン4実況+旧三部物理書籍12巻(今ここ)

◇◇◇

今回のエピソードはこちらです。シーズン4 第7話、その2。

シーズン4:「テンペスト・オブ・メイヘム」(中)

ネオサイタマを睥睨するカスミガセキ・ジグラット高層階の斜面にて、メイヘムのコブラ・カラテとニンジャスレイヤーの禍々しき炎は真正面からぶつかり合う。一方その頃、アヴァリスに占拠され緑の玉座と化したマルノウチ・スゴイタカイビルに、軍用ピザ配達員の女が侵入を試みていた…

 ♯4

「要は、今のが人間型のファッキング・シカだな」「だな。ネオサイタマは今後一生こうなのか?」「かもな。ハハハ! クソが」

名も知らぬNPCが私の心情を代弁してくれたので感謝をささげたい。ハハハ! クソが! 

『一応いっとくが、この作戦は、"だろう運転" だ。国際探偵とヤバイ級ハッカーの推測に基づいてる。(略)奴らのアテが外れる可能性もあるんだ。ヤバければ帰……』

コトブキちゃんに危険な作戦を無理強いしないタキさんから無限の善玉菌が摂取できる。

冷凍ピザを武力として駆使しながらシリアスの足りない潜入作戦を続けるコトブキ&タキ組にしか出せない空気があるんですよ……この二人の息ぴったり感だーい好き!!

廊下の壁を突き破り、緑の蔦がコトブキに襲いかかった!(略)盾めいて掲げられた冷凍ピザを一撃で粉々に砕き、返す触手が襲う!

ヤモトさんやフジキドさんやマスラダくんの前に触手が立ちはだかるとつい興奮してサイリウムを振っちゃうんですけど(振るな)、コトブキちゃんに襲い掛かる触手には反射的にサイリウムの電源切ってスン……ってなっちゃう。身勝手な個人的願望に過ぎないことはわかっていますが、コトブキちゃんにはそういう世界とまだ無縁でいてほしいのかも。だってコトブキちゃんはおそらく実年齢が一桁だから……せめてそのような試練を迎えるのであれば実年齢18歳越えたくらいからがいいなって……ところでもなかさんはなぜ急に危機的シチュエーションに対して嗜好を延々と語っているんですか?

『構うな! 先、急げ! 地下駐車場までまずは降りるんだ。いいな!?』

オッホホホホ突然の危機に焦ってコトブキちゃんをナビするタキさんからしか得られない感情がありますオホホホ

ピラミッド型の奇怪なフルメンポを装備した……『ニンジャナンデ!?』ニンジャである!

ゴールデンドーンさんといいエネアド社の服装規定どうなってるんですか? けしからん会社だな。規定に関して外部監査が必要なのでは?

先に進みたがるコトブキちゃんと、コトブキちゃんの身の安全を何より最優先にしたがるタキさんの会話にジタバタしてしまう!! ヒャオウ!!

コトブキちゃんと美少年ニンジャ、思いのほか早い再会! 相変わらずの手練れで危なげなく勝利、実にクールです。

「ドーモ。リバティです」
「マークスリー=サン!?」コトブキは叫んだ。

あの、もうちょっとなんというか、手心というか……

まあフードかぶってるだけなので正体を隠すも何もないですけど……コトブキちゃんにはぜひ、マークスリーちゃんに感情の丈をぶつけてがっつりブン殴ってほしいと思っていますのでブン殴りイベントに期待です!
この前は時間がなくて無理でしたけど、今から少しずつでも分かり合える時間がとれたらいいなあ。コトブキちゃんがなぜ怒りを燃やしているのかを理解できたところからが、マーくんの本当の新しい人生なんじゃないかと思うのです。

(インストラクションです!)コトブキが眼前にビデオを積む。

回想でコトブキちゃんが暴走してる。
これ、時系列的に、ネオサイタマが緑に覆われた直後、一時的にピザタキにマスラダが戻った短期間のエピソードっぽいですよね。時間的猶予もない中の集中的座禅だったでしょうに、それを押してまで付き合ってるマスラダくん、本当にコトブキちゃんに甘い。
ただ無根拠ではなさそうなところもマスラダっぽいですね。

コトブキ・ドーに実績と信頼があるから動いたんだと個人的には思います。

『愚かな! サソリ・ニンジャクランが偉大なるコブラを剽窃したのだ。混同すべからず』(略)(((儂は幾千幾万のイクサを経ておる。小僧! 儂にカラテを説くなど、ブッダに説法するが如し!)))

だから場外乱闘やめなよ大人げない!!!(笑)

ナラクちゃんの記憶とコトブキちゃんの予習、どちらも一応役に立ってるんですね。そんなこともあるんだなあ。

◇◇

 ♯5

稲妻の光に沿って大地が剝がれ、黄金立方体に吸い込まれていく。狩人を打ち破り作られるオリガミだけが、この異常事態を止められる……!ぶつかり合う飛び回し蹴りと蛇めいてしなる四肢、飛び散るジグラット表面の瓦礫粉塵! 01分解される市民たちを背に、決死の戦はいよいよ激しさを増していく!

(((悠長ここに極まれり! 呆れ果てたわ! やはり所詮は蛇! 長虫の卑屈!)))ナラク・ニンジャが燃え上がった。

こらこらこら! ナラクちゃん口喧嘩強すぎて笑っちゃう。でもちょっと大人げないんじゃないかな!!

((((略) マスラダ! この弱敵を完膚なきまでに叩き潰し、小骨一つ残すでないぞ!)))「黙れナラク!」

ほら~! うるさいって孫にも怒られたじゃん!

コトブキ・ドーのチェーンパンチが強敵に「入る」たびに興奮してしまいます。コトブキちゃんの日々の鍛錬は無駄じゃないんだ……そう、マスラダが身をもって私たちに示し続けてくれている!

メイヘムは更なるリインカーネイションを始めた。一方、ニンジャスレイヤーは裂けた腕の肉と装束を燃やし剥がしながら、血と炎でその剥離を埋め合わせ、そのまま殴りつけた。ゆえに一瞬早い!

メイヘムがリインカーネイション(脱皮)に要する一瞬の間でマスラダにカラテを叩き込まれてしまったの、まさにナラクちゃんの大人げない罵倒

(((イクサとは一瞬の嵐也。もたもたと脱皮しておる間に百度はその首を刎ねてやるわ。))

の通りだったのに天を仰いでしまう。総帥元気出して。総帥は悪くない。

(ナンデ? ナンデ、私を食べてくれないの? カラテが足りないから……?)(……違う。この退廃の都に、私もまた、毒されていた。毎夜おまえを愛するうち、私はおまえを殺すことができなくなっていた)

つ、つよすぎる。
メイヘム×デンチがつよすぎる、薄い本の爆誕が望まれる。
この数行だけで終わらせてしまうにはあまりにも惜しい……!

「無限にイクサを制し、以てヌンジャに至る」

ヌンジャなんていません。

いや~良いイクサでしたね……。メイヘムさん強かった。両者一歩も譲らぬ堂々としたカラテの応酬、実に見ごたえがありました。面白かった!

◇◇

 ♯6

急速降下の凄まじい回転踵落としにて首を刎ねられ、狩人メイヘムは爆発四散した。勢いで足場は崩落、ニンジャスレイヤーはメイヘムの爆発四散痕とともにカスミガセキ・ジグラットの底へと落下していく。遠ざかる視線の先に形成される赤黒のオリガミ……ここからがグラフィティアーティストのザナドゥ、一世一代の正念場である!

『今こそ、セプク・オブ・ハラキリを用いる時!』

うるさいよ。好機じゃありませんが……他人に切腹させようとするな。そういうのは自分のおなかでやりなさい。

寝ブッダ像がアルカイックに見下ろしている……。

ヒ~~~~~~寝ブッダ像!(悲鳴)
第四部予告公開から六年、もはや嘘予告なのかと思われていたあのシーンがついに近づいてきた予感にこの辺りは実況中もひたすらハラハラしておりました。

予告全文はこちら

「待ってください。危険だ」「タッチしないでください!」コトブキは邪険に振り払った。「行きがかり上、行動を共にしているだけですよ?」

下心なく本当に危険だから制止したのにお触り扱いされちゃうマークスリーくんかわいそう。でもまあコトブキちゃんからしたら、一方的な求愛ののちさらなる勘違いラブレターを送ってきた言い訳がましい男なので、気安いボディタッチをキツめにはねのけられても仕方がないといわれれば、それはそう。本当にそう。人造人間はままならない!

茶器は降り注いだ光の波動と同期しているかのように、内なる光を明滅させながら、ガタガタと揺れていた。茶器の表面には「ヒラグモ」と書かれていた。

やっていいことと悪いことがあるんじゃないですか?

まあ今さらといえば今さらですが……岡山県の北に島根はないし岡山県に標高2000m級の山もないし埼玉の北に中国地方もないけれども……

「さてはセトのしわざ! わたし達がここに来たのは、まさに企みが実行されたタイミングだったのです! 今すぐ破壊せねば!」
コトブキは拳を振り上げた。

いくらなんでも脳筋すぎる!
マーくん頑張って。乗馬が得意というのならば、どうにかしてこの暴れ馬さんの手綱をつかんでおいて。怖すぎる!

「ええ。茶器。私も今、形而上の同じものを見ている。貴方が目にしている茶器のIPを。それを破壊してはダメよ。少なくとも今はまだ……!」

茶器にIPなどありませんが?

一方その頃、リモート石碑会議で総帥が泣きわめいていた。

以前はこう言っていたのにこの狂乱っぷり、涙を禁じ得ません。
総帥元気出して……泣かないで…

『よさぬか。誇り高きダークカラテエンパイアの真のニンジャたる者が!』ケイムショが睨んだ。

ケイムショさんにだけは言われたくないが!? 何が誇り高きですか娘が負けたとたん全力で横入りしてきた人にだけは言われたくないですよ!

『ギギギギ……馬鹿正直に遊戯にのめりこみ、駒に過ぎぬ狩人にのめりこみ。実にくだらぬぞ、アイ……』KRAASH! シャン・ロアの石碑が破壊された。

あーあ、泣き喚いている子に正論ぶつけるから。そんなんだからケイトーにもサツバツナイトにもつけ込まれるんだぞ。ムカデさんは今も昔もそういうところがダメ。

セト達がアイアンコブラの癇癪に付き合っている間に、彼女はステルスの帳を更に強固にする事に成功していた。コードが01の鎖となって連なり、デーモンに絡みつく。ギャラルホルンは口の端を歪める。

うううう絶対ケイトー気づいてるでしょナンシーさんに! 何を企んでいるんだ。何で見逃しているんだ。セトの裏をかこうとしていることはわかるけれども、その先の目的が見えないよ。YotHを手に入れたりしているあたりはカツ・ワンソーへの叛意を感じなくもないんですけど……どうなんでしょう。

ザヴ&キーの冒険を読み返すとヒントがあったりするのかな。

ザナドゥくんの前に立ちはだかる、感情重めの雅なニンジャ!

「……そこまでだ」霞む壁を易易と突き抜け、入ってきたのは、一匹のコヨーテだった。

現れた元カレ!!

「今はそなたと遊ぶ時ではない」「違うね。今が遊ぶ時なんだ」痩せた男、フィルギアは答え、シナリイに近づいた。そして断固、彼の手首を掴んだ。

観測班!!手首を掴んだ瞬間の湿度って計測できてる!?? なんだと!!メーターを……メーターを振り切っている!? そんなばかな!!!

「クウッ……!?」シナリイは表情を曇らせた。慣れぬ様子だった。

フィルギアは逆の手でシナリイの肩を掴み、抑え込んだ。

ヒーーー!!!
慣れない強引な接触に表情を曇らせ……肩を掴み…キスでもするんですか!?

しません、落ち着け。

これが落ち着いていられるか!!!!

ザナドゥくんも困っちゃうじゃないですかこんなR-18動画を突然目の前で繰り広げられてどうしろっていうんですか。ちなみに読み比べたらTwitter連載版の描写に対してnoteでは顔近ノーカット版になっており変な悲鳴が出ました。

◆Twitter版◆

◇note版◇

「クウッ……!?」シナリイは表情を曇らせた。慣れぬ様子だった。「どうだ。不粋だろ?」フィルギアは逆の手でシナリイの肩を掴み、抑え込んだ。「街も、俺も、不粋だぜ。雅なお前の出る幕じゃねえんだよな……」
「離しなさい! 我が力はそなたを容易く滅ぼす事ができるのですよ……!」「じゃあ、やってみるか?」「おのれ……!」「オイ、お前!」フィルギアがザナドゥを見た。「進めろ。いいぜ」

マルノウチ・スゴイタカイビルでもカスミガセキ・ジグラットでも全面モザイク展開だなんて、ネオサイタマの風紀はどうなっているんですか!! 風紀紊乱罪でキモン出動させた方がいいんじゃないんですか!?!?

しかし今、キンカク・テンプルの光の下で、ザナドゥは万能感に衝き動かされていた。「イヤーッ!」両手を打ち振ると、色の風が飛び出し、輝きながら流れた。雲。天の川。空の魚たち。輝く枝。枝に吊るされたネオン看板!

ザナドゥくんのジツが進化してる!
すごいすごい!!
ジョジョ四部の康一くんもですが、優しい男の、戦闘には使いようがないと思われていたジツが生き生きと開花していく瞬間にはこう、たまらないカタルシスがあるんですよね。

今回はここまで。
年内にはAoM最新話まで感想追いつけそうですね。
ではでは、また次回の感想でお会いいたしましょう〜!

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次の感想はこちら。


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