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ニンジャスレイヤーを第4部から読みはじめる/シーズン2_8「ポッシブル・ドミネイション」(後)

出戻り初心者ヘッズの望月もなかです。こんばんは! 
ニンジャスレイヤーTwitter連載10周年おめでとうございます! まだまだ続いていってほしいですね。

前回の感想はこちらです。

【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識

・6年前に書籍第一部を3巻まで読んだところで中断。だいぶ忘れてます。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・2019年11月~2020年3月にかけてAoMシーズン1を読了。
・実況は一度だけ参加しました(20年2月の3部野球回再放送)。

【前提2】感想の方針

・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の前知識はあえて入れないようにしています。よって、単語がわからずよく混乱していますがそっと見守っていただければ幸いです。

◇◇◇

今回のエピソードはこちらです!

シーズン2「ポッシブル・ドミネイション」(後)

スケベ・ドミネイターの攻撃! タキは通信切断する前に、間一髪、コトブキへIP情報を託していた。コトブキは少女ゾーイを連れてシトカの街を足早に歩く。「わたしが過冬のUNIXデッキに直結して、破壊します」「アタシもコトブキ=サン守るよ」「お願いします!」。GO,GO,girls,サーチ&デストロイ!

♯4

過冬のフィットネスジム、なんかいろいろ描写がつらい。

神棚と「心の太郎、身体」というショドーが飾られている。

はい。

「股裂いて!ガマン!」「ワン・ツー!」「戻してプランク!ガマン!」「ワン・ツー!」

股を裂くのか。開くじゃなくて。……はい。

等間隔に並んだトレッドミルの上で、スモトリ達が時速約20キロのスプリントを行っている。チェストプレスにもスモトリ達が並ぶ。そして縄跳びを繰り返すスモトリ達。

絵面が……ちょっと泣きそう。
単体での登場なら流せるスモトリも、小道具を伴ったり集団で現れたりするとまだ適応できずにうろたえてしまいますね……


「閃きました!ゾーイ=サン、どうぞ」コトブキは跪いた。「肩車です」「ナンデ?」「あれを。天井の蓋、あれはダクト的なものですよね。あそこに侵入するのです」「嫌だよ!」

かたぐるまだ! カワイイ!!!

めちゃくちゃKAWAIIじゃありませんか。天使と天使の肩車。スモトリでくらくらしていた頭が正気を取り戻してきました! はーカワイイ。吸いこむ酸素濃度が濃い! 空気が美味しい!

潜入には成功したが、気づかれてしまったコトブキちゃんたち。

サキュバスさんのコトブキちゃん評うれしいです。

ウキヨは油断ならぬ種族である。一見華奢で美しいが、危険な牙と凶暴さを秘めている。しかもこのウキヨは明らかに物騒な場数を踏んでいる者の動きだった。

ここね!

コトブキちゃんは外の世界に出てから戦い始めたので、「明らかに物騒な場数を踏んでいる」=「ピザタキの一員として戦ってきた日々が、目に見えるほど積み重なっている」ってことでもあるんですよね。なんだか嬉しくなってしまいます。ん~ピザタキ出向社員ッ!

サイベリオンはLANドレッドヘアーの幾筋かを引き抜き、後ろ手に縛った。

さらっと書かれてるので読み流しそうになってから(えっ)ってブレーキかかった。LANドレッドヘアーの意外な使い道だ……ワオ……いやなにこれ? 当たり前みたいに書かないでほしい。

ニンジャスレイヤーの動きが、前半ではタキのピンチに駆けつけ、後半ではコトブキのピンチに駆けつけ……という流れになってますね。このエピソード、(マスラダの本心が行動に表れてるー!)って感じでピザタキ好きにはたまらない構成でした。口も態度もそっけないくせして、ピザタキのことになるとホント最速で動くよねコイツコイツ! 体は正直だな!!!


♯5

タキの情報を無駄にはしない。ゾーイとともに過冬のアジトへ侵入を試みたコトブキは、ニンジャ2人を相手に苦戦を強いられる。その時、破砕音が轟き天井が割れた……「Wasshoi!」瓦礫とともに、ニンジャスレイヤーが降ってきた!

天井から降ってきた赤黒のニンジャが、コトブキちゃんを守って戦う展開。2人が出会ったシーズン1『サンズ・オブ・ケオス』のリフレインのようです。(この先、どんどん床を割って下の階まで行って戦う流れも似てますよね)

ZZZTOOM……!「……」着地したニンジャスレイヤーはカラテを構えた。「エッ?」声をあげて振り返ったのは、淡いオレンジの髪の美しい女だった。この階の住人?ここは廃墟ではなかったか?(『サンズ・オブ・ケオス』♯3)

あの頃は、コトブキちゃんとこんなに強い信頼で結ばれるようになるなんて想像もしていませんでしたよ。良いですね。フヘヘ。ところで『サンズ・オブ・ケオス』読み返したら、戦い終わって立ち去ろうとしたマスラダがちらっと振り返るとじっと微笑んで見送ってるので(なんだあの女……)みたいに目を逸らすシーンがあってニヤニヤしました。可愛いね。

コトブキは何らかの打開策をもって動いている。ゆえにニンジャの注意を引かねば。

開口一番「サツガイを知っているか」するマイペースカイくんですが、そのくせコトブキちゃんの動きはちゃんと見てるんだよなコヤツ……。頬が緩んでしまうな。チーム・ピザタキ、明らかにシーズン1に比べて連携とれてますよね。いいね。感慨深いです!

「これは明らかに危険ですね」コトブキは墓石を避けた。横を通り抜けようとするだけで、スケベが微細なキューブ状の感覚器を伸ばしてコトブキを捕らえようとした。

スケベが感覚器を伸ばしてコトブキちゃんを……卑猥の気配だ……。(なぜソースカツ丼?)

マスラダくんのフェチズムを探ろうとしていろんな格好を見せてくるサキュバス氏めちゃくちゃ面白い。なんだこれw

サキュバスの姿はこうしている間もその姿を定めず、パリパリとノイズを散らし、チアリーダーホットなインストラクターになったかと思えば、男性ストリッパー濡れたサラリマンフットボール選手などの姿も行き来した。「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは攻撃をかける! 21
その時の彼は上半身裸の水兵だった。「もっとも、お前は慣れる前に死んでしまうが……」その時はホルスタイン・コス・プレイ女性の姿だった。

全部だめらしい。残念です。マスラダくんの好みはわからなかったね。

「見られたくないものをこそ見たい。それが人のサガだな」彼は呟き、テープを引きちぎった。「……?」引きちぎったそばから新たな銀のテープが生じ、そこを塞いだ。彼は舌打ちした。「何だ、これは」「俺だ」

ウワーーーーーーーーーーーッ!!
シルバーキー氏の銀テープスゴイ!!!!

え~っシルバーキー氏めちゃくちゃカッコいいじゃないですか!!? AoMで登場して以後はどうしてもヒロインっぽい立ち位置が多かったシルバーキー氏ですが、もしかしてコトダマ空間の戦闘にかけては右に出る者はいない的な人なのかな!? ヒューッ! カッコイイカッコイイ!!


♯6

コトダマ空間に捉われたニンジャスレイヤーだったが、シルバーキーの加勢により現実世界に復帰! サキュバスの隙をかいくぐり、コトブキが過冬の監視システムをオフに! この機を逃さず攻めよ攻めよ、ニンジャスレイヤー!

「ヌウーッ!」ニンジャスレイヤーは耐える。問題は己のみではない。ここで一人を相手に手こずれば、サキュバスがコトブキを殺すのだ!

マスラダの戦いが「己ひとりのイクサ」じゃなくなってるのこれ……ねえこれ……。コトブキちゃんの命運をも背負って戦うマスラダ……!! (噛みしめてコーヒーを飲みほしてマグカップを机にゆっくりと置く)

盛り上がっていたのですが、床をぶち破って各階のなんか……なんかその……「シューシュシュ!」「シューシュシュシュ!」とか「ド……ドッソイ!」「ハッキヨーホ!」とか、そういうのに、順番に襲われ撃退していくところで……心が無になった…………。

どうにか決着をみたニンジャスレイヤー達の戦い。

一方、ソウカイヤと過冬の睨み合いはまだ終わりません。
インシネレイトさん口は達者だけど、若さからかやられ役になっちゃってる感じあるのでそろそろ一発決めてほしいです。

オーガフィストは大声で遮り、拳をバキバキと鳴らした。「ネオサイタマのガキどもは眠たい事ぬかしおるの!」居並ぶニンジャ達の殺気が膨れ上がった。「真偽なんぞどうでもいい。ワシは"そういう事に決めて、それで納得した"。十分じゃろうが」もはや彼は笑顔。殺しの顔だ。46

オーガフィスト氏の貫禄がすごい。ヤクザ歴が長そう。
最終的にはサヨナラしそうですが、こういう敵役の人けっこう好きです。


♯7

ソウカイ・シックスゲイツvs過冬のニンジャとクローンヤクザ! ニンジャスレイヤーを「ソウカイヤの鉄砲玉」と決めつけた過冬は、報復と称して決闘を破棄、クローンヤクザを動員しソウカイヤを包囲した。闇の中、両者は火花を散らす。


オーガフィストさん、明らかに場数を踏んでる。若造には決してできない肝の据わった戦い方です。いぶし銀です。


そのとき地中から生えた手が彼女の足首を掴んだ。ブラックソイルのドトン・ジツである!「グフフ……!」

あっ土遁の術も出てきた! まるで忍者小説を読んでいるみたいですね!

「ヌウーッ……!」「姉御ォ!」乱れ髪を炎そのもののように逆立て、インシネレイトは目を白熱させながら突き進む!伊達メガネ融解!両手には五発目、六発目のファイアボールが育つ!「俺がビッと守ってみせますからよォ!任せたってくださいやァ!」

インシネレイトさんがやられ役を返上した! いいよいいよ~。がんばれ~!(コイツちょっとヴァニティさんに気があるのか? とたまに思ってしまう、妙に絡むよね)

とはいえ多勢に無勢、状況は厳しそうです。あの強いサイグナスさんも来てしまいましたし……サイグナスさん相変わらずかっこいいな。

「心配すんな」スーサイドはサイグナスを真っすぐ見た。「目を閉じるだけでキッチリ浮かぶぜ。高精細だ。……だからやるんだよ」二者は瞬き一つせず、睨み合う。スーサイドはもう一度言った。「……だから、やるんだよ」 

戦争のバランスを自在に操るスーサイドさん。本気になった大人の男だ。すごい。といいますか、かつて膝を屈するしかなかったソウカイ・シックスゲイツのニンジャに対して「俺が助けてやらねェとダメか」って真正面から言えるのが熱いですね。デカい男になった……いやごめんなさいあんまり第一部の記憶はないんですけど……でも確かイキッた彼が、シックスゲイツのニンジャさんにボコボコにされてた気がする。十年の時を経て、得たもの以上に失ったものもたくさんあって、それでもここまで来たんだなあ。今ヤモトさんの前に立ったら、どんな顔でどんな言葉を交わすんだろうなあ。

クローザー氏また出てきた。誰だね君は。

通信復帰したピザタキ! めでたい!

『ア?ああ、つまりだ!これの納入先はよっぽど覆い隠されてッからよ、どっかアラスカの外の、まあメガコーポの管理なのかとも思ったが、違うんだな。近いぜ!どこだと思う?……あ、そういうのはいいか。不自然な積み荷の移送先はエッジカム火山だ』 

「……あ、そういうのはいいか。」があまりにも好きすぎて悶えまくってしまう。タキさんのマスラダ理解度が上がってるのが如実にわかって、はちゃめちゃに興奮する……。ウワアア……。

「海を隔てています」「火山への行き方は?」ニンジャスレイヤーが尋ねた。

マスラダくん、タキが調べればこの世にわからないことなんてない、って思ってるとこない?(タキにもわからないなら誰に聞いてもわからない、行動あるのみと判断する、というか)(GOOD.VERY GOOD.)

「コトブキ」ニンジャスレイヤーはコトブキを見た。「は、はい!」「ゾーイを頼む。お前たちの事は必ず逃がす」彼は重々しく言った。「奴はおれが倒す」

………………(へんじがない ただのしかばねのようだ)


しばらくおまちください


はぁぁ…………あああ……。あのマスラダが……「お前たちのことは必ず逃がす」ってマスラダが……ウワアアアアアア……な、なんか、ずっと己ひとりのために戦っていたマスラダが、ゾーイちゃんを親元に帰すという目的とピザタキ再会が同時多発的に絡み合った結果、こう、あの、語彙が、無理、元々持っていたマスラダの性質が引きずり出されてニンジャスレイヤーと融合して第二段階に進んでいるというか、まさにシーズン2の新たなるニンジャスレイヤーの活躍ですねこれは!!!!

もうこれ以上理性的な言葉で感情をまとめられる気がしない、ここで終わります!!

また次回の感想でお会いいたしましょう! 今夜は祝杯だ!!

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次の感想はこちら。


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