ニンジャスレイヤーを第4部-AoM-から読みはじめる/サブストーリーS3_2「ヘラルド・オブ・メイヘム」
こんばんは、AoMシリーズから出戻りしました望月もなかです。
毎年2月22日にはニンジャ創作&DIYイベントがあると知って、そういえば書きたいお話あるな~とこねこねしていたのですが、推しのイベントが……来た…………。なんでアイドル育成ゲームなのに私の推しは仕事を干されたり「薄汚れた活動(物理)」をしている……アイドルをしてくれ……バイオレンスするな……。
というわけで、話の内容次第ではしばらく復帰できないくらいのダメージを食らう可能性があるため(前回はニンジャを1か月半休みました)、とりあえず今のうちに感想だけでも書けるだけ書いておきます。
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前回の感想はこちら。
【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識
・7年前に書籍第一部を3巻まで読んだところで中断。だいぶ忘れてます。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・2019年11月~2020年3月にかけてAoMシーズン1を読了。
・2020年5月~10月にかけてAoMシーズン2を読了。
・2021年11月~2021年1月にかけてAoMシーズン3を読了。
・2020年2月の第3部野球回再放送は読みました。
【↓NEW↓】
・2021年1月にニンジャスレイヤーPLUS加入(あまり読めてません)
・シーズン4からはTwitter連載分をリアルタイムで追ってます。
【前提2】感想の方針
・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の知識はあえて入れないようにしています。情報を与えずそっと見守っていただければ幸いです。
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今回のエピソードはこちらです。
前回同様、無料で読めるオープン記事。PLUS入らなくても読めます。
ヘラルド・オブ・メイヘム ♯1
ヘラルド・オブ・メイヘム ♯2
ヘラルド・オブ・メイヘム ♯3
サブストーリー:シーズン3「ヘラルド・オブ・メイヘム」
虚無的な女傭兵・デズデモーナに拾われたヘラルドは、成り行きでUCA傭兵部隊の一員となった。隊の面々に紹介された彼は、驚きに目をみはる。ザイバツ右将軍・ニーズヘグが、青い光を瞳に宿し、ヘラルドに殺気を向けていた。
♯1
ヌーテック社のネーミングセンスが比較的普通で安心する。
「愚かな女だ」
「フン、貴様が言うか。他にネザーキョウ入り出来るアテもあるまいに」
デズデモーナさんの正しさが刃となってヘラルドくんを串刺しにする。痛い。
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ニーズヘグさんって確か、『ナラク・ウィズイン』でお会いする前は……AoMだとシーズン1『ソウカイ・シンジケート♯2』でチラッと登場したきりでしたよね。なかなか油断のならない強敵だなという印象だけはありました。それにしても称号が凄まじい。「グランドマスター」とか「右将軍」とか、あの曲者ぞろいのキョート城の中でもかなり上の方にいたニンジャさんなんですね。
つまり、そのニーズヘグさんとほぼ互角にやりあっていたヴァニティ姐さんもかなりの手練れだったということになるのかな。そいえば最近ヴァニティの姐御あまり見てないですね。シーズン4はネオサイタマが舞台なので、ソウカイヤの面々にも再登場してほしいな〜と思ったりしてます。ネオサイタマに迫る脅威に立ち塞がるキモンと、なし崩しに共闘するソウカイニンジャのタッグバトルとかめちゃくちゃ見たいですね。
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ヌケニンしたと息巻くわりにニーズヘグさんには敬語になっちゃうヘラルドくんがかわいい。ちょろい。ニンジャスレイヤーという宿敵とか言ってますけどマスラダくんは君のこと(やけに絡んでくる黒いの)くらいにしか思ってないという現実がね。つらいね。
「何故私を捨て置くのか? 私は……」
「阻むなと言うたり、かといえば追うて来る。ようわからん奴じゃ」
ほんとだよ。めんどくさい子だな。おばかさんでかわいいね。
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ヘラルドくんから見たデズデモーナさんが「肉欲に溺れている」という一文に、(まさかヘラルドくん……既に彼女と…)と不安になってしまいました。
とはいえ卒業して大人になっていたら(婉曲表現)、ハリマ離宮であんな風にメソメソ泣いたりしないですよね。まだだな、という結論に達した。多分まだだと思う。
※補足※
……と思っていましたがコメントいただいて読み返したら♯1で
デズデモーナはヘラルドに顔を寄せ、耳打ちしながら、ひそかに甘噛みした。「イクサの内容でも私を満足させられるか見せてみろ、ファックボーイ(略)」
とありました。おそらく「済」ですねこれは。
ってことは、身体は大人なのに、よりにもよって迷惑かけた相手の前で「わかんないよぉ」って泣いちゃったんですか……こりゃダメだ度が5割増に……
♯2
「ニーベルング作戦」。城塞都市トオヤマを急襲、五重塔を破壊し、もって邪龍オオカゲの脅威を払う。作戦にはザイバツ右将軍ニーズヘグも加わっている。戦の前の高揚……ヘラルドは過去を強いて振り払う。ニンジャスレイヤーを殺さぬかぎり、彼の使命は果たされない……
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全てが繋がり、彼の中で筋が通った。つまり、奴はギンカクを必ず目指す! 必ず!
「彼の中で」って表現を入れるところ、悪意があるぞ!w(でも実際そうですからね)(フォローできない)
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降下の場面が好きです。
ガゴーン! 足下、キャリアーの底が開き、空気が吹き抜けた。固定デバイスがヘラルド達を解放し、彼らは空中に投げ出された!
空に投げ出されてから急襲に至る一連の描写、めちゃくちゃにカッコいいです! 戦闘を見てると、ヘラルドくんも別に弱いわけじゃないんですけどね……何がダメなんだろうな、心構えかな……。
「ハハハ。お前、随分イイぞ」
デズデモーナはほとんど晴れやかに言った。
「私の背中を預けるに足る男だ。認めてやる」
た、たいへんだ。ヘラルドくんの貞操があぶない。
この期に及んで優先すべきは作戦の完遂! とか考えちゃうヘラルドくん、真面目だな〜って思う。面倒くさい子だけどそういうところが憎めないんですよね。
ニーズヘグさん(特に苦戦していない)を見て咄嗟に援護衝動に駆られるところなんかも、こう、合理性のない……かといって感情論でもない、「こういう相手にはこうすべき」的な、使命感で行動してきたヘラルドくんらしさがあるなあと。
ヘラルドくん、権威に弱そうですよね。ひょっとしてマスラダくんがもうちょっと見た目歳上だったり、物腰が丁寧だったり、余裕や威厳のある佇まいだったらヘラルドくんもここまで発狂しなかったのでは?と感じてしまう。意外とそうかもしれませんね。マスラダくん、若造だし態度悪いし余裕はないし孤児院育ちピザ屋住まいの気狂い庶民だから……マスラダ・カイはそこがいいんだよ!! ヘラルドくんと絶望的に相性が悪いだけでマスラダが悪いわけではないッ!! ……まあどのみちマスラダにどうこうできる問題ではないので逆恨みの八つ当たりであることに変わりないのですが。もうただただ巡り合わせが悪かったとしか言えない……。
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デズデモーナさんはこの戦が終わったら確実にヘラルドくんをお持ち帰りして食べていたと思いますが、その展開が見られないことを惜しく思うくらいにはいい女でした。
こんなに短いエピソードで、ここまで一人の女ニンジャを読者に印象づけてくるの本当にすごいです。
♯3
撤退を許さぬ太刀筋が、遥か彼方からUCA部隊を両断する。命を拾ったヘラルドは、己を庇った女の生首を抱いて戸惑う。ゲニンの攻撃は待ってはくれない、彼は走らねばならない。死ぬわけにはいかない。だが、なぜ。己に問うても答えは出ぬ。ニンジャスレイヤーへの呪詛だけが、泥まみれのヘラルドを突き動かす。
◆
「猪口才!」
タイクーンは言い放った。彼はオオカゲの鬣を撫で、そして言った。
「UCA猪口才也!(略)」
猪口才!じゃね〜んですよ、タイクーンさんよぉ……息子と話をしろ。
◆
死ぬわけにはゆかぬ。自分には使命がある……ニンジャスレイヤーを殺すという使命が!
使命、使命とおっしゃいましたか。
しめい 【使命】
①使者として命ぜられた命令・任務。「━を帯びる」
②与えられた重大な任務。天職。
(スーパー大辞林)
だそうですよ。ヘラルドくんどう思う?
少なくとも用水路の流れが速かったのは明らかにマスラダくんのせいじゃないからね……。
ヘラルドくん、「惰弱」呪文の代わりに「ニンジャスレイヤー」っていう呪文を使用しているのでは? ネザーキョウにはそういう磁場でもあるんですか。
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「おう。あの女か」
いつの間にかニーズヘグはヘラルドのすぐ傍に立っていた。
「左様な仲か」
興奮してしまった。
概念的には完全に「最初の女」なんですよねデズデモーナさん。ヘラルドくんにとっての "You know nothing, Jon Snow"(『氷と炎の歌』)概念じゃないですかコレ……。
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ここから『ナラク・ウィズイン ♯3』に続くんですね。なるほどなるほど、つながりました。
しかしタイトルの「メイヘム」、第4部で出てきたニンジャのメイヘムさんのことかと思っていましたが、単に言葉通りの意味でしたね。関係あるのかと思って慌てて読んだのですが違った。
mayhem
1大混乱, 騒乱; 傷害[破壊]行為.
2[法]身体傷害罪.
これかな。
ともあれヘラルドくんの道行を知ることができて楽しかったです。中二病メディカルキットに拾ってもらったヘラルドくんに、この先どんな出会いが待っているんでしょうか。またマスラダくんと道が交わる日は来るのでしょうか。
再登場が楽しみですね。
◇
今回はここまで!
次回は今度こそプレシーズン4の感想です。推しのイベント前に間に合えば…日曜日の夕方までに書きたい…!
ではでは、また次の感想でお会いいたしましょう!
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次の感想はこちら。
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