ニンジャスレイヤーを第4部から読みはじめる／シーズン２_１７「ドラゴン・インストラクション」（後）

出戻り初心者ヘッズの望月もなかです、こんばんは。
三分割の後編です。戦闘描写がキレッキレで読み応えのあるエピソードでした！ 面白かった！

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前回の感想はこちらです。

【前提１】望月のニンジャスレイヤー知識

・６年前に書籍第一部を３巻まで読んだところで中断。だいぶ忘れてます。
・２０１９年８月に『スズメバチの黄色』読了。
・２０１９年１１月～２０２０年３月にかけてＡｏＭシーズン１を読了。
・実況は一度だけ参加しました（２０年２月の３部野球回再放送）。

【前提２】感想の方針

・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の前知識はあえて入れないようにしています。よって、単語がわからずよく混乱していますがそっと見守っていただければ幸いです。

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今回のエピソードはこちらです。

シーズン２「ドラゴン・インストラクション」（後）

サツバツナイトｖｓサイグナス、ニンジャレイヤーｖｓカークィウス！　敵は各々ブンシンめいたジツを用い、巧みなカラテで翻弄する。サツバツナイトに授けられたインストラクションの数々は、ニンジャスレイヤーのカラテを新たな次元へ引き上げることができるのか！？

♯６

その瞬間、桟敷の庭の上空には、赤黒と黒橙、二色の火花が天高く噴き上がった。海上、「一番美しいお前」号の船長オールドストーンは、卓越したニンジャ視力によって、確かにそれを見届けた……。

ここいいですよね。
敵が爆発四散した瞬間、ぐっと引いた遠景（オールドストーンの視点）を挿入してくるところ、カメラワークがはちゃめちゃに巧いな～！

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爆発四散させたはずのカークィウスが、鸚鵡から変化し何度でも立ちはだかる。いつの間にやら多対一！

(((このジツは……ヌウウ……ジョルリの亜種か？)))ナラクが戸惑う。

戸惑ってるナラクちゃん。めずらしいですね。

(((だが、ジツの原理などどうでもよし。とにかく要はこれを殺しても次がある事を想定して戦えい！)))

「どうでもよし」とか「とにかく要は」とか言い訳っぽくて笑う。なんといいますか、(((わからない儂悪くないもん)))感がみなぎっていますね。かわいいね。

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サイグナスさんの分身術を駆使した戦い方は今日もスマート！　油断も隙も見せないのでカッコイイです！

「サツバツナイトは～焦り始めていた。」でさすがのフジキドさんもピンチか……と思ったら

なんとかサイグナスを押し返し、加勢をせねば！

「マスラダくんが心配だから加勢したくて焦ってる」って続いたので（余裕ありますねェ～ッ！？）ってなった。これで弱体化して万全じゃないっていうんだから……まったくもう。フジキドさんさすがです。

（そういえば、いまだに弱体化してるってことは、ブラドおじいちゃん「カラテで返す」って言ったのに返してくれてないんですね。吸血後ひとりで無双した、とかなら返したことになるでしょうが、結局デミ太陽球の破壊もサツバツナイト案件でしたし……よく考えたら献血した分のカラテ、ぜんぜん返してもらってなくない？ 返済エピソードに期待ですね）

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第三のインストラクション！ ニンジャソウルを感じ取れ！

カラテ質量保存則上で考えても、それほどまでの力を無尽蔵に用いる事ができるとは考えられない。

カラテ質量保存則……。

はい。

気を取り直して。

インストラクションをきっかけにフジキドさんの記憶を引きずり出し、要点を掴み、躊躇なく腕を火にくべ、火中の栗を一回で拾ってしまうマスラダ！さすがです。

「貴様のジツは大体わかった」

「大体わかった」きたーーーー！！　盛り上がってきましたね！　がんばれがんばれ！

わからないなりに難しい問題集をこつこつやってたマスラダくん、フジキド先生がいくつか公式を教えてくれたら途端に倍速で応用問題まで解き終えてしまう天才生徒みがありますね。そして真面目なフジキド先生は（生徒に教わるとは……俺もまだまだだ）などと反省し始めるのである。

ニンジャスレイヤーの叫びは彼の顔面を真正面から殴りつけた。まだまだだ……常に、まだまだなのだ！

「常にまだまだ」。この発想がもうすでに真面目だしフジキドさんたる所以だな～と感じました。いつまでもその姿勢で生きているから、彼はどこまでも止まらずに歩き続けてしまうんでしょうね。どこまで行くんだろう……宇宙までかな……あっでも月を割ったんでしたっけ、だったらもう行ったのか…そうか…………

サイグナスさんの攻撃を敢えて受け、一瞬の機を捉えての強力な反撃！ いや～強いです、ほんとうに強い。こんなに強いのに万全じゃないんですか……。こわい……。

♯７

（あらすじ）フジキドさんが強すぎて怖い。

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とはいえ、サイグナスさんも強敵です。重いダメージを受けても態勢をすぐに立て直すところ、過信を自省しつつも心を固くし戦闘から目を逸らさないところ、心身ともに強いことがよくわかります。かっこいいな。

その奥に広がるのは深淵。禁忌と闇の領域のとば口である。

ここの表現すごい！

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蹴り回りながらサツバツナイトは直上へ徐々に浮き上がってゆく！回転から繰り出される無数の蹴りは中心点に真空を生み出し、そこへ空気が再び流れ込んで上昇気流を発生！

無数の蹴りが？　真空を！？

……真空を生み出すのです？

いわばカラテ反重力！これがチャドー奥義！タツマキケンだ！

カラテ反重力……？　タツマキケン……？？　カガミ・ビラキもたいがいよくわかりませんでしたが、タツマキケンもよく……よくわからない。すごいことはわかる。戦いがすごいことは、わかります。わかるけどわからない……。そして謎のアラバマ落としがまた私を混乱の渦に……。

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（見事）サイグナスは呻いた。（ザルニーツァ＝サン。お前は……）そして、爆発四散した。「サヨナラ！」

ああああ～～～～～！！！

サイグナスさん爆発四散しちゃった……。悲しい、思った以上に心が寒くなっている、これが推しニンジャが死んだときにしか味わえない感情なのか。スノーマン氏と同様に今わの際にザルニーツァさんを案じているのも泣いちゃうんですけど。「お前は……」のあと何を言おうとしたのかな。ガーランドさんがザルニーツァの命を狙っていることは知っていますが、できれば彼女には父の影から抜け出て、第二の人生を送ってほしいです。

しかしサイグナスさんが負けることは充分予想していたのに、驚くほどしょんぼりしてしまっている。そんな自分にもびっくりですよ。私、思っていた以上にサイグナスさんのこと好きだったみたいです。はぁ……追悼。

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フジキドさん、またマスラダくんのこと見てる……。心配で加勢したいけど今はかえって邪魔かな……みたいに悩んでて、本当にまじめだね……ちょっと休んでてもいいと思います。

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「おれはやる」ニンジャスレイヤーはカークィウスを真っすぐ見据え、ほとんど静かに宣告した。

そうか、やるのか！！　そうかあ～～！

「おれはやる。そう言ったぞ」ワン・インチ距離。

はい。

ニンジャスレイヤーは見下ろした。額を溢れる血がシュウシュウと音を立て、黒く燃えた。カークィウスは起き上がろうとした。そして再び倒れた。「サヨナラ！」カークィウスは爆発四散した！

ほんとに「やった」……。マスラダ・カイ…………。

♯８

マスラダ・カイは「おれはやる」といったら「やる」のだ。ワイズマンだろうがどうでもいい。宣言通り彼は「やった」。カークィウスは爆発四散した！

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マスラダくんの原液をぶっかけられたみたいな戦いだった。すごかったです。

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コトブキちゃんとシキベさんの潜入組は順調。タキさんのナビも相変わらず的確ですごいな～。

コトブキちゃん、どんどん場慣れして頼もしくなってきてますね。コトブキちゃんパートになるとわくわくしちゃいます！

「壮絶ッスね」「はい、恐ろしいヤクザ兵たちです」「コトブキ＝サンのカラテッスよ」

シキベさんが毎回ビミョーに引いててカワイイ。

ウエットスーツの次はタキシードにお着替えするコトブキちゃん！　かわいい！　似合ってるよ！　まあ実際、やってることはいつだってタキシード仮面ですからねコトブキちゃんは。

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「アイエエエ！」「漁師？」「漁師ナンデ？」「海の奴ら何故？」「大漁！？」「遠洋漁業帰還！？こんなにも？」「遠洋だけじゃないぞ！地元も！」彼らはただ驚愕に目を剥いて、海辺に集まってくる。

（私もだいぶおかしなセリフの数々に目を剥いています）（「海の奴ら何故？」の語呂の良さすごいな）

「ヤンバーイ！」

？

？？？（泣きそうな目）

ともあれ、スーサイドさんがオールドストーン老のこと「じじい」って呼んでるのいいですね！　好き！

「さァて。お前が持ってきたイクサだ。おっぱじめんか」オールドストーンが言った。スーサイドはピシャピシャと己の頬を張ってキアイを入れた。

スーサイドさんが頬をピシャピシャ叩いても（おっ、気合入れとんな！ がんばれよっ！）ってしか思わないのに、シルバーキー氏が同じ仕草をすると途端にヒロイン仕草っぽくなるの何故なんでしょうね？（※昔の男を見つめながらセンチメンタルモノローグしたあとだったからだと思う）

そのシルバーキー氏も、残された時間は僅かです。不穏な日蝕（サツガイかな？）に太陽が翳るなか、ニンジャスレイヤーたちの戦いはどこに向っていくのでしょうか。

ああ～、あと２つしかエピソードが残っていません！ 過冬だけなら怖いニンジャ二人でなんとかなりそうですけど、サツガイが絡んできそうなのでどうなることやら。ケイトー・ニンジャの件もありますし、ソウカイヤもまだ一波乱二波乱起こしそうですし……続きも楽しみです。

それでは今回はこの辺で。
次の感想でお会いいたしましょう！

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次の感想はこちら

（１）Twitterで放送されたピザタキ短編の感想

（２）次話の感想