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ニンジャスレイヤーを第4部から読みはじめる/シーズン2_22「アルター・オブ・マッポーカリプス」(3)


シーズン2、お正月エピソードまで含めて読み終わりました~! とはいえ文字数の関係で、もう一記事追加になりそうです。いよいよプレシーズン4開幕とのことで(おれを置いていくな……)できるだけ巻いていきたい気持ちはあるのですが、ボリュームがボリュームなので仕方ないのです! あともう少しおつきあいくださいね。


前回の感想はこちらです。

【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識

・6年前に書籍第一部を3巻まで読んだところで中断。だいぶ忘れてます。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・2019年11月~2020年3月にかけてAoMシーズン1を読了。
・実況は一度だけ参加しました(20年2月の3部野球回再放送)。

【前提2】感想の方針

・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の前知識はあえて入れないようにしています。よって、単語がわからずよく混乱していますがそっと見守っていただければ幸いです。

◇◇◇

今回のエピソードはこちらです。

シーズン2「アルター・オブ・マッポーカリプス」(3)

黄色い空、不吉に鳴り響く鐘の音。シトカは混迷を極める。恐るべきリアルニンジャの復活、その触媒となった「邪剣の欠片」を奪還すべく、亜空間より現れたザイバツ・シャドーギルドの大軍勢。両者は全面戦争に突入した!

♯7

その頃、シトカ港湾取引管理ビルでは……まだショーギが続いていた!
ホローポイントさん後ろ後ろ。

「アッ!」インシネレイトが息を呑んだ。……「そこまでだ!」「何がソコマデッコラー!」

コントじゃん(笑)

まさかオヤブン御自らお出ましとは思いませんよね……ドンマイ。
実際、総大将自ら敵地に赴くんですから、かなりリスキーな行為ですよね。それでも敢えて自らポータルをくぐって来たということは「チバさん本人でなければ果たせない用事」があったということ、ですよね。

スーサイドは身を屈めてオールドストーンの首に腕をまわし、チバを睨んだ。「わりィが、クロスカタナが横からかッさらえる物件、ひとつも無さそうなんだよ」

めちゃくちゃ興奮してしまいましたが!? ハァ……ハァ……。多感な時期に距離が近いコミュニケーションを男同士で行ってきた気配のするスーサイド……!!

わざとらしい欠伸で煽るチバちゃんも可愛いね……賢い男たちがバチバチ腹の読み合いしてるの超興奮します。サイコー。


「ケケーン!」翼竜がアを襲う!

なんで翼竜がいるんですか?

いや……確かにザイバツ登場のくだりで「プテラノドン」という字面を見たのは覚えているんですよね、(エッ!?)って引っ掛かったので覚えてはいるんですよ。でもほら……そういうニンジャ名なのかなって思って……まさか本当にそのままの意味でプテラノドンだなんて思わないじゃん……。

忍者と恐竜、どちらも男子大好きハッピーセット。わかります。わかりますよ。でも正気を保っていればそれらを組み合わせて出そう!という流れにはならないんじゃないかなって、私は思うんですよ。空を飛ぶデカい生き物はかっこいい。それが恐竜だったらもっと最高、わかります。わかる。せっかくだから忍者を乗せたくなっちゃう気持ちも……、ええ、理解はできます。だがなぜ……、なぜその組み合わせをサイバーパンクSFに出そうと思った!? そこがさっぱりわからねえ!!


翼竜もつらいですが、「ア・ニンジャ」と「ウン・ニンジャ」のセリフが「ア」「ウン」でそれぞれ完結させられてるのはもっときつい。やめてくれ。普通に喋ってくれ。

あと、なんで狼がいるんですか!? イルカはまだわかりますよSFの文脈ではイルカってわりと喋るから……耐性があった。でもこの狼は本当にどこからどう見ても狼じゃないですかザイバツどうなってるんですか。リアルニンジャの行進だけでもついていくのにいっぱいいっぱいだったのに、もうだめです。すべてを忘れよう。ネオサイタマに帰ろう。

ダークニンジャさんが強くて切れ者でかっこいいのですが、精神ダメージが大きすぎて素直に受け止められない……回復が追いついてない……。


♯8

浮石を踏み、跳んだサツガイの足首が引き戻される。赤黒く燃えるフックロープが絡みついている! 力任せに地上に引き戻された先に、拳! ニンジャスレイヤーの叫びと拳が、ついに届いた、サツガイに……!


ついにマスラダくんがサツガイと邂逅!

怒りのままに攻めるマスラダくんに対してやけにノリが軽いサツガイさんが気になります。

だがな、ニンジャスレイヤー=サン。俺は無礼な奴は嫌いだ……

ごめんね、マスラダくん礼儀とかどうでもいいと思ってる子だから……。

「ステイステイ」してるのにガンガン殴られるサツガイさん、ちょっと可哀そうになってきました。ぜんぜん身に覚えがないのに突然無礼なニンジャ(めちゃくちゃキレてる)に武器まで使ってタコ殴りにされるのは傍から見るとフツーにかわいそう。

「それはヌンチャク・オブ・デストラクション。俺の……俺というのは厳密には不正確ではあるが……とにかく、俺の一部だ。それを使うのは卑劣だぞ……!」

そうなの?
カツ・ワンソーの武器だったとかそういう?

マスラダくんの意味不明なマジレスにサツガイさんが「話が通じん……!」って頭抱えるの、あんまりにもあんまりすぎて爆笑してしまいました。本当ですよねwww

いっぽうシトカ市内では、リアルニンジャとのイクサに、オールドストーン&ソウカイヤの連合軍がついに参戦!

「何たる」センド・ニンジャは悲鳴をあげた。「サザナミ・ニンジャ=サンは、いずこ!」
とうにポータルから降り立ったサザナミ・ニンジャは、既に大通りを進み来る混成軍を蹂躙していてよい筈だった。しかし一向にその様子はない。

この時点でもう、誰のせいでサザナミ・ニンジャさんが来れないのかわかっちゃうのずるいな……。

「ドーモ。サザナミ・ニンジャです」「ドーモ。サツバツナイトです」彼の前に立ちはだかったのは、黒橙のニンジャである。

DSYN~。

「なぜ邪魔をする」との問いに「国際探偵だから」と答えるフジキドさんですが、理由の説明になってないのでサザナミ・ニンジャさんが「いや意味わからん」ってなっちゃうの面白いです。フジキドさん、シトカに来てから名乗るたびに「誰?」みたいな反応されるのでちょっと笑ってしまいます。

極限の状況は、一方で、彼のカラテを新たな境地へ連れてゆこうとしている。

ええ……、、これ以上どこにゆく気なんですか……こわっ。

敵の攻撃がくれば、それを捌き、無効化し、反撃を当てる。理論上、これを繰り返す事で全ての敵を倒す事ができる。

何を言っているんだ……。

「理論上」って表現を使うときはね 実戦に生かされず空虚で なんというか 机上の空論じゃなきゃあダメなんだ 非現実的で不自由で無様で……

普通はそうなんですよ。わかる? フジキドさん。あ、わからないですよね。そうですか。はい……。


♯9

(あらすじ)フジキドさんは、どんなにふるくからいるニンジャでも、わかいぼくたちみたいなニンジャでも、タイミングを合わせてカラテを打ちこめばあたるから、みんなおなじなんだよっていっていました。とてもつよいとおもいました。

「だが、ナラクの奴は……あのナラクがだぜ……おかしな話だが……お前を壊さない為に、繕ったんだ。その記憶を」
「奴にも色々あるんだろ。お前が死んだら面倒だの何だの。……他にも、多分な」

ナラクちゃん……優しいナラクちゃん……(涙)

でも、わりと真面目になんでナラクちゃんがそんなことをしたのかには興味がある。ちょうど憑りつこうと思っていたところにマスラダが思ったのと違う目に遭ったから焦ったのか、十年前、フジキドとともに駆けた日々を経てナラクにも心境の変化があったのか。それとも、マスラダくんの殺されかたと、ナラクちゃんにまだ肉体があった時代の日々との間に、重なるところでもあったのでしょうか。

マスラダくんの過去には続きがあったんですか!
テンプラ屋のくだりは虚構かな? ナラクちゃんがとりあえず直近のフジキドさんの記憶から引っ張ってきたものだったのかもしれませんね。

「アユミ」「だから、どうしたの?」「この前の展示、おれが引くほど前のめりだったお前が、結局来なかったよな」

「おれが引くほど前のめり」……マスラダをそんな気持ちにさせちゃうアユミさん……。

冗談で苛めて、相手が焦ると噴き出して笑っちゃうマスラダーー!(泣)「ひとしきり笑う」マスラダの笑顔、今ではもう見られないんですよね。悲しい。ウーッ……。

(ところで「強請ってきたヤクザにケリをつけるために自分から連絡する」マスラダ、性格変わってねーな!って笑っちゃいました。向こうが逃げたのに安堵する、とかじゃないんだ……)


ついに明らかになったアユミさんとマスラダの過去。
マスラダくん……マスラダくんもアユミさんも、なんならサツガイすらも悪くない、ただの悲劇じゃないか……!

「おれはサツガイを知っている」 

泣くんですが……。

真実を思い出しても、マスラダがやることは変わらない。この戦いはもともと、サツガイを殺すためのものじゃなかった。「父を失いたくない」というゾーイの願いを叶え、待っている親の元に帰すためだけに、過冬を滅ぼし、シトカを覆うオーロラすらも捩じり切って、ここまで辿りついたのだから。

いよいよシーズン2もクライマックス。
読み終わってますので、そんなにお待たせしないと思います。ではでは、次の感想でまたお会いいたしましょう。

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次の感想はこちら。


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