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ニンジャスレイヤーを第4部から読みはじめる/シーズン2_1「コールド・ワールド」(前)

出戻り初心者ヘッズの望月もなかです。こんばんは! 
『エリミネイト~』&『ジャングル』で気持ち的にはもうエンジンかかってきてるんですが、ここからがメインストーリーになりますね。ついに始まりました、第2シーズンです! 最新話に追いつくためにも、一気に読んでいきます……ね……。

…………

……♯4まで読んだところで残機が減りました。むり。

とりあえず読んだところまで、感想書きます。あの、あまりの衝撃に1週間くらい続きを読める気がしないんですけど……むり……(顔を覆ってうなだれる)

前回の感想はこちらです。

(いつもの雑談+手書きノートログ)

【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識

・6年前に書籍第一部を3巻まで読んだところで中断。だいぶ忘れてます。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・2019年11月~2020年3月にかけてAoMシーズン1を読了。
・実況は一度だけ参加しました(20年2月の3部野球回再放送)。

【前提2】感想の方針

・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の前知識はあえて入れないようにしています。よって、単語がわからずよく混乱していますがそっと見守っていただければ幸いです。

◇◇◇

今回のエピソードはこちらです!

シーズン2「コールド・ワールド」(前)

かろうじて生き永らえたニンジャスレイヤーは、シトカのマグロ漁船に拾われた。憔悴した赤黒ニンジャを乗せ、船は北へ向かう。蓋の緩んだ記憶、灰色の浜辺、轟く波音。シトカの地で、ニンジャスレイヤー……マスラダ・カイが出会ったのは……。

♯1

打ち寄せる波も、濡れて光る砂も、そして空も、灰色にくすんでいた。荒涼としたグラデーションだった。空に鳥の影は無い。命の影はひとつだけだ。 1

素晴らしい。美しい「入り」ですね……書道の達人が和紙に筆をおく瞬間を見せていただいているようです。上質な日本語はいわば精神に与えるコラーゲンですな。精神がぷるぷるになる。ふぅ……。

そうそう。

赤黒に滲む姿は、この静謐で恐ろしい水墨画の、一粒の焦がし痕のようだった。

ここでシーズン1の冒頭シーンを思い出しました。

赤黒の装束が重金属酸性雨に残像を焼きつける。まるで雨に描く墨絵だった。(『トーメント・イーブン・アフター・デス』♯1-2)

後に出てくる「彼らは帰ってきた。」といい、シーズン1:エピソード1をなぞるような表現が見られますね。あえてなのかな。

並べて読むと懐かしいといいますか、塩化物泉に浸かっているかのような温感があって良いです。じんわり温まり血行が改善していくのを感じる。疲労回復、神経痛、筋肉痛、 肩こり、リウマチなどに効果が期待できますね。
温泉に行きたいなあ……(山形県は全市町村に温泉施設が存在するガチ温泉県なのでそんなに気構えなくても行けるんですけどね……)


これが海の黒ダイヤ、殺人マグロ一本釣り漁の光景だ。

マグロとは?
マグロの定義がわからない。人食いマグロ『ジャングル』♯6)といい、私の知っているマグロじゃないのでは。

漁師さんたちがマスラダさんを保護してくれて良かったです。よかったよかった。時化の時はビニールシート掛けられてたの笑っちゃいました。装束錆びなくてよかったね!

「……ドーモ……ニンジャスレイヤー=サン……」獅子めいた鬣をざわつかせ、巨大な老人じみた顔はもぐもぐとアイサツを返した。「……ウラシマ・ニンジャ……です」

は?

いやあの。さすがにですね。ちょっと。

人語を喋るだけ犬よりはマシですが、さすがにそろそろニンジャとつければなんでもアリみたいな空気になってません? なんでもアリじゃないと思うんですよ。限度ってものがあるんですよ。納得しないと先に進めないなんてあんまりですよ。

「コワッパ!黙らぬか」ニンジャスレイヤーはピシャリと言った。

おっ、この赤黒、ナラクちゃん(Cv.高橋李依)の方かな!?

(久々なので声帯を復習します)

(復習OK )

(((マスラダ……ウカツ……)))切れ切れの意識に、ナラク・ニンジャの声が去来する。(((この愚か者め……)))

かわいいね。


♯2

もうそろそろ地球そのもの、惑星や天の川のきらめく星々そのすべてがニンジャだって言われても驚かないように心の準備をするべきなのかな? ねえ君はどう思う? ぼくたちそろそろ、価値観の違いを無視できなくなってきたんじゃないかなって……。

それだけではない!漁船に横付けした過冬高速船甲板にはロケットヤクザだ! 7

見なかったことにしていいですかこれ?

わたしはなにもみていない なにも。

……KABOOOM!KABOOOOM!ロケットヤクザ迎撃!空中爆発だ! 11

あーあーあー聞こえなーい聞こえなーい(耳を塞ぎながら)!!

初見殺しするのはニンジャじゃなくて読者とでもいうつもりなのか。そうはさせない、殺されてたまるもんか、俺は別行動させてもらうッ!!(毛並みを逆立てる猫のポーズ)

カットスロートを倒したものの、ウラシマ・ニンジャが再び船を襲い、ダイタチ・メガミ号は真っ二つに。ニンジャスレイヤーもまた、浜辺に打ち上げられます。

呪詛をもらしながらマスラダさんの首根っこ引き摺って行くナラクちゃん……。これはあれかな? リアルではなく仮想現実空間、という理解で合ってるのかな。
で、ナラク&マスラダを遠くから見守る灰色の男は、これ、多分『オラクル・オブ・マッポーカリプス』♯8で出てきた人ですね。

「ゲホッ!」マスラダは0と1の海水を肺から吐き出した。「ゲホッ!ゲホッ!」「お前がニンジャスレイヤーか」彼は哀しげな目でマスラダを見下ろした。隠者めいた裾の長い衣は、鈍色にくすんだ銀だった。長い髭をたくわえ、一見老人に見えたが、深い加齢の皺は無かった。年齢のわからぬ男……。16

この人だ!

ゾーイちゃんは予告編に出てきた子ですね。カワイイ予感がします。


♯3

波が打ち寄せる浜辺。灰色にくすんだ世界を赤黒の影が歩いていく。ニンジャスレイヤーの前にどこからともなく現れたのは、ナスカでマスラダを救った灰色の隠者であった。

「去せよ。力なき影め」ニンジャスレイヤーは言った。

影……。「影」ということは、影を作る元となった実体が別に存在している、ということですよね。ふむふむ? 
今彼らが会話しているのはネット空間の中? オヒガン? ともあれ現実世界ではない……んですよね。「キンカク」「ギンカク」の概念もまだよくわかりませんが、なにかいろいろ設定がありそう。いつか辿りつくのが楽しみです。

「グググ……知った事を」ニンジャスレイヤーは嘲笑った。「こ奴は衣よ。捨てて別のものを纏えばよし」

服を着倒しては捨てるタイプのお着替えナラクちゃんだ……おしゃれだね(?)

仮想現実からリアルに切り替わるところの描写がすごくいいです。音と視覚を巧みに使ってきますよね。うまいな。

苔が丘を覆っている。ニンジャスレイヤーは歩きながら砂浜を見下ろす。波間にグリズリーの姿がある。空には弱弱しい太陽が照っている。然り、これは現実の光景だ。それでも空は灰色だ。 

感心してたのに! 急にグリズリー出すなよ!!!!!

「現実の光景」だってしっかり描かれてるの絶望しかないじゃないですか……。調べたら確かにアラスカに生息しているらしいんですけど、グリズリー。でも波間にはいなくない?

「名前まで覚えてるか?光栄だね。ああ、俺だぜ」年齢のわからぬ男は頷き、自身の長く伸びた髭を撫でた。「俺はシルバーキーだ。久しいな。"ニンジャスレイヤー" =サン」19

お? なんだなんだ?
フジキドさんの昔の男かな!?(ガタッ)

「見ての通り、アイツはああいう事ができる。俺がここに居を構えている理由は、アイツだ。アイツを守る必要があるんでな。俺はこの場所に自分の肉体を繋ぎ止め、存在を維持……」シルバーキーは超自然的な事象を平然と語った。そして気づいた。「悪い。旧知の相手に話しているような気になっちまう

へえ……?

つまりフジキドさん相手にこういう気安い話し方をしていた、と……。シルバーキーさんはフジキドとそういう話をすると。俺とアイツとかそういう。そうですか。へえ。ほーん。そう。やはり昔の男なのかな?


♯4

ひそひそ。ここだけの話なんですけど。フジキドさんにも昔の男がいたらしいんですよ……。今はゾーイちゃんっていう反抗期の女の子と暮らしているんですけど、この子が持っている能力をロシアヤクザ過冬が狙っているのでヤバいらしいんですよ。ひそひそ。

獣の槍の記憶を見せられているかのような回想が始まったぞ!?

実際、概念的にはほぼ同じなんですよね。獣の槍とナラク=ニンジャって。

「カツ・ワンソーを呪う古代のニンジャの遺志」=「ナラク(精神体)」ですよね。つまり、ときたま出てくる「カツ・ワンソー」なる古代のリアルニンジャとは敵対関係にあったということですか……ふむ。ユカノさんはカツ・ワンソーへの対抗手段として神器を集めたそうですから、ドラゴン・ドージョーとナラクは、大局的には同じ側についているということですね。

でもって、初代ニンジャスレイヤーを罠にかけて封印したうちの片方が「シ・ニンジャ」。ヤモトさんの憑依ニンジャじゃないですか!(ヤモトさんの憑依ニンジャってもしかしてめちゃくちゃ強い?)

もう一方の「ヤマト・ニンジャ」……確か『エリミネイト・アナイアレイター』♯7で見ましたな。

それはバトル・オブ・ムーホン。遥かな昔、ニンジャ始祖カツ・ワンソーに反旗を翻したハトリ・ニンジャ、そして彼に従うニンジャ六騎士の巨大なるイクサであった。六騎士。すなわち、ハガネ、ソガ、ゴダ、ドラゴン、フマー、ヤマトの六人のアーチニンジャだ。フマー・ニンジャこそが彼である。 

いたいた! 合ってた!(さらっと「ドラゴン」がいるの気になってるんですよねここ……) ヤマト・ニンジャの憑依者もいそうですね。もう出てきてるのかな。

ナラクちゃんのワードローブ御開帳、どれもさらっと書かれてますがどのニンジャスレイヤー譚も面白そうでわくわくします。いくらでもスピンオフが出来そうな魅力的な設定じゃありませんか。

シルバーキーはまさにマスラダが対面したシルバーキーであり……共に立つのは、ニンジャスレイヤー、フジキド・ケンジであった。「ナラクよ!」フジキドは叫んだ。「この後どうする!道を示せ!」010010011  12

ドキドキする……。こんな歴史があったのか。
(それはそうとシルバーキーさんとフジキドさんがただならぬ感じなのも伝わってきますね)(二人にいったい何が……)


フジキドは力尽き、己を仕留めたダークニンジャにもたれた。

ギョエーーーーーーーーーーーーー!!

や、やっぱりケンジとフジオは殺し愛だった……!? 滾ってきました滾ってきました、はぁはぁ。妻子の仇に殺されたことで長年自分をとらえていた影から解放されるってもうなにこれ人物関係の構図だけで10000KCalくらいあるじゃないですか巨大感情の気配を察知ですよ!! 殺し愛! 殺し愛!!(手拍子)

ともあれフジキドさんは一度死んだようなものだったんですね。AoMを読み始めたとき、てっきりフジキドさんは死んだものだと思っていた(そうでなければナラクが別の人物に憑りつけないため)のですが、あながち間違いでもなかった、ということですね。そうはいってもフジキドさんはたいへんお元気でいらっしゃるので(遠回しな言い方)、抜け道があるんでしょうね。ナラクと道を分かちながらも、人として生きていく道が。

カラテを高めてリアルニンジャになった状態なら、憑依が解けてもあるいは?って感じでしょうか。ふーむ。


「己の内なるニンジャソウルを御するべし。手綱を握るのは、己自身」
それはシキベ・タカコがもたらした伝言だった。だが、ソーマト・リコールの中でマスラダにその言葉を発したのは、言葉を伝えた人間だった。フジキド・ケンジ。

フジキドさんから手渡されたバトンを、ちゃんと理解しているマスラダくん最高だよ……。伝えられる意志……魂のバトンじゃん……。


------------------------------------------注意

冷静に感想を書けるのはここまでです

------------------------------------------警告


マスラダはVHSテープの停止ボタンを押している己を認識した。ブラウン管TVには砂嵐が流れていた。そこで見ていたのか。振り返ると、いくつかのテーブル席にカウンター。見慣れた店内だ。「……」マスラダは眉をしかめた。(略)大の字に倒れていたシルバーキーは、やがて目を開け、頭を振って、起き上がった。そして言った。「なるほど。これがお前のローカルコトダマ・イメージか」「……」「ピザ屋か?」「……」



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はっ。気がついたら10分経過していた。
キング・クリムゾンの攻撃を喰らった……!?

「礼を言う」マスラダは呟いた。シルバーキーは微笑した。「礼を言えるのか。いい事だ。…

ちゃんとお礼が言えるマスラダ! えらいね。成長したぞ。よしよし♪

じゃないんですよ。

いやいやいや、ローカルコトダマ・イメージがなんなのか正確な定義はわからないわかりませんけど、そういう「ローカルコトダマイメージ」的なものが言霊空間には存在していることは理解しましたよそしてそれは個々人で違う形を取るんですねそうですね!? そしてそれはおそらくポータルや安全基地のようなものであり、頭の中、つまり肉体所有者の精神が最も安定した状態に置かれる空間が無意識的に設定されるんですよねコレはおそらくそうですよねこの理解で合ってますか合っているとすればマスラダ・カイのそれが「ピザ屋」、ブラウン管TVのあるピザ屋なんですかそうですかへーへーへーそうなんですかわたしはしぬ!!!!!!!

まってくれ………

公式が私の期待と予想を上回りながら錐もみ回転ドロップキックで心臓を破ってくるんですけどどうすればいいんですか……だってシーズン2の最初からこういうさあ、こういう核弾頭かまされるとは予想していないんですよこちとら……再会シーンに備えて導入エピソードを読むぞーくらいの意気揚々とした気持ちだったのに足下にトラバサミが埋まってるなんて誰が予想する……非人道兵器ですよもはや……ありがとうございます……今ならデジタル・オーディン概念も柔らかな微笑みですべて受け入れることができそうですよまっしろなこの心で、hallelujah。


むりです。


「マスラダ・カイを大切にしろ」にグッときたり先代のニンジャスレイヤーとシルバーキーさんの関係がこの上なく気になったりゾーイちゃんの運命が心配になったりもしたんですが、ふと気が緩むと顔を覆って(ピザタキ……マスラダのローカルコトダマイメージがピザタキ店内………)となってしまい何も考えられなくなってしまうので少なく見積もってもあと数日はこの状態が続くと思います。

次の感想……正直いつになるのかわかりませんが平静にならないと続きを読める気がしないので最低でも数日かかると思いますがともあれ次の感想でお会いいたしましょう。ピザタキ……。


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次の感想はこちら。


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